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榛名颪のブログ一覧

2022年10月29日 イイね!

2週続けて・・・(”アプトの道”探訪)

先日のブログで、先週の土曜日に碓氷峠の”アプトの道”を”めがね橋(第三橋梁)”まで歩いてきたことを書きましたが、実は今日もまた歩いてきました。

先週は、久しぶりのウォーキングだったり、帰りの電車の時間が微妙で歩くペース配分を間違えたりで、結果、脹脛が攣っちゃって”めがね橋”より先に行くのを断念して引き返したのでした(^^;
今回は、横川駅までは車で行くことで時間を気にせずゆっくり歩けたことと、足の方も絶好調だったので、”アプトの道”終点の”熊ノ平信号場跡”まで往復してきました。

今日もあちこち写真を撮ったりしましたが、”めがね橋”までは先週とは違う場所での写真や解説にしますね(^^;
この記事が、”アプトの道”に興味を持たれて実際に歩きに行く人の参考になれば嬉しいです^^b

なので、いつも以上に写真が多く、記事も長いですよ(^^;



先週はお昼ちょっと前から歩き始めましたが、今日は朝9時過ぎに横川駅前を出発。
肌寒さはちょっと残るものの、天気も良いので、歩いているうちに汗をかくでしょう^^
いつものごとく、横川駅から”碓氷峠鉄道文化むら”横のウォーキングコースの出発点に向かいます。
今日もEF63の重連が定位置に停まっていましたが、動く気配無し。
中山道の坂本関所跡への道が分かれるあたりで足元を見ると、こんなものが・・・
雨水を流す側溝のグレーチング(いわゆる、”ふた”)代わりに、アプト鉄道時代のアプトレールが使われています。

実は、高崎~横川間の信越線では珍しいモノではなく、我が家近くの小さな踏切の側溝にも同じようにグレーチング代わりに使われています^^

”アプトの道”が廃線になった信越線の上り線跡を辿り始めたあたりで、横を走る国道18号の方向を見たのがこの写真です。

この写真中央辺り、ちょうど国道18号線を挟んでこちらと向こうは、その昔、アプト鉄道の電気機関車(日本の幹線鉄道として初めて電化された)に電力供給する火力発電所があったそうです。
詳しくはこちら(特定非営利活動法人 碓氷峠歴史文化遺産研究会のレポート)を参照ください。→

トコトコと歩いていくと、前の方から軽自動車が走ってきました。
”アプトの道”は歩行者専用なので、自転車であっても降りて押して歩くことになっています。しかし、利用者が怪我をしたなどの緊急時には救急車が入ってくることもあり、今回の軽自動車は”アプトの道”の維持管理関係者のものだと思います。


丸山変電所跡まで来ました。
コスモスと一緒に写してみました^^


軽井沢側の機械室の窓ガラスに近づいて内部を撮ってみました。
次の一般公開日はいつなんだろう・・・?


”峠の湯”の脇を歩き、いつものアプト鉄道軌道跡へ。
まず1号隧道(トンネル)です。

トンネルの内側はこんな感じで、電化される前の蒸気機関車の煤煙によって煤けています。

トンネル内は、こんな感じで照明に照らされており、足元はちゃんと見えますよ^^
でも、現役でトンネルが使われていた当時(特に蒸気機関車時代)は照明なんか無かったと思うので、機関士さんは大変だったでしょうね。


2号隧道です。

どのトンネルにもこんな感じの待避所が設けられていますが、待避所の奥はトンネルが掘られた際の岩盤剝き出しの箇所もあります。


2号隧道と3号隧道の間に設けられた休憩所です。



ちなみに”アプトの道”の道中にあるトイレは、
① 横川駅
② 郵便局を過ぎた先にある、売店兼休憩所(安中市の観光オフィス?)
③ ②のすぐ外にある公衆便所
④ 峠の湯(アプトの道脇の屋外に2か所あり、トロッコ列車「とうげのゆ駅」近くのほうが綺麗です)
➄ 碓氷湖の駐車場内(アプトの道からちょっと離れています)
⑥ めがね橋の駐車場(でも、橋の上から、約30m下の駐車場まで階段を昇り降りする必要があります)
という感じなので、皆さんが”アプトの道”に来る際は参考にしてください。

3号隧道です。
その先には4号隧道と5号隧道が見えています。



人の目で見た実際のトンネル内の明るさは、この写真が一番近い気がします。


3号隧道と4号隧道の間では、すぐ横を旧国道18号が通っています。


4号隧道です。


5号隧道です。

5号隧道の退避所にはこんな看板が。
もう少し寒くなると、場所によっては大きな氷の柱が見られます。


5号隧道を抜けるとすぐ、碓氷第三橋梁、通称”めがね橋”の上になります。


ちなみに・・・
横川駅から丸山変電所跡までが約2km。
丸山変電所跡から峠の湯までが約1km。
峠の湯から碓氷湖までが約1km。
碓氷湖からめがね橋までが約1.1km。
めがね橋から熊ノ平までが約1.2km。
全部合わせると片道約6.3kmで、横川駅から熊ノ平まで、行きは延々上り坂、帰りは延々下り坂で、ほとんど平地はありません。
所要時間は、目安として、行きは約2時間、帰りは約1.5時間ってところでしょうか。
また、トンネル内の照明は午後6時には全部消灯するので、それまでには”アプトの道”を出る必要があります。
ここらへんは野生動物がたくさんいます。
もう少し紅葉が鮮やかになる頃には、猿の群れを見るかもしれません。
また、”アプトの道”脇のぬかるんだ場所には、イノシシが穿ったとみられる場所がいたるところにあります。そしてここは熊生息地の真っただ中です。
陽が落ちてる状況での歩行は「命知らず」な行為です。

