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2015年03月14日 イイね!

春日井駐屯地創立48周年記念行事その1(観閲式)

まだ去年の岐阜基地航空祭の写真の整理もしてませんが、先週行われた春日井を先にupさせてしまう。
ワイルドだろぉ~?

では簡単に写真数枚とレポを。


去る平成27年3月8日に愛知県春日井市にある陸上自衛隊春日井駐屯地で恒例の駐屯地創立記念行事が行われました。
今年で駐屯地創立48周年ということですが、春日井駐屯地の創立記念行事は毎年3月(昨年は4月でしたが)なのでこの行事は平成26年度なんですよ。
なので年度的にはイベントとしては「シーズンイン」ではなく、次の小牧でようやく「シーズンオフ」になります。

さて、駐屯地開放は9時からなのですが、シャトルバスが出ている春日井駅にはちょっと送れて(主にトイレ・・・)9時10分頃到着しました。
そうしたらシャトルバス待ちがすごっ!
結局バスに乗れたのが10時ごろでした。




春日井駐屯地は昭和16年に大日本帝国陸軍兵廠西山分廠として建設されました。
戦後の昭和30年には陸上自衛隊武器補給処西山弾薬支処が設置され、その7年後の昭和37年には第10師団隷下の第10偵察隊が移駐して西山分屯地に、さらに昭和42年に第10施設大隊隊が豊川駐屯地から移駐してきて春日井駐屯地が設立されました。
この昭和37年に部隊改編で第10混成団が現在の第10師団に改編されたわけです。

春日井駐屯地に所属している部隊ですが、正門の表札にあるように第10後方支援連隊、第10施設大隊、第10偵察隊、春日井駐屯地業務隊のほか第426会計隊、第306基地通信中隊春日井派遣隊、第104輸送業務第1端末地業務班、第130地区刑務隊春日井連絡班、それと愛知地方協力本部の案内所が置かれています。




式典が始まりました。
観閲式は10時から開始なのですが、私が到着したのが10時10分過ぎなので式典の「メイン」である式辞、訓辞はまったく見れず、観覧席もいっぱい。
来年はもう少し早く来よう。
さてずらりと整列した春日井駐屯地の隊員の皆さんですが、写真の左奥側から手前に向かって第10後方支援連隊、第10施設大隊、第10偵察隊となります。



観閲官の第10後方支援連隊長兼春日井駐屯地司令です。



観閲行進準備!
整列を解き、観閲行進のために各自移動します。
部隊の持っている旗や隊員のスカーフが色で別れています。
この色には意味があって、それぞれの職種を意味します。
第10偵察隊はオレンヂ色ですが、この色は機甲科を
第10施設大隊の赤紫は施設科を、
第10後方支援連隊は輸送科は紫、需品科は茶、武器科は黄緑を意味します。



第10音楽隊が入場してきました。
観閲行進のために観閲行進曲の「祝典ギャロップ」を演奏します。
※この曲がどんな曲なのか知らない方はここを
(陸上自衛隊サイトより)



観閲行進!
観閲行進がはじまりました。
先頭は観閲行進指揮官です。


【第10偵察隊】

最初の部隊は第10偵察隊です。
第10偵察隊は第10師団の目や耳となって偵察行動をおこない、戦闘区域の情報を入手する部隊です。



装備はオートバイ(偵察用)です。
オートバイの軽快な機動性を活かして偵察や連絡などに用いられます。
前日までまとまった雨が降っていたためグランドの状態は非常に悪く、低速での行進は大変そうに感じました。
観閲行進の後はアトラクションとしてオートバイドリルが予定されていましたがグランドの状態の関係か、中止になってしまいました。



装備は軽装甲機動車です。
平成14年度から陸上自衛隊に配備された装備で軽装甲を施し戦場機動をおこなう装甲車両です。
固有の搭載火器はありませんが対戦車誘導弾や機関銃、小銃の車上射撃が可能です。



装備は87式偵察警戒車です。
空地火力の脅威下で路上機動により偵察警戒・側方警戒行動をおこなう車両で25ミリ機関砲のほか機関銃を装備しています。



装備は85式地上レーダ装置JTPS-P11。
戦場監視用のレーダ装置を1 1/2トントラックに搭載したもので昇降機によりアンテナは上方に昇降することができます。
周波数帯はXバンドなんだそうです。


【第10施設大隊】

続いて第10施設大隊です。
第10師団で陣地を構築したり応急の橋や道路などの設置や破壊などをおこない、部隊を施設支援を行う第10施設大隊です。
先頭は大隊幕僚です。



続いて大隊本部の支援や渡河、情報、通信、兵站などを担う本部管理中隊です。



装備は発煙機3型です。
広域かつ連続的に煙幕を構築するための装備で、高機動車に搭載されているため機動的な発煙が可能になっています。
前日まで雨だったためか発煙機にはカバーがかぶせてありますね。




装備はバケットローダ。
土砂の積み込みや掘削、排土、整地などに用いる装備です。
なぜドアが開いてるんだろう・・・?


