170,540km ミッションハウジング ネジ穴修理 ヘリサート
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2011年の年明け早々に
クラッチ一式の交換を依頼したSW20、GT-S。
車両を預けてから3週間が経過。
そして1月23日。
作業が完了したとの連絡を受け、
車両を取りに行く。
ここで問題が発覚。いわく、
「エンジンマウントをミッションハウジングに
固定しているふたつのネジ穴の内、
上側のネジ山が完全に損傷しており、
ボルト1本しか固定できない状況にある」。
その状態はどうしようもなく、
ねじ山の痕跡すら無いアルミの筒の状態、
らしい。
なぜそうなったのか?と質問すると、
「エンジンなどの振動による磨耗が原因」
という。
1年ほど前にクラッチレリーズシリンダーの
O/Hを依頼した際には問題は無かったのだが、
それほど急激に磨耗するものだろうか?
それはともかく、
なぜ車両を取りに来るまで連絡が無かったのか、
そのような状態で引き渡されて問題ないのか、
と、ここへ書ききれそうにないボリュームの
やりとりを店と自分との間で行った訳だが、
3行でまとめると、
・店の主張は「ネジ穴の修理は不可能」
・「直したいならミッションケース交換しかない」
・ボルト1本で大丈夫なはず。点検は店でやる
という話で一旦、落ち着く。
クラッチの慣らし運転を行うこと数日。
2011年1月27日。
170.389kmの時点で、某タイヤ屋さんを来訪。
油圧ジャッキと場所を借用し、
車体の点検をさせて頂く。
そこで目にしたのが、画像の状況。
その場で購入店に電話。
状況を説明。
「ボルト1本で大丈夫」
と言って車両を引き渡した責任の所在と、
実際に今回の作業を担当した人間の所在を
教えてもらいたい旨を伝える。
ところが、
前者に関しては「うーん」とうなってばかり、
後者に至っては、なんと回答そのものを拒否。
「責任は自分にある※」の一点張りで、
話が進まない。
※「自分」とは購入店の社長、本人のこと。
作業そのものはネッツであった事が後日発覚。
追求を繰り返したいたところ、
普段の作業を委託している職人と
相談を行い、今後の対応について
折り返し連絡をする、という提案が
店から提示されたため、
そこで電話を切る。
結局、話は大して進まず。
本件、この店に期待するのは止めた方が良い、
と判断するに至る。
今この場にいる職人さんに相談し、
ミッションハウジングのネジ穴の補修方法が
存在するか否か、単刀直入に質問してみる。
すると、その職人さんが、
古くから懇意にしているショップへ問い合わせ。
「ヘリサートという手法がある」という回答を得る。
早速、そのヘリサートが出来るショップを
紹介してもらう。
2
職人さんからショップへ約束を取り付けて頂き、
翌日、その職人さんを隣に乗せて、
ショップへ出向く。
数時間後、無事に到着。
早速、状況を見て頂く。
紹介してもらった身とは言え、
扱いは一見のそれ。
事前承諾の旨を厳しく、
率直に問いただされ、回答を求められる。
正直、戸惑うも、
紹介してもらった職人さんの手前もあり、
即、承諾。
そこからはあっという間。
画像は、ヘリサートの施工の終わった
ミッションハウジングの様子。
上側が施工後のネジ穴。
もはや普通のネジ穴にしか見えない。
3
傍から撮らせて頂いた一枚。
作業時間は、
待ち時間など全て込みで、90分ほど。
一見客の、
しかも割り込みに近い作業の依頼にも関わらず、
快く対応して頂けて、嬉しい限り。
帰りがけ、
無意識に不安そうな顔をしていたのか、
そんな俺の方を見て、にこやかに
「大丈夫。何かあったら持っておいで」
と声をかけてくれたショップのご厚意に感謝。
2011年12月、
車体をリフトで上げる機会があったため、
潜らせて頂き、マウントを点検。
ボルトは完全な状態のままで、
緩みなど一切なし。
完璧な仕事を感じる。
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