
はたして、今度のスカイラインはいい女(笑)なのか・・・結論から言うと、ひと目見て「いい女・・・」とはならないが、内面からにじみ出る美しさは・・・実はあったのですね、これが!
内面どころか、外観もパッと見(重要ではあります)ではわからない躍動感が近くでみると結構あるのです。特にフロントフェンダーからボンネットにかけてのラインは、特徴的なヘッドランプと相まって個人的にかなり高得点です。真横から見たラインはあまり好きではありませんが、低めの真正面、前斜め45度、後ろ斜め45度は、普及点です。
個人的には小さいクルマが好きなので、もっと小ぶりなクルマが良いのですが先代がアメリカで売れたことを考えると商業的にいたしかたないことかもしれません。ボディカラーと光の具合によって、微妙なラインが綺麗に出るので、私は新色のストラフィアブルーが良かったです・・・
内装ですが、フーガみたいです(笑)。しかし、より洗練されて、より運転するときの操作性には拘ってきています。シートの大柄な感じは好きではありませんが、造りは良いです。なんと手縫いの本皮部分があるという、頑張ったステアリングは色気がなく自分には大き過ぎ、これも拘ったというマグネシウム製(!)パドルシフトは操作感は普通(個人的にはステアリングから遠い)。しかし、オートマチックモードでもパドルに触ると変速するのはあり難いですね。オプションの本木目のウッドパネルは変に木目を強調せずにいい感じ。内装色は茶系の本皮「フォーブ」が好きかな・・・
と、現代の日本車なら豪華、快適装備は当たり前なのであえて書くのも疲れます。ボーズのオーディオもいい音ですが、レクサスもトヨタもいい音のモデルがあるし、今や私のスバルのレガシィだってマッキントッシュです(笑)。ダメ出しはしませんが絶賛もしません。
でも、レスサス、トヨタ、BMW?、アウディ?らと比較の対象になります。これは、大事なことかもしれません。まず、候補にあがることはとても大事なことだと思うのです。選ぶ時に頭に浮かばない・・・というのが一番悲しいことで、今回のクルマは頭に浮かぶと思うのです。後は、個人の価値観でここは好き!許せないとなれば良いです。
では新型スカイラインの私が感じた、肝心の「内面の美しさ」は何処からくるのでしょうか?それは、間違いなくエンジンからくるのだと思います。乗らないのに何を・・・という声が聞こえてきますが、やはり見れば分かる(感じる)ものもあるのです。(普段アルピナというある意味エンジンが肝であるモデルに乗っている者としての)勘も少しは働きます。このエンジン(VQ35HR)は相当良いエンジンのはずです。レスサスのV6・3.5L(2GR-FSE)も感心しましたが、もっと良いかもしれません。日産はRBでしたことをこのVQでしようと本気で思っているのかもしれません・・・この高回転型のエンジンは日産としてやることは全てやってというエンジンで給排気も素晴らしいレイアウトとなっています。はやく、実車で7000回転以上回してみたいものです・・・
それに、もう一つの肝、サスですがかなり熟成されているようです。ここでも、ベンチマークはBMW・・・その中でも4輪アクティブステア(4WAS)は、基本的にBMWより進んでいるシステムで、個人的に、一般的な運転技術のドライバーにとってかなりの恩恵があると思うので、絶対付けたいオプションですが2.5Lモデルでは選べないのが残念でなりません。良くドラトレで100km近くからダブルレーンチェンジをやらされる身としてはその「ありがたみ」が嫌というほど分かるのです。
で、私が自分で選ぶとしたら・・・350GTのTypeSの4WAS付きです。色はストラフィアブルーで内装はフォーブで木目パネル。オーディオはBOSEにします。とココまで書いてきて迷います。私は果たしてどんな人にこのスカイラインを勧めたいのか・・・
Posted at 2006/11/22 07:39:35 | |
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