装備はグレーダ。
整地などの交通作業や除雪作業に用いる装備です。



装備はトラッククレーン。
重量物を揚げたりくい打ちなどの作業を行う油圧式クレーンです。
最小回転半径が5メートル前後と小さいので狭い場所での作業に適してるそうです。




次は第1中隊です。
陣地構築や障害構成、処理を受け持ちます。



装備は道路障害作業車です。
クレーンに各種のアタッチメントをつけることで道路上に迅速軽易に障害を構築する装備です。
車両後部にドリルのように見えるのがアタッチメントで、これを使って道路に孔をあけ、道路を使用不可能にすることができます。



装備はセミトレーラと中型ドーザ。
中型ドーザはいわゆるブルドーザで掘削や整地、排土作業を行う装備です。



大型トラックに牽引されている装備は渡河ボートです。
FRP製の簡易なボートでオールによる手漕ぎや船外機で航行します。
複数のボートを用いて簡易な橋にすることもあるようです。



続いて第2中隊です。
第10施設大隊は平成26年3月の部隊改編で即応予備中隊の第4中隊が廃止され、現在は本部管理中隊と第1~第3中隊の合計4個中隊により編成されています。




装備は特大型ダンプ。
いわゆるダンプカーで車体は7トントラックが用いられています。



セミトレーラに乗せられている装備は掩体掘削機。
陣地や塹壕、掩体を作る際に掘削作業を行う機材です。
一見普通の油圧ショベルですが、アームの真ん中が360度回転できるようになっています。



大型トラックに牽引されている装備は83式地雷敷設装置。
対戦車地雷を広範囲・迅速に敷設することができる装備です。



続いて第3中隊です。
第10施設大隊は中部地域を警備区域とする第10師団を施設支援する部隊ですが、災害派遣でも活躍をしています。
豪雪、豪雨、大地震などその施設作業能力を災害派遣でも発揮してます。
第10施設大隊が編成されて間もない昭和34年には伊勢湾台風被害で早くも災害派遣を行っています。




装備は特大型ダンプ。
第1中隊の物と同じ装備ですね。



セミトレーラに載せられている装備は中型ドーザ。
こちらも第1中隊と同じ装備ですね。



3 1/2トンダンプに載せられている装備は資材運搬車。
不整地地域で築城資材などの局地輸送に用いる装備です。



【第10後方支援連隊】
最後は第10後方支援連隊です。

第10後方支援連隊は第10師団の後方支援を行う部隊です。
某刑事ドラマの影響で「後方支援」というとオマケ的ななにやらあまりよいイメージがありませんが、自衛隊では兵站を意味する最も重要な職務になります。
どんなに機動性の高い装甲車でも整備がされていなければまともにうごきません。
どんなに高性能な火砲でも弾薬がなければ射撃は出来ません。
どんなに高性能な戦車でも作戦区域まで移動できなければ活躍もできません。
どんなに大量の車両が合っても燃料がなければ鉄の塊です。
そしてどんなに練度と能力が高い部隊でも食料がなければ動けません。
車両や火砲の整備補給、戦車など大型重量装備や物資、補給品の輸送などこれら整備・補給・輸送を一手に引き受けるプロ集団が後方支援です。



続いて本部付隊です。
本部付隊は連隊本部を支え、連隊の通信業務を行う部隊です。



装備は有蓋車と野外炊具1号(改)です。
名前のとおり野外で炊飯・調理をおこなう装備で部隊の野外活動には欠かせない装備です。
200人分の主食と副食をおおむね45分以内に調理ができるようです。



