さて、ここからは記念行事で行われたミニイベントや装備品展示を軽く紹介します。

こちらは第10後方支援連隊補給隊による足湯ですね。
野外入浴セットを使って足湯の体験ができます。

こちらは防災展示でも登場した野外手術システム。
このようにコンテナを2つつないで手術室と手術準備室をもうけた手術施設にすることができます。
写真では見難いですが、手術室は拡幅することができ、2倍の広さにすることができます。

こちらは3 1/2トン救急車とその内部。
上下に2段に担架を収納することができます。

こちらは82式指揮通信車。
国産初の装輪装甲車で、車内が指揮・通信室となっています。
特科部隊のほか師団司令部などに配備されて部隊の指揮通信を行う車両です。

こちらは87式偵察警戒車。
82式指揮通信車の次に配備された国産の装輪装甲車両で、25ミリ機関砲を装備しています。
陸上自衛隊の偵察部隊はオートバイなどの軽装備が主だったため、敵の脅威下での偵察行動は限界がありました。
砲弾の破片や小銃などから防御できる装甲と機関砲をもち、路上での最高速度100km/hの高い機動性を活かした強行偵察を行います。

こちらは重レッカ。
特大型トラックをベースにクレーンを搭載したもので、戦車などの砲塔の吊り下げや火砲、重量物の吊り下げ・牽引を行います。
重装甲車両の整備・回収には欠かせない車両です。

こちらはバケットローダ。
掘削や整地、排土、除雪などを行う車両です。
民間のバケットローダと基本は同じようです。
バケットの容量は平積みで1.5~1.6立方メートル、山積みで1.7~1.9立方メートルだとか。

こちらは道路障害作業車。
陸上自衛隊の施設部隊は陣地を作ったり道路などを開設するだけでなく、時には道路を破壊する場合もあります。
それは万が一敵が上陸してきたとき、敵の進行速度を遅らせるために道路を破壊したり障害を作る場合です。
荷台にドリルのようなものがありますが、これがアタッチメントです。
これを道路に突き刺して穴を空け、まともに車両が通行できないよう障害を構築します。

これは何でしょう?
これは対戦車地雷を敷設するための装置で83式地雷敷設装置というものです。
大型トラックや装甲車で牽引し、広範囲・迅速に対戦車地雷を敷設します。

本当に巨大ですね・・・
特大型セミトレーラけん引車および73式特大型セミトレーラです。
積載量が40トンにもなる非常に巨大なセミトレーラで、戦車や装甲車、施設車両などを輸送するために用いられます。

こちらは3 1/2トン水タンク車。
大型トラックに水タンクを載せたもので、5キロリットルの水を積載することができます。

こちらは野外炊具1号(改)です。
200人分の主食、副食を45分以内に同時に調理できる炊事能力をもっています。
炊飯、汁、焼、煮、炒、揚の調理が可能で、自動点火・消火機構のほか不着火防止、立ち消え防止機能までもっています。

こちらは89式地雷原探知機セット。
敵に敷設された対人地雷を発見するための機材です。

こちらは人命救助システムⅡ型です。
地震や津波、航空機事故など大規模災害、大規模事故の際に倒壊した家屋や破壊された航空機などから要救助者を救助するために用いられる装備です。

こちらはカムフラージュのためにつかわれるものですね。
隠密行動セットといいます。
偵察などの際に敵に発見されにくくするために必須の装備です。

こちらは油圧シャベル(グラップル)です。
民間のパワーショベルと同じものですが、アームの先端が回転できるようになっていますね。

こちらは12.7ミリ重機関銃M2です。
戦車の砲塔に設置されたり、ヘリコプタや地上に降ろして射撃するものです。
元々は米軍が1933年から配備をはじめた機関銃ですが、頑丈で信頼性も高いので21世紀の今になっても世界中で使われています。
ちなみに「重機関銃」「軽機関銃」は口径が大きい小さいで区別した機関銃じゃなくて、三脚などに据え付けて防御的に用いる機関銃を「重機関銃」、携行して攻撃的に用いる機関銃を「軽機関銃」といいます

こちらは110ミリ個人携帯対戦車弾です。
陸上自衛隊ではパンツァーファースト3をこの名前で採用しています。
砲弾を含めて重さが13kgもありますし、重たい砲弾が前方に装填されてるので撃つのが難しそう・・・

こちらは64式7.62ミリ小銃です。
戦後初の国産小銃で日本人の体形にあわせた設計になってるそうです。

こちらは89式5.56ミリ小銃です。
64式小銃の後継として平成元年度から取得が開始されました。
高速軽量弾を用いているほか、軽量化が施されているため64式小銃の4.4kgに対して3.5kgと約1kgの軽量化された上に部品点数も10%減らす設計となっています。

こちらは5.56ミリ機関銃MINIMIです。
軽量(7kg)コンパクトな機関銃で携行が容易になっています。

こちらは84ミリ無反動砲です。
スゥエーデンのカールグスタフ無反動砲をライセンス生産したもので、対戦車用の砲弾の射撃ができるほか、対人砲弾、発煙弾、照明弾など各種砲弾を射撃することができます。

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こちらは整備格納庫前の広場で行われた78式戦車回収車の体験搭乗です。
74式戦車の車体に戦車回収用のクレーンを搭載したもので、牽引力は38トン、吊り上げ力は20トンの能力があります。
ベースが74式戦車ということもあって、発進と停止は「すごい」の一言(^^;
ふっとばされないよう必死でしたよ~。

こちらは展示・・・というわけではないですが、正門の近くに退役した74式戦車と61式戦車が展示してありました。
本当に美しい戦車だと思います。
以上、春日井駐屯地開庁47周年記念行事でした。
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