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U-TAN(う~たん)のブログ一覧

2024年05月09日 イイね!

サボった日記・・・早川往還その2

第2日目 3/9 江尻窪~笹走~榑坪

前回の到着点である江尻窪集落は、薄っすらと雪を被った山の中腹辺り。
まずは、早川沿いの榑坪集落付近に車を置いて中山経由で江尻窪を目指す。


江尻窪から梨子へ向かう道脇に倒壊間近の倉庫があった。
半開きの戸の隙間から中を覗くと・・・何とルノー!かな?
ジャッキアップしてあるところをみるとレストアする意志があったのか?
この僻地とのミスマッチ・・・どこにでもエンスーな人はいるものだ。


梨子集落、ここまでが身延町。
集落の入り口に住む80歳代の老夫婦に「何者か?」とジーっと見つめられて
しまった。


10軒ほどの本当に小さな集落だが、村はずれに身延町指定天然記念物の「甲州
野梅」の古木がある。指定当時は。幹回り2.4mの大木だったが大雪で倒れた後
植え戻されて今の姿になったと言う。
富士川沿いに自生する野生の梅で、細い葉、黒味を帯びた幹の枯淡な樹姿で、
花弁は丸味を帯びて一般の梅より強い香りだ。


古来よりこの街道の難所であった荒金峠付近。
舗装された林道となってもやはり落石が絶えないようだ。


町境を越えて早川町笹走地内に入ると、またまた信じがたい光景が目に入る。
何でも笹走出身者の縁戚でこの付近の地権者だと言う人物が、このバラックの裏
にある洞窟で数年の間暮らしていたという。
宇宙人を始めとしたこの奇妙なコレクションは、2年ほど前に病死したこの人物
の持ち物なのだが、町も処分に頭を痛めているらしい。


ようやく早川町に入った。


早川往還と集落内に続く道との辻に二つの道祖神がある。
手前に丸石が無くなったしまった丸石道祖神。
奥の道祖神には判別しがたいが、男女の像が刻まれている。
これは、双体道祖神と呼ばれる形式で関東・中部の山間部に多いものだという。


20軒ほどの内、現在居住するのは3軒だけという笹走集落。
動物除けの電気柵を開けて集落に入り・・・


・・・また電気柵を通って集落を出る。
通ったら動物が侵入せぬようきちんと閉めるのが、過疎地のエチケット。


この日唯一出会った見るからに優しそうな婆様。
山神様とすぐに打ち解けて
「この地は、陽当たりが良い上に北からの風も受けにくいまさに山上の楽園の
ようなところ。私は神奈川県から嫁に来たが、夫は亡くなり今は独り暮らし。
町で暮らす子供達は、一緒に暮らそうと言ってくれるけどここを出て行く気には
到底ならないよ。体が動く内はここで自由気儘に暮らしていくよ。」
・・・うーん、やっぱり独り暮しの寂しさよりも自由気儘か・・・。


笹走から早川河畔の榑坪集落へ下る途中に「北の池、七面堂」がある。
日蓮宗の修行の山、七面山には七つ池の伝説が残るがそのひとつがこの北の池と
伝えられ、七面堂には榑坪集落の守り神・七面天女が祀られている。


庚申塔から見下ろす榑坪集落。
こうして長い間、集落を見守ってきたのだ。


榑坪から早川を渡る山吹橋のたもとに水神様の小さな祠があり、水難供養のため
龍王龍行神が祀られている。
かってこの付近には大きな淵があって、子供たちの川遊びの場であったという。
当時の祠は台風で流され現在の祠は平成になって再築されたもの。

どの集落にも伝統的信仰の名残が色濃く残るのが、早川町の特色のようだ。

本日の歩行距離、3ブロック最長の18km。

Posted at 2024/05/10 22:19:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2024年05月07日 イイね!