続いて第1整備大隊です。
第1整備大隊は第10師団の各部隊の整備支援を行う部隊です。



続いて第1整備大隊本部付隊です。
第10後方支援連隊には2個の整備大隊がおかれていますが、もともとは第10武器隊が第10師団の整備支援を行っていました。
平成3年の改編で第10武器隊、第10補給隊、第10輸送隊、第10衛生隊を廃止して第10後方支援連隊が編成されました。
その後第10後方支援連隊隷下の武器隊は武器大隊に改編され、平成16年に武器大隊は2個整備隊に編成しなおされて現在に至ります。



装備は有蓋車。
この有蓋車には作業装置(クレーン)が装備されています。



続いて第1整備大隊火器車両整備中隊です。
火器・車両等の整備・回収等をおこなう部隊になります。



装備は有蓋車。
3 1/2トントラックにはさまざまな派生車両がありますね。



装備は重レッカ。
装甲車両や火砲などや戦車などの整備の際にエンジンや砲塔など重量物を吊り下げる強力なクレーンをもっています。
走行不能になった大型の車両の牽引ができる車両の整備回収には欠かせない車両です。



続いて第1整備大隊施設整備隊です。
師団内の施設機材の整備をおこなう部隊です。


装備は3 1/2トントラック。
自衛隊車両の中では一番多く見かけるトラックですが、いすゞ自動車が製作しています。
積載量は人員22名または6トンで有蓋車、ダンプ、タンク車、対空戦闘指揮装置用トラック、軽レッカ、81式短SAMなどさまざまな派生型があります。



続いて第2整備大隊です。
第2整備大隊は第10師団の各部隊に随伴して整備回収をおこなう部隊です。



第2整備大隊本部付隊です。
第2整備大隊は本部は春日井駐屯地にありますが、隷下部隊は第10師団の各駐屯地に駐屯してそれぞれ整備支援をおこなっています。



装備は有蓋車。
第2整備大隊は普通科部隊を支援する第1~第3普通科直接支援中隊が金沢駐屯地、守山駐屯地、久居駐屯地に、特科部隊を支援する特科直接支援中隊を豊川駐屯地に、高射特科部隊を支援する高射直接支援隊を豊川駐屯地に、戦車部隊を支援する戦車直接支援中隊を今津駐屯地に駐屯させています。
写真の有蓋車は第10偵察隊を支援する偵察直接支援小隊の車両ですね。




続いて補給隊です。
補給隊は部隊の行動に欠かすことの出来ない糧食・水・燃料・部品等の補給や入浴、洗濯などの支援をおこなう部隊です。



装備は浄水セット。
野外では必ずしも清潔で衛生的な水を確保できるわけではありません。
河川や湖沼などから取水して濁せ異聞や細菌・ウイルス、不純物を取り除いて飲料水をつくる装備です。



装備は3 1/2トン燃料タンク車。
車両に燃料を補給するためのタンク車です。



続いて輸送隊です。
輸送隊は第10師団の各部隊へ人員や補給品、物資、重車両などを輸送する部隊です。



装備は特大型トラック。
物資輸送には欠かせないトラックで、この特大型(とくおおがたと読みます)トラックは積載量は人員なら35名、物資などは7トンを搭載することが出来ます。



装備は特大型セミトレーラけん引社および73式特大型セミトレーラです。
戦車などの重量車両が展開する際は自走では燃料の消費が大きいですし移動速度も遅くなってしまいます。
大型のセミトレーラをつかって駐屯地から展開先まで輸送するための装備です。
車両重量は実に18トン、積載量は40トンという巨大トレーラです。



最後は衛生隊です。
衛生隊は第10師団が作戦区域内に発生した傷病者を治療や後方へ搬送したり防疫をおこなう部隊です。



装備は1 1/2トン救急車。
多数の傷病者を後方へ搬送することを想定して患者を一度に5名収容することができます。



最後の車両は野外手術システムです。
その名前のとおり応急治療や初期外科手術をおこなうための装備です。
応急治療とはいえ開頭や開腹、開胸手術など救命のための外科手術が可能なようです。
写っている車両は1両のみですが、展開時には手術車・手術準備車・滅菌車・衛生補給車によって構成されています。
手術車は荷台が拡張して面積が2倍になって手術準備車と接続して広大な手術室を構築することが出来ます。



観閲行進を終了します。
観閲官降壇。



国旗退場。
以上で観閲式を終了します。





その2に続くよ。





春日井駐屯地創立48周年記念行事 その1/その2/その3
Posted at 2015/03/14 22:02:11 | コメント(4) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年03月07日 イイね!

