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U-TAN(う~たん)のブログ一覧

2017年11月04日 イイね!

山中徘徊時々エリーゼ・・・晩秋の山旅1日目

今年の茸採りも一段落。
気付けば、あっと言う間に目が覚めるような錦織の山々。

そんな一年で最も美しい季節、ゆっくりと静かな山を旅したいと思ったら矢も楯もたまらずに
テントを背負って独り家を飛び出した。
とは言っても世間は3連休、山もそれなりの賑わいになるだろうから入山者数の少なそうな
こんな周回ルートを選んだ。

詳しいmapはこちら

11月4日 05:40 畑薙第二ダム湖畔の赤石温泉白樺荘駐車場からスタート。

ダム堰堤の付近から目指す小無限山北東尾根が見える。
まずは、尾根上に立つ鉄塔までの急登が寝不足の体に堪えそうだ。


取り付きの明神橋、正式な登山口と言うものは無く、橋の向こう側の中電巡視道からの
入山となる。


いきなりの急勾配に息が乱れる、ひとしきり喘いで見下ろせば出発点の畑薙第二ダムが
見える。


落ち葉が時折踏み跡を隠す、マーキングを見落とさぬように。


一汗かく頃、夜明け前に仰ぎ見た鉄塔に到達。


東側、標高差約500mの眼下には、大井川がのたうつように流れる。


尾根に乗ると傾斜は緩み、爽快な気分で歩を進める。


天気予報通り、素晴らしい秋晴れになりそうだ。


北東側、大井川対岸には、白根南嶺青薙山辺りが望見できる。


そして目を南へ転ずれば、井川湖から小無限山へ続く古くからの登山ルートの難所、
鋸歯と呼ばれる尾根が見えてくる。


急峻な鋸歯大ギャップが目前に迫る。


すると、厚い苔の絨毯に覆われた北東尾根も再び勾配を増す。


10:30 本日最初のピーク、小無限山に到着。
休憩していると井川湖側から、若いカップルが上がってきた。
聞けば、男性は関東、女性は何と福島県から来たとのこと。
このマイナーな山もこの先の大無限山が200名山として知られるようになってから訪れる
登山者が激増しているようだ。


小無限山の少し先のガレ縁から大無限山を望む。
いつしか、さっきまでの青空は消え厚い雲が空を覆い始めた。


12:30 大無限山頂は霧の中。
おまけに強風も吹き荒れ始めた、大無限山を日帰りする先程のカップルと他数名の
登山者達は急ぎ足で来た道を戻って行った。


独り逆の西方向へ足を進める。
霧はますます濃くなり気温も低下、いまにも雨か小雪が舞いだしそうな雰囲気だ。
この付近で逆コースで日帰り周回するという若者とすれ違う、あんな強靭な脚があったら
・・・と、つくづく老いた自分の体が恨めしい。


冷たい風は北側から吹き付けるが、南側の寸又峡方面には時折薄日も射す。


大昔は、避難小屋が建っていた三隅池、今では小屋は朽ち果て池も湿地程度となって
しまった。


この辺りから小笹の美しい広い尾根となる。


一瞬、南東側に大無限山から派生する尾根上のピーク「風不入」を見ることが出来た。
この角度から見ると、完全な独立した山に見える。
このマイナーな山域でもより訪れる人の少ない山、あまり老いぼれない内に一度は
訪ねてみたいものだ。


ルートが西向きから北方向へ転ずる地点、2150m「三方峰」ピーク。


非常に美しい笹原の山頂で、予定ではここでテントを張るのを楽しみにしていたのだが
今日は風の当たりが強過ぎる。


幕営適地を求め、一旦ガレ縁を下った先にあるピークへ向かう。


ガレ縁から見る寸又朝日岳方面へ続く尾根、ここも一度は辿ってみたい。


14:30 次のピークの北側に風の当たらない場所を見つけた、小粒の雨が落ちてきた
ので急ぎテントを設営する。
幸い雨は数分で止んだ、時間的にもまだ早いがこの状況では先に進んでも展望は
得られないだろう。
明日の天候に期待することにして、山旅の宿にふさわしいこの場所でまったりと過ごす
こととする。


熱いお茶をすすっていると突然数人の足音と話声が聞こえてきた。
テントから顔を出すと、4-50歳台と思しき4人パーティが重い足取りで歩いてきた。
東京からとのことだが、やはり逆コースで何と昨日の朝に畑薙第二ダムを出発したのだ
と言う。
この先しばらくは風を避ける適当な幕営地がないから、この付近へ泊まったらどうかと
告げたが、明日中に帰れないと困るから少しでも先へ進みたいと霧の中を去っていった。

日帰りの若者がいる一方、2泊もする中年パーティもいるのだから自分の現状にも感謝
せねばならぬのかも・・・。

4人を見送って、しばらくうたた寝をしたらテントの外が明るくなった。
いつしか風は止み霧もはれ、樹幹から夕陽に照らされた大無限山が見えていた。
これなら彼らもどこにでも安心してテントを張れるだろう。


この夜は、ランプを点けずともテントの中がうっすらと見えるほど月が煌々と照る夜となった。

Posted at 2017/11/07 12:06:14 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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