「ドライブ」
トランスミッションのクセやパドル操作に慣れてくると、走ることに余裕が出来てきます。やっと、クルマの性能について考えることができます。
やはり、このクルマのキモは、90°V型10気筒DOHCのエンジンでしょう!この4961ccの排気量から、繰り出される520ps・510Nmのパワーは、その素晴らしい排気音と相まって、乗る人全てを気持ちよくさせると思