でぃあごすてぃーに52

気がつけば3月ですね。
はやいなぁ、卒業式シーズンですよ。
卒業式といえば・・・・

意中の娘を想って学園生活をすごした卒業式の日、机の中に入っていた手紙を読むと、学校の中庭にある伝説の樹の下に来てくださいと書いてあったので、息をはずませて言ってみると・・・

な~んてリア充爆発しろ!なのを夢見てたこともあったなぁ。
それがまさか伝説のであごを買っているとは(笑)
伝説の樹の下で告白すると永遠に幸せになれるそうですが、伝説のであごを購入すると永遠に抜け出せないというのは事実だと思います(笑)


であごすてぃーに。


第52号はP-2J対潜哨戒機です。
P-1あたりがくるとおもいきや、一瞬変化球?にも思いましたが我が国が世界に誇れる傑作機中の傑作機ですから納得のラインナップです。
P-2Jは現在海上自衛隊の主力対潜哨戒機のP-3Cの前任を務めていた対潜哨戒機です。
米軍のP2V7を日本で大改造して開発された国産哨戒機です。
面白いのはエンジンでプロペラエンジンと小型のジェットエンジンの両方を搭載しています。
いかにもジェット機の黎明期という感じです。
P-2JはベースになったP2V7に対してエンジンをレシプロエンジンからターボプロップエンジンに、小型のジェットエンジンを国産のJ3に換装して胴体を延長して戦術士の配置を可能にしています。
他にキャビンの床12インチ下げることで、乗員が立って胴体を移動できるようになったり、ラダーの面積を広げて操舵性を向上させたり、冷房装置の搭載、さらには構造強化で耐用時間が5000時間から7500時間へ増加・・・とかなり大規模な変更が行われたそうですね。
電子機器はP-3Aと同等のものを搭載していましたが多段階で性能向上型のものが搭載されて、P-3B同等の性能にまで向上したそうです。
ただキャビンの与圧ができないので高高度飛行には向かず、高高度からソノブイを投下して広範囲の監視を行うP-3と比べるとそこは弱点だったそうです。

とはいえ、P-2Jのすごいところはその運用です。
初号機が1966年に初飛行してから派生機含めて83機のP-2Jが生産されて1994年に引退するまで1機の事故損失機がなかったことです。
対潜哨戒機といえば洋上を長時間飛行して広範囲の監視を行う過酷な任務。
それなのに1機の事故損失機もなかったわけです。
総飛行時間は60万時間を越えるとのことですが機体の優秀さはもちろんですがクルーの努力や常にカンペキをめざした整備、パイロットの高い技量あってこそだと思います。
作戦機でありながら60万時間事故損失機を出さずに引退できたのは世界に誇れる大記録だと思います。


ではモデルをみていきましょうか。

サイズは1/250ということもあって、ディテールが甘いのはご愛嬌。
まぁ「いつもの」を見ていれば完全に許せる程度ではあります。



雰囲気がよく出てますね。
プロペラがぶっといのは仕方ないですがP-2Jらしさが再現できてますね。
ただ機首後方すぐにある観測員用窓の位置がちょっと前すぎてたり形や大きさがアレだったり、機首の機番のサイズがちょっと大きすぎたりという「お約束」は多分にあります。


こちらが実機。
なんとなく実機のほうがもう少し明るいダークグレイに見えなくもないですが、色あせて退色もしてるので実際はちょっとわかりませんね。



細長い胴体に細長い直線翼。
P-2Jの特徴がよく出ています。
ただ、胴体上面のウォークラインはちょっと太すぎますね、
でもこのぐらいのスケールだと逆に気にならないかも?



写真だとわかりにくいですが、機体下面に設置されてるAN/APS-80J-N捜索レーダですが、塗装まちがってる・・・
レドームの先端のみ黒く塗られていますが、実機は

こんな感じでタービンラインより前方を全部黒く塗ってます。
さらにいうならこのレドーム、ちょっと大きすぎない?



