
昨日に引き続き「Central20」の話題を・・・私は柳田さんに会うまで、チューニングカーショップを大手ファクトリーより下に見ていました(すみません)。所詮何かを犠牲にして得られる世界だと・・・そういえなくも無いのですが、もっと違う世界がそこには確かに存在するのです。(湾岸MID・NIGHTの世界が:笑)
要するに、チューニングする人の個性によっていくらでもクルマは良くも悪くもなるのです。それはもうその人の人生観にまで影響される世界なのです。最高速を徹底的に伸ばすクルマ、加速を極限まで高めるクルマ、サーキットでタイムを刻むためのクルマいろいろありますが柳田さんのところのZはアルピナの匂いがするのです。(誇り高いアルピナのオーナー方達は異論のある方もいると思いますが・・・)レースの世界で確固たる地位を築いた柳田さんが(アルピナも同じ)試行錯誤を繰り返した後に350Zという高素材に出会い(BMWを使うアルピナと一緒です。じゃあBMWと350Zは同じなのかということは言わないでください)、そして完成させたクルマはアルピナと同じ匂いなのです。
それは、Zオンリーという柳田さんの姿勢が生み出したマジックとしか言いようがありません。全てを知り尽くしたからこそできるセッティングがそこにありました。そして柳田さんの人柄がウルトラバランスを誇るアルピナと被る部分があったからだと思うのです。
具体的に、一番感心したのはその足回りです。QUANTUMと徹底的に煮詰めて開発した足回りは、一般道から高速、サーキットまでバランスよくこなします。柔らかすぎず硬すぎず、しなやかという言葉がピッタリ当てはまります。そして、それに似合ったエンジンのコンピュータセッティング。Zオンリーの強みがでて素晴らしい解析をしています。そしてマップの描き方がまた良いのです。
残念ながらVQエンジンはアルピナとは比べられませんが、それにツインターボを装着することによって、ネガを徹底的に潰しアルピナがドラマチックな高回転の伸びなら、実にスムーズで豊かなトルクで素晴らしいエンジンにしています。
多分今度出た335iとバランスでも足回りでもいい勝負をするのではないかと思います。速さではZが上です。騙されたと思って一度試乗することをオススメします。
※今自分が持っている写真ではCentralZの美しさをお伝えできないのが残念です・・・とくにロードスターがお気に入りです
Posted at 2006/10/06 17:29:54 | |
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