めがね橋の軽井沢側からの眺望です。


先週はここで引き返しましたが、今回は先に進みます。
めがね橋の軽井沢側にある6号隧道です。


6号隧道は”アプトの道”で歩ける10のトンネルの中で一番長く、546mあるそうです。
きっと蒸気機関車時代は、機関士・乗務員や乗客は大変だったでしょうね。
なのでこのような排煙口がトンネル横に開いていて、外界が見えます。




トンネルの天井にも排煙口が開いています。


第4橋梁です。


7号隧道です。


8号隧道です。

8号隧道を出ると、めがね橋ほどではないですがそこそこ大きな第5橋梁に出ます。


第5橋梁です。


9号隧道です。


そして最後の10号隧道です。


10号隧道を抜けると開けた場所に出ます。


ここが熊ノ平信号場跡。”アプトの道”の終点(折り返し地点)になります。


振り返ると、信号場の横川側に4つのトンネルが見えます。
左から、元信越本線上りトンネル、元信越本線下りトンネル、アプト式鉄道トンネル(現:アプトの道)、アプト式鉄道時代の待避線トンネルです。


ここは信号場兼変電所でした。信越本線時代の変電設備の建物が残っています。


溶けたように穴が開いたコンクリートブロック製の外壁に、歳月の流れを感じます。


変電設備。ケーブル類は撤去されたのか・・・それとも盗難されちゃったのか。
実は廃線になった信越本線では、信号ケーブルやレールの盗難が相次いでいるそうです。


架線にまで伸びたツタ。現役時代にはあり得ない姿ですね。


ここが”アプトの道”の終点です。ここから先は立ち入り禁止です。
左に曲がると、すぐ下を走る旧国道18号に降りる階段があります。


”アプトの道”の一番端から先を見ると、軽井沢へ続くレールとトンネルが見えます。


一番左の小さいトンネルが、アプト式鉄道時代の11号隧道でしょう。


信号場跡に残るキロポスト。
信越本線起点の高崎駅から35.2kmであることを示しています。


熊ノ平信号場跡内に残る祠と慰霊碑。
この場所で1950年(昭和25年)6月8日と翌9日に大規模な土砂崩れが立て続けに起こったそうです。
当時ここには国鉄職員の官舎があり、9日の土砂崩れの際に、8日の土砂崩れの復旧にあたっていた作業員と、国鉄職員とその家族、合わせて50名が亡くなったそうです。
私もここを訪れるたびに、手を合わさせていただいています。



比較的ゆっくり歩いたので、横川駅からここまで約2時間半。
さて、帰りますよん^^

今日一番の紅葉風景は、帰りの10号隧道と9号隧道の間で見たこの風景でしょうか。
雲の影が山肌を移っていくので、山の表情が刻々と変わります。




めがね橋まで帰ってきました。
どうせなので、30m下の旧国道18号まで階段を下りて、下からめがね橋を撮ってみました。









少し強い風が吹いてきて、落ち葉が降り注いできました。
でも、もう少し寒くなると、強くなくても風が吹けばこんな勢いで落ち葉が舞うんですよ。そんな光景も私は大好きです^^


めがね橋の上からは、北方にある旧信越本線の橋が見えます。(この橋は立ち入り禁止です)
先週と比べて紅葉の鮮やかさが増したので、スマホのタイムラプス機能を使って動画を撮影してみました。


このまま横川駅に戻るのもつまらないので、”アプトの道”を外れて”峠の湯”から旧国道18号を下りていくことにします。
ここを右に曲がると”峠の湯”の正面に出ます。


”峠の湯”の正面です。日帰り温泉ですが、BBQ場やオートキャンプ場が併設されています。


”峠の湯”の駐車場脇を抜けていくと、正面に妙義山が見えてきます。


駐車場の先端までくると、個人所有のEF63の22号機が見えてきます。




旧国道18号にぶつかるT字路に出ました。
ここを左折して横川駅方面へ歩いていきます。


すると、峠の方からBNR32、FC35、AE86が下ってきました。
・・・「藤原とうふ店」とは書いてなかったけどね(^^;
でも、たまに横腹に「藤原とうふ店」と書いたAE86がここらへんを走ってるのを目撃することがあります。
ただ哀しいかな、その多くは他県ナンバーですけど(^^;


さて、”峠の湯”から横川駅までの旧国道18号の道中は坂本の町中を通ります。
ここ群馬県安中市松井田町坂本は、五街道の1つ中山道六十九次の、江戸から数えて17番目の坂本宿です。
今でも当時の面影を残す建物があったりします。










朝9時ちょっと過ぎに横川駅前を出発し、再び横川駅に戻ってきたのは13時半でした。
約19000歩、約13kmのウォーキングになりました。

細部まで見られるPDF版データはこちら→
Posted at 2022/10/29 23:33:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記 | 日記

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