後方から。
やはりP-2Jの雰囲気がよく出ています。
あえて言うなら主翼の日の丸の位置、もう少し主翼前縁側だよ。
P-2Jは中翼配置で振動を主翼が吸収するので、低翼配置のP-3Cより乗り心地が良いんだとか。




P-2JとP-3Cを並べてみました。
P-3Cは灰色1色よりも白・灰のツートンカラーの旧塗装がよかったよーな。
こうしてみてみると機体規模がちがいますね。
P-2JのベースになるP2Vの試作機が初飛行したのが1945年、P-3の原型になるL188エレクトラの初飛行が1957年ですから、中の電子装置はともかく機体そのものは10年以上の隔たりがあります。
胴体の長さはP-2Jの29.3メートルに対してP-3Cの35.6メートルとかなりの差があるものの、全幅はP-2Jが30.9メートル、P-3Cが30.4メートルですから、P-2Jの主翼が非常に長いことがわかります。
胴体はP-2Jと比べるとP-3Cはかなり太いですね。
これだけ胴体が太いと電子機器収容場所やウエポンベイなんかも大きく取れますし居住性にもかかわってきます。
P-2の後継にP-3が選ばれたのもわかる気がします。


さて、52号も買ったしあとちょっとか。
そろそろゴールしても・・・・
え?
え?
ちょwww
第53号は94式水際地雷敷設装置・・・・だと?
そのラインナップは想像もできなかった。

Posted at 2015/03/07 03:39:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリー雑誌 | 日記
2015年03月02日 イイね!

明野駐屯地航空祭2014 その5

さあいよいよオーラスです。
航空自衛隊の航空祭のトリがブルーインパルスなら明野駐屯地航空祭のトリは明野レインボーです。


会場正面から10機の異機種大編隊が進入してきます。
明野レインボー飛行展示の開始です。



昭和47年明野駐屯地でOH-6J×4機による日本初のヘリコプターによる編隊デモフライトが行われました。
当時のチーム名は「ホーネットフライト」、翌年「ガドフライ」になり、「明野レインボー」と呼ばれるようになりました。
OH-6JからOH-6Dに機種改変して平成6年にAH-1Sが加わり「レインボーコブラ」と改称されましたが、さらにOH-1が加わり現在の「明野レインボー」となります。
現在はTH-480B×5機、AH-1S×1機、OH-1×2機、AH-64D×1機、UH-60JA×1機の合計10機、輸送ヘリコプター、攻撃ヘリコプター、観測ヘリコプター、練習ヘリコプターの計10機による異機種混成チームとなっています。




会場上空を各機が航過してきます。

TH-480B練習ヘリコプターとAH-1S対戦車ヘリコプター。
明野レインボーは航空学校の教官が操縦を行っていて、合計20名の教官パイロットがデモフライトを行います。




続いてOH-1が急旋回から降下旋回に移ります。




次に会場左右から各2機のTH-480Bが会場上空で交差していきます。




戦闘ヘリコプターAH-64Dが上昇旋回を行います。
こうしてみてみるとアパッチはかなり大柄で重そうですが、意外なほど軽快な機動に感じます。



続いて対戦車ヘリコプターAH-1Sが会場上空を通過します。




さらに下降してゆるやかに引き起こしの後、急旋回を披露します。



会場上空でホバリングを行うAH-1S。
機種の20ミリ機関砲の向いている方向と前席のガンナーの向いている方向が同じなのが判ります。
AH-1Sはガンナーの頭の動きに合わせて機関砲の向きをリンクさせています。



降下・引きこし旋回をしてAH-1Sが会場を離脱します。




続いて多用途ヘリコプターUh-60JAが急上昇・急降下・急旋回を行います。
UH-60JAは普段は翼(スタブウイング)に増槽を搭載していますが、今回は機動性向上のために取り外しています。
増槽を取り外しているUH-60JAの姿は珍しいと思います。




降下して尾輪を接地後、急上昇に移り会場を離脱します。




続いて5機の横一列アブレスト隊形で進入したTH-480Bが会場上空で航過しながらアローヘッド隊形に編隊を組みなおします。



続いて観測ヘリコプターOH-1が進入してきました。
これより機動飛行を行います。






急降下後急旋回を行います。
OH-1の機動性は非常に高いのですが、まさにそれを実感します。
ただただ圧巻のひとことですね。




5機のTH-480Bがライアンアブレスト隊形で進入、いっきに傘型隊形に編隊を組みなおします。



編隊をブレイクさせて会場を離脱します。
青空の下、青く輝く機体にゴールドのラインが本当に美しいですね。



次にAH-64Dが進入してきました。




急旋回を行うAH-64D戦闘ヘリコプター。
AH-64DのエンジンはUH-60と同じT700系を使っています。
最大連続1662SHPのエンジンの双発ですからこれはAH-1Sの出力の2倍以上にもなります。





