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U-TAN(う~たん)のブログ一覧

2021年05月10日 イイね!

南ア 聖岳リトライ

先週、トライした「聖岳東尾根」。
翌日お葬式もあったし、行けるところまで行ってみよう程度の気持ちだったが、
2900m付近まで届いてしまったので正直なところ未練たらたら・・・。
一般登山道では無く、いわゆるバリエーションルートと呼ばれるルートで若い頃
からの憧れの課題のひとつでもあった。
まさか、この歳になって、それも「日帰り登頂」を企てるなんて夢にも思わな
かった。
でも、コシアブラを採りながら雪融けのすすみ具合を見たら・・・「やっぱり、
もう今年しかないよな。俺達に明日は無い!!」

で、再びやってきました聖岳登山口。
時間は、前回から一時間早めて午前2時。


1時間弱の登りで一般道にさようなら。


1800m付近で夜明け、樹間からのモルゲンロート。
風は強いが、天気はokだ。


先週は1800m辺りで雪が出たが、今日は2200m付近から。
融けかかった雪が、夜間に凍るのでアイゼンがガツガツと効いて歩きやすい。


あっと言う間に2632m「白蓬ノ頭」。
これから向かう「東尾根」、明らかに這松が出てきている。


樹林限界の雪田にこの先使わなくなるストック、ワカン、そして万が一に備えての
軽テントやガスボンベ、余分な水等を残置して身軽になる。


畑薙ダムを出てすでに9時間、ちょっと疲れを感じていたがザックが軽くなると
同時に足も軽くなった。
どんどん、高度を稼いでゆく。


標高2800m、東聖岳への急坂。
先週は、完璧な雪壁だったが今日は両サイドに這松が出ている。


東聖のピークに立つと2880m峰とその向こうに奥聖岳が見えた。


今日は、先行者はいない。
雪面に自分だけの足跡を刻んでいく。


この角度から見る2880m峰は、完璧な三角錐。
この美しいピークに何の名前も無いのは可哀想に思える。


先週の最高到達点2880mから、聖岳山頂の一角、奥聖岳2978mを仰ぐ。
先週よりも岩壁が黒々として威圧感が増したようだ。


さぁ、ここからが本番・・・と、気を引き締めたその瞬間、「グェグェ!」と
言う鳴き声とともにライチョウが現われ、しばらくの間道案内をしてくれた。


もうすっかり衣替えの準備が整ったようだね。


ライチョウに緊張をほぐして貰い、このルートの核心部に取り付く。


ここがハイライトの雪&岩稜のMix。
足跡は、写真を撮り忘れた為に一旦戻った自分の物。


拍子抜けするほど簡単にこのポイントを通過。
ま、難場とは言いながら所詮クライミングの対象ではないのだから当たり前か・・・。
登り詰めた雪稜からは、聖本峰「前聖岳」3013mが見えた。


奥聖岳ピーク雪壁に向けて小さなリッジを渡る。


渡ったリッジを振り返る。
両側が切れ落ちて高度感満点だ。


雪壁をゆっくりと登り、奥聖岳ピークに立つ。
ついさっき、ここを仰ぎ見ていた2880m峰を逆に見下ろす。


実質的には、これで登頂したことになる。
後は、緩やかな尾根を本峰である前聖岳まで歩くだけ。


11時20分、前聖岳登頂。
北側の赤石岳をバックに。


東側、歩いてきた奥聖岳方向。


その右手に富士。


そして南には、一旦聖平に下がって上河内岳から茶臼岳、光岳へと主稜線が延々
と続く。


眼下には、聖平小屋の赤い屋根が確認できる。


しかし、本日の山頂は物凄い風!
時折、立っていられないほど吹く状況下では記念写真もスマホの自撮りが精一杯。


早々に山頂から奥聖側の窪地に逃げて、風を避ける。


一息ついたら、さぁ来た道を帰ろう・・・まだまだ先は長い。


雪壁を下り、岩場へ渡るリッジの上。
距離は短いが、幅も狭いので強風をまともに受ける時は要注意だ。


雪&岩稜Mixの下降開始。


ここも高度感はあるが、岩の脆さに注意しさえすれば難しくはない。


2880m手前の鞍部に降り立った。
ここから見てもこのピークは美しい。
ここにこそ「東聖」の名をつけてやれば良かったのに・・・。


午後になって雪が腐り始め、10歩に1回くらい踏み抜きが始まる。
簡単に言えばズボっとはまるので体力を消耗する。


2880mへの登り返しが辛い。
下山なのに・・・もう登りたくない。


次は、2800mの「東聖岳」。


登り返しは僅かだが、ここからは地面+雪+這松。
アイゼンを引っ掛けて滑落しないように細心の注意を払う。


樹林限界2650m付近。
振り返り「東尾根」に別れを告げる。


すると、あっと言う間に山頂方向が黒い雲に覆われた。
何というタイミング!!


急いで雪田の木にぶら下げておいた装備を回収。


ここから2250mのジャンクションピークと呼ばれる辺りまでは、幅広い尾根。
ピンクのマーキングを追って下っていく。


ジャンクションピークで南に折れると昔ながらの冬道。
ピンクリボンは減って、古い消えかかったコースサインが増える。


しかし、2000m~1800m辺りの大倒木帯ではそのサインも消滅し、地図読みを
繰り返す。
ここで、とうとう小さな雨粒が木の葉を鳴らし始めた。


1500m付近まで下りると気温も上がり、ミツバツツジが見頃。


間もなく一般道と合流すれば、登山口も近い。


そして、降り出した霧雨と強風の中、風が誘発する落石に怯えながらガタゴトの
林道を自転車に乗ったり曳いたりの15km。
出発から丁度20時間後の20時、畑薙ダムゲートに帰着。


眠気と闘いながら帰宅したのが23時・・・楽しくも長い一日が終わった。





Posted at 2021/05/12 18:15:47 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   03/24 11:23
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