Ｕ-ＴＡＮ（う～たん）のブログ一覧

毎日毎日、アパート建設地のいつ終わるとも知れない埋設物撤去作業を見ていると
気持ちがささくれてくるようだ。

気分転換に思い切って、いつもの森に山躑躅を愛でに出掛けてみた。

森に入ってゆっくりと小一時間歩くと・・・
おお、咲いてる♪咲いてる♫


この森では、この周辺にだけ大きく育った山躑躅が集まっている。


スポットライトのような陽の光を受けて、オレンジが鮮やかだ。


ランチは、眩しいような落葉松の新緑の下で。
頭上にケケケ・・・と、どこか恥ずかしそうな啄木鳥の雌の声。
その雌を巡ってキェー！キェー！キェー！とけたたまく鳴き合う雄達。
そのあまりの騒がしさに「おめぇ達！うるせぇ～ぞ！」と叫んでみる(笑)


再び歩き出すと森の東の方向が、異様に明るい。
何十年も歩いているこの森でそんな場所は記憶にないのだが・・・？
不審に思って近寄ってみると、森の端は崩壊によってスッパリと切れ落ち、巨大な
ガレ場となっていた。


山を削る自然の力には、無慈悲なまでの恐ろしさを感ずる。
だが、開けたガレの縁に立ち、遠く富士の姿を目にすると声を上げてしまう。


帰路、躑躅に負けないくらい鮮やかなオレンジ色の”マスタケ”幼菌を見つける。
気が付けば、もうじき夏キノコの季節！。


ほんの５時間ほどの散策だったけど、やっぱり森は心の棘を溶かしてくれる。
「終活」ばっかりやってられないな・・・・。

自宅の向かいには


家庭菜園というにはいささか広い畑と


先祖代々続けて来た窯業関係の建物がある。


先代が事業を止めて約３０年、払い続ける固定資産税も馬鹿にならない。
相続税や畑にかかる手間暇を考えると、このまま次世代に渡すわけにもいかず、
古希となったのを機会に終活に着手した。
賃貸物件として高齢者、障害者向け施設、ガレージハウス等いろいろ検討したが
いずれも帯に短し襷に長し。
建設資材高、金利動向を考えるとあまり先送りも出来ず、結局月並みなアパート
建設に落ち着いた。

５月連休明け、まずは建物解体撤去開始。


巨大な蟹の爪のようなハサミで、鉄骨の建物もチョキチョキと切り裂かれ


あっけなく解体完了。


但し、整地にかかると埋めたはずの井戸が残っていたり


明治のころからの窯跡の残骸が次々と出土、


予想を上回る大量の耐火レンガの山に予算オーバーも含めて頭が痛い。


伊豆山の盛土崩壊事件の影響もあって、瓦礫の搬出にはもう少し時間がかかり
そう。
もう、何とか早く整地を終わってアパート建設に取り掛かりたいのだが・・・。


小心者のゴローも、毎日見ず知らずの人達の大声と騒音に怯えてお疲れ気味。


結局、こんな終活に追われて恒例の山菜採りも渓流釣りもせぬままに春が過ぎ
去ってしまった・・・あぁ、何たる時間の浪費。