急上昇から急降下に移るAH-64D。
最大全備重量は10.4トン、これはAH-1Sの2機分以上にもなります。
機関砲やミサイル、ロケット弾、さらには生存性を高めるための装甲を施しているので重いんでしょうね。




ホバリングを行うAH-64D。
2枚目の写真は機体下部の30ミリ機関砲の向きがかわっています。
AH-1Sと同じく機関砲作動展示をしているのですが、ガンナーの動きに合わせて機関砲が旋回するシステムです。






展示を終えた各機が会場を離脱していきます。





明野レインボーの各機が着陸態勢に入ります。
このまま着陸(?)滑走しながら会場奥にある格納庫前の離発着場にむかいます。


いかがだったでしょうか?
写真はピンボケの連発ですが雰囲気だけでも伝わればいいかなと思ってます。
以上、明野駐屯地航空祭でした。









明野駐屯地航空祭その1/その2/その3/その4/その5

Posted at 2015/03/03 00:02:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年03月01日 イイね!

明野駐屯地航空祭2014 その4

ではここで地上展示やメイン会場外の様子を。

明野はヘリコプターのメッカということもあって、駐屯地に配備されている機種だけで陸上自衛隊のほとんどのヘリコプターがそろいますが、そのほかにも海上自衛隊、航空自衛隊ほかのヘリコプターが外来機として地上展示されます。


装備品展示された航空自衛隊の地対空誘導弾ペトリオットです。
最近は弾道ミサイル迎撃用のPAC3を展示する機会が多いですが、今回展示されたのは従来の対航空機迎撃用のミサイルを発射する発射機です。



こちらは陸上自衛隊の軽装甲機動車です。
三重県久居市にある久居駐屯地に駐屯する第33普通科連隊からの参加です。
比較的小柄な車両ですが、軽装甲が施されていることもあって4.5トンの重さがありますが、CH-47ならば機体下に吊り下げて空輸することができます。



こちらはストライカー救難消防車。
車体横のドアをあけたところですが、放水用ホースや制御装置、窒素ボンベなどが収納されています。
結構余裕があるんですね。


こちらは航空学校のCH-47J輸送ヘリコプターです。
航空自衛隊では離島や山間部にあるレーダーサイト(防空監視所)に物資を輸送する端末輸送の任務についていますが陸上自衛隊では人員や物資、火砲、車両を空輸する任務についています。
エンジンの前に傘のようなものがありますが、これは防塵フィルターです。
自身の巻き上げる風が強いので埃をすいこまないための措置なんでしょうか。
御嶽山の噴火災害派遣ではさらに遠心分離式の防塵フィルターを装着した機体が投入されたようです。



航空学校教育支援飛行隊のUH-60JA多用途ヘリコプターがコクピットの公開をしていました。
航空自衛隊と海上自衛隊は救難活動任務のためにUH-60Jを運用していますが、陸上自衛隊も人員や物資などを輸送する空中機動作戦や災害派遣のためにUH-60JAとして運用しています。
UH-60JAは高性能ですが高価なので多用途ヘリコプターはUH-1Jと並行装備されています。




こちらは同じくコクピットを公開している航空学校教育支援飛行隊のUH-1J多用途ヘリコプター。
UH-1Hの性能向上型でエンジンの出力を向上させています。
このエンジンはAH-1S対戦車ヘリコプターと同じエンジンなのですが、実はAH-1はUH-1から派生したヘリコプターだったりします。



こちらは第10飛行隊のOH-6D観測ヘリコプターです。
この機体は前方赤外線監視装置が搭載されてるようですね。
見たとおり非常に小柄なヘリコプターで胴体の長さは7.1メートル、最大全備重量はわずか1.3トンというコンパクトさです。
パイロットを含め4名が搭乗でき、作戦地域の火砲の弾着観測や偵察などを行うヘリコプターです。



並べられたOH-6D、AH-1S、AH-64D。




こちらは航空学校のAH-64D戦闘ヘリコプターです。
AH-1S対戦車ヘリコプターの後継として平成17年度から取得を開始したもので高い生存性と攻撃力、データリンク能力をもつ戦闘ヘリコプターです。
メインロータの上にあるものは通称ロングボウレーダというもので地上にある100を超える目標の探知が可能とされています。
30ミリ機関砲、70ミリロケット弾、ヘルファイア対戦車誘導弾のほかに空対空戦闘のためにスティンガ携帯地対空誘導弾の装備が可能です。