サボった日記・・・早川往還その1

南アルプス北部の玄関口のひとつ、富士川支流早川に抱かれる山梨県南巨摩郡
早川町。
間ノ岳、農鳥岳の3千m峰2座を始めとして町内はまさに「山だらけ」。
その面積の96%が山林で人口が1千人を下回る日本一人口の少ない町。
複数の他自治体に接しているものの交通事情が悪く、実質的には早川沿いの県道
37号南アルプス公園線が町外へ通じる唯一の道となっている。

しかし、大正の電源開発によってこの公園線が開通する以前は、駿州往還(現国道
52号線)の切石地区から早川左岸高度約700m付近の山腹に点在する集落を
結ぶ「早川往還」と呼ばれる山道が上流部の諸村へ往来する一番の街道であった
という。

早川フィールドミュージアム公式ガイドブックより


現在地図

若かりし頃、南アルプス通いで何度この町を通ったか知れないが、当時は山に
ばかり目が向き、この町の歴史や文化には何の関心も持っていなかった。
しかし、年齢を重ね体力の衰えを感じるほどに過疎化によりやがては消えゆく
であろう小さな集落の佇まい、そこにあった暮らしの残渣を実際に自分の目に
焼き付けておきたいとの思いが強まって来た。
かと言って車で巡るのでは目に入るものは限られるし、この道を行き交った
古の人々の心情に思いを馳せることも難しい。
そこで全行程を3ブロックに分け、ゆっくりと時間をかけて歩き通すこととした。

第1日目 3/3 切石~江尻窪
切石を出発して間もなく夜子沢集落。
こんなところに・・・と言っては申し訳ないが、立派な構えの赤石神社に驚かさ
れる。
夜子沢地区は、武田時代から優れた技術で知られた夜子沢石工の里であり、境内
には宝暦8年(1758)の石灯籠が残る。


創建は1533年、その奥社の彫刻の見事さにさらに感嘆。


中山集落へは、間遠峠を僻地らしい風情のトンネルで越す。


集落手前の梅林の中に古い墓地。
苔むした石塔は年号もほとんどが不明だが、微かに文政の文字が読めた。


中山集落内の辻に立つ道祖神、天保14年とある。
丸石道祖神という形らしいが、この地方特有のものなのだろうか?


その道祖神近くの交通標識。
「子供注意」と書けない高齢者だけの過疎集落の象徴だ。


子供がいなければ学校も不要、門柱だけが残る学校跡。
一方には曙小学校、もう一方には曙中学校とある。
目を閉じて耳をこらすと何処からか子供達の声が聞こえてくるようだ。


学校近くの家の前を通りかかると一人の老婆に呼び止められた。
早川往還を歩き通したい旨を説明すると「なんとまぁ物好きな!」と驚かれて
しまったが、嫁いだ娘が残していった雛人形を飾ってあるが自分以外に見る人も
いないから是非、家に上がって見ていってくれと言う。
現代の生活では、なかなか飾れなくなってしまった七段飾り。
「昔はねぇ、これが当たり前だったよ。でも娘の家にゃ飾る場所もないんだよ。」
そう言いながら、お茶まで出してくれた婆様の嬉しそうな顔に却って胸が苦しく
なった。


江尻窪の公民館のベンチでランチ・・・人っ子一人いない。


倉に取り付けられた集落案内板・・・卍以外読めません。


朽ちかけた兜造の家、養蚕を生業としていたのだろう。
風に揺れる竿先の烏除けが、余計に侘しさをかきたてていた。


火の見櫓と相対して大きな門が立つ不思議な風景。


門から奥に見える緑の屋根の母屋までは約50mもある。
現在でも住んでいる様子だが、敷地の広大さに驚かされる。
この集落の庄屋さんだったのかも・・・。


帰路、路傍にN360・・・山神様は大感激!


思いがけない第一日目のエンディング。
確かにご先祖様の面影があるなぁ。



Posted at 2024/05/09 16:52:31 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2024年04月24日 イイね!

サボった日記、冬の思い出

歳のせいか、すっかり筆不精になってしまった。
やがて来る認知症に備えて、最低限の備忘録。

2/8 関東地方に雪が降った。
   当地には降らないので山梨県・下部温泉近くの低山でスノーハイク。


日向ぼっこをしながら


定番の金ちゃんランチ!


