☆後席が寒い対策その2☆

エクシーガは前席と後席で温度差が大きく、前席がちょうど良くても後席が寒いと感じやすいことはよく知られていると思います。
それは、長時間のドライブになればなるほど顕著に現れます。

以前、ヒーターダクト延長という対策をしたものの、やはり後席が寒いとよく言われるのでさらに対策を検討。

今回検討するのは、後席への風量アップ。

単純に、マニュアルエアコンで温度設定が同じでも風量を上げれば体感的に室温は上がりますよね。
ということは・・・

風量アップ＝室温アップと考えて、今回の施策を行います。

まずは、不要な3列目用ダクトをアルミテープで塞ぎます。

風量の増減は、簡易風速計を使います。

風量　＝　風速　×　断面積

・・・ですから、風速アップが確認できれば、イコール風量アップと考えられます。

条件はマニュアルエアコンモードにて下記のようにします。
足元＝吹き出し
風量＝最小（1）
3列目ダクト塞ぎ

まずはこの状態で測定すると、下記の通りでした。（単位m/s）
落ち着いた数値を読み取ってます。

運転席：2.6
助手席：3.1
右後ろ：2.0
左後ろ：2.0

この数字の絶対的な正確さは怪しいですが、相対的に増減を確認することは可能です。

次に、運転席・助手席の吹き出し口を塞ぎます。
アルミテープを使用し、2/3（66%）ほど塞ぎました。

運転席：2.8
助手席：3.5
右後ろ：2.0
左後ろ：2.0

吹き出し口面積を半分以下にしたので、後席の大きく数値に現れるかと思ったのですが・・・
前席は吹き出し口を絞ったことにより風速は少し増加しましたが、後席の風速には影響はないようです。

ためしに、今度は前席の吹き出し口を全部塞いでみました。

運転席：0
助手席：0
右後ろ：2.5
左後ろ：2.3

さすがにここまでやると行き場を失った空気が後席へ行きますから、数値にも変化が見られます。

前席の塞ぎ量を、2/3→3/4（75%）まで増やしました。

運転席：2.7　（26%）
助手席：3.4　（27%）
右後ろ：2.3　（120％）
左後ろ：2.2　（110％）

ここまで前席の吹き出し口を塞げば、後席への風速アップが確認できます。

風速の後のカッコ内のパーセンテージは、風速アップ、吹き出し口面積減少（前席のみ）を含めて計算した、施策前に対して施策後の風量です。

この施策は、後席を温めるというよりは前席が暖まりにくくなったという結果のほうが正しいかもしれません。

例えば、今までの前席の暖かさの満足度が10だとすると、後席は5くらいだったとします。（10:5）
（あくまで感覚的な数値です）
↓
施策により、それが7：6くらいになってしまった。
↓
前席を温めようと設定温度を上げる
（あるいはオートエアコンの風量設定が下がりにくくなる）
↓
結果的に10：7くらいまで上昇


みたいな感じになってるといいな～？という施策です。
まだ結果は分かりませんし、効率が良いことをやっているとは思いませんので、オススメはしません！（笑）