こちらは第5対戦車ヘリコプター隊のAH-1S対戦車ヘリコプターです。
UH-1多用途ヘリコプターから派生して誕生した攻撃ヘリコプターで20ミリ機関砲、70ミリロケット弾、TOW対戦車誘導弾を装備できます。
陸上自衛隊では「AH-1S」と呼んでいますが、実は機体はAH-1F相当です。
本来のAH-1Sの20ミリ機関砲の射撃性能向上したり、風防のガラスを平面ガラスにするなどAH-1E、その性能向上型のAH-1Fと形式がかわっていくわけですが、陸上自衛隊では導入当初の形式をそのまま引き継いでるわけです。




こちらは中部方面ヘリ隊のOH-1観測ヘリコプター。
OH-6Dの後継として国内開発された純国産ヘリコプターです。
コクピットはタンデム複座と対戦車ヘリコプターに似たレイアウトですね。



OH-1のコクピットを前から。
前席にははヘッドアッツプディスプレイがありますね。
AH-1Sと異なって操縦は前席、捜索や監視システムの操作を後席で行います。



こちらもOH-1のコクピット。
前席ですが計器類は最小限で大型のディスプレイが配置されています。



こちらもOH-1。
胴体本体の幅はわずか1メートルしかないので真正面から見たとき発見されにくいようになっています。
その胴体に生えている小さな翼はスタブウイングというもので、空対空ミサイルや増槽を搭載できます。
写真の機体には空対空ミサイルランチャが搭載されています。




この青い機体は陸上自衛隊が調達したばかりの最新の練習ヘリコプターTH-480Bです。
元は米国のエンストロム280Bで陸上自衛隊では平成23年に初号機が納入されて航空学校で飛行教育に用いられています。
青い機体が非常に鮮やかですが、この青い色はエンストロム280Bの標準カラーのようです。



TH-480Bのコクピットです。
練習機ということもありますが、武装やセンサーがついてるわけではないので非常にシンプルですね。




こちらは海上自衛隊第211航空隊のTH-135練習機です。
もとは欧州のユーロコプターEC135という小型ヘリコプターで、平成20年度から調達が開始された新型の練習ヘリコプターです。
もともとヘリコプターの操縦基礎をOH-6Dで、計器飛行課程を固定翼機のTC-90で行っていたのですが、基礎課程と計器飛行課程ど同じヘリコプターでできるようになりました。



なんかいた(笑)



こちらは航空自衛隊小牧救難教育隊のUH-60J救難ヘリコプターです。
V-107バートル救難ヘリコプターの後継として昭和63年度から調達が開始された救難ヘリコプターです。
ベースは米軍のHH-60Aで赤外線暗視装置、気象レーダ、慣性航法装置を装備しているので全天候での救難活動ができるようになりました。
航続距離が1295kmと長いのでほぼ防空識別圏をカバーできるようになったそうです。




こちらは三重県警航空隊のアグスタA109Eです。
三重県警航空隊は2機のアグスタA109Eを装備しています。




こちらは在日米陸軍のUH-60Lです。
キャンプ座間に配備されているものでいわゆる「座間ホーク」と呼ばれるものです。
UH-60Aに対して出力向上型のエンジンを搭載したものです。





格納庫ではAH-1S武装展示が行われていました。
写真では前席の隊員が前かがみになって何か覗き込んでいますが、AH-1Sは操縦席が後席、武器の照準や射撃を前席が行います。
写真にはうつっていませんが、富士総合火力演習でAH-1Sの射撃の様子にあわせて射撃の模擬動作を展示していました。




イベント会場では恒例のバルーン滑り台が設置されていました。



「こぶら亭」では伊勢うどんなどが販売されてました。
伊勢うどんは1回食べてハマるとクセになりますね~



さぁ次はラスト、明野レインボーです。
その5に続く。





明野駐屯地航空祭その1/その2/その3/その4/その5

Posted at 2015/03/01 23:44:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年03月01日 イイね!