2/11
山上湖のほとりで金ちゃんヌードルを食べようと再び山梨へ。
晴天!!甲府盆地と八ヶ岳。


しかし、思いの外雪が深く・・・。


小さな雪崩跡にも足をとられ、疲労困憊の山神様。


湖を見下ろす峠で時間切れ、撤退とあいなった。
もうちょっと、頑張ってもらわないとね・・・。


2/13
早咲きの河津桜を愛でに伊豆へ・・・じゃなくて、近くの農地改良区へ。


桜の数は少ないけれど、それ以上に人が少ないのが good!


2/14
長男が岩登りに付き合ってくれると言うので湯河原へ。

息子の確保で


親父、頑張る。


手本を示されても


簡単には出来ない・・・。


母は、息子と一緒にいるだけで満足。


2/20
春の使者「福寿草」、盗掘もあって自生地は貴重。
初夏のような陽気の中、汗をかきながら二時間ほど歩き


秘密の花園に到着。


陽を浴びて、黄金色に輝く妖精達




鹿の食害で激減しているというセツブンソウ。
ごく僅かだが、出会うことが出来た♪


永くこの森の環境が保たれていきますように。






Posted at 2024/04/24 23:41:55 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2024年02月03日 イイね!

6速MTの買い物車

先月、古希を迎えた”山神様”。
お祝いに買い物車を新調することにしたが
「多分、人生最後の車だからもう一度MTに戻りたい!」との弁。
そこで、現物があってすぐに入手できる未使用車を物色して希望の一台を県内
西部地区で発見、即オーダー。

そして、本日朝一番に引き取りに向かう東名高速。
愛車ekスポーツのラストドライブ。


途中のSAでお別れ撮影。
毎度のことだが、長く乗った愛車と別れるのは悲しいもの。ましてやどこにも
不具合が無いとなればなおさらだ。
山神様は、ずっと「ごめんね、ごめんね」を繰り返していた。


とは言うもののやはり新しい相棒を迎えるのは嬉しい!!
久しぶりのMTにやや緊張しながら購入先の近くの梅園を巡ってみた。




思い切って選んだ黄色い車体にRSのエンブレム!


小癪にも確かに6MT、小気味よく走る。


帰宅して所定の場所に納まった。
「見慣れないヤツだにゃー!!」とゴローも不審な様子。


そう言えば、昨日2日はゴローが家に来た記念日。
悩みに悩んで保護してから、あっと言う間に4年が過ぎた。
やっぱり拾って良かったな、お前は拾われて良かったかい?



Posted at 2024/02/04 00:40:07 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2024年01月30日 イイね!

ささやかな幸せ

2024年・・・早くも1ケ月が過ぎ去ろうとしている。
NEWSを見れば毎日流れる能登の悲惨な情景。
あろうことか、元旦の一家団欒を襲った災禍。
コロナ禍から解放されてようやく家族、親族が集まった最中の悲劇に目を覆って
しまう。

我が家も年の瀬の餅つきから二人の息子とその家族が集まった。
孫達も成長し、餅つきの真似事も出来るようになった。


年越しの夜は、久々に家族全員で賑やかに過ごすことが出来たのだが・・・・


こんなありふれたささやかな幸せに満ちた光景が、当たり前ではないのだと思い
知らされた年の初め。
自身の記憶では1965年の静岡地震以降大きな地震は体験していないが、我々も
また切迫する南海トラフ地震に襲われるのは時間の問題だと言われる。

地震、水害に象徴される天災、そして人がもたらす気候変動、頻発する戦争。
そうした災難に明日見舞われても何の不思議もないのだ。

歴史を振り返れば、今こうして平穏な時間を過ごせていること自体が、奇跡とも
言えるのかもしれない。

今日は僕の72回目の誕生日。一高齢者としては、孫子の生きるこれからの時代の
安寧を祈るのみだ。





Posted at 2024/01/31 00:05:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「良く曲がる ^_^ http://cvw.jp/b/1240840/48330458/
何シテル?   03/24 11:23
U-TAN(う~たん)です。 見た目は可愛い性悪娘エリに苦労してます。 よろしくお願いします。
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