明野駐屯地航空祭2014 その3

続いて飛行試験展示です。



飛行実験隊のOH-1が見事な機動飛行を披露しました。
飛行実験隊は富士駐屯地に本部をおく開発実験団隷下の部隊で、陸上自衛隊で使用している航空機の航空機搭載機材等の実験試験、各種協力を行う部隊になります。




急上昇からロールに移ります。
会場から見ると垂直に近い角度で急上昇する姿はヘリコプターとはとても思えないパワフルさです。





派手に上昇旋回。
OH-1はもちろん我が国で開発された純国産ヘリコプターですが、ヒンジレスのローターシステムを採用していて非常に高い機動性をもっています。
観測ヘリコプターは敵部隊の偵察や味方部隊の火砲の弾着観測を行うヘリコプターなので敵の攻撃を受ける可能性も高いので生存性を高めるためにも高機動を確保してるんでしょうね。






このOH-1は飛行実験隊が運用する試験機で、白に赤帯という鮮やかな色に塗られています。
この機体が展示飛行を行うのは明野だけ!
飛行展示しているOH-1の胴体横の小さな翼(スタブウイングといいます)には何かコンテナのようなものがつるされています。
これは空対空ミサイルのランチャーで、OH-1はその高い機動性を活かしてヘリコプター相手に空中戦が可能になっています。
搭載されているのは91式携帯地対空誘導弾を空対空ミサイルにしたもので、最大4発搭載することが出来ます。


観測ヘリコプターは観測地点状況の把握やその情報を確実に味方部隊に送るためにホバリング能力が求められるそうです。
OH-1は自動操縦装置や自動ホバリングも可能になっています。
以前飛行展示でホバリングしながら両手を振っているパイロットの姿を見たことがありますが、OH-1ならではといえるかもしれませんね。

以上、飛行試験展示でした。




続いて行動展示です。
いわゆる災害派遣展示で、東南海地震が発生した想定で道路網が破壊され、取り残されてしまった地域に対しての活動を展示します。
状況開始!

倒壊した家屋では被災者が手を振って救助を求めています。



赤い煙が破壊された道路を示しています。
救助部隊を乗せた車両が展開しようとしていますが、道路網が地震で破壊されてしまったため、これ以上進めず救援活動を行うことが出来ません。




観測ヘリコプターOH-1が航空偵察を行います。
「こちらオメガ、着陸地点なし」
航空偵察の結果、孤立地域に救助を求める被災者がいること、住宅が密集しているためヘリコプターが着陸できる場所がないことがわかりました。




救助部隊を乗せた多用途ヘリコプターUH-60JAが進入してきました。
ヘリコプターが着陸できないため、ロープを使ったラペリング降下をして捜索隊員を地上に降下させます。
「降下用意、降下!」
隊員がラペリングにより被災地域に降下しました。
「本部、こちら捜索隊、要救助者を発見!」




捜索隊の報告により、要救助者がいること、他の地区でも大勢の要救助者がいることがわかりました。
そこで災害対策本部は車両を空輸して被災地で救助活動を行うことを決定しました。
大型輸送ヘリコプターCH-47Jが進入してきました。
CH-47Jが高機動車を吊り下げて空輸しています。
CH-47は実に11トンもの貨物を運ぶことが出来ます。
人員なら55名を、大量の貨物のほか、機内に搭載できないような車両はこのようにトラックなどの車両を機体下に吊り下げて運ぶことが可能です。




CH-47で空輸してきた高機動車を切り離し、孤立した地域に車両を展開することができました。
機内に人員を、機外に車両を吊り下げられるので人員を降ろして展開後速やかに救難活動にはいることができます。
増援部隊により捜索救助活動が開始されました。
「こちら救助隊、本部、倒壊家屋内に要救助者を確認、地上からの搬送は困難。ヘリコプターによる搬送を頼む」
「こちら本部了解、ホイスト機を派遣する」



救助隊からの報告で要救助者がいるものの地上から搬送できないことがわかりました。
これに対して災害対策本部はホイストにより要救助者を収納するためヘリコプターを投入することが決定しました。
多用途ヘリコプターUH-1Jが進入してきました。



「救助隊、こちらハンター。ホイスト救助を開始する。救助隊、誘導をたのむ」
「了解!」
要救助者を収容すべく、隊員がホイストで地上に降下し、要救助者の収容準備を行います。



要救助者が隊員のサポートの下でUH-1Jに収容されます。
ホイストは機体が安定してホバリングしていることと地上の隊員の誘導が不可欠で、パイロットの操縦技術と地上の隊員との信頼が非常に重要です。




要救助者を収容したUH-1Jは医療機関に搬送を行います。
状況終わり!




さらに続くぜ!






明野駐屯地航空祭その1/その2/その3/その4/その5



Posted at 2015/03/01 19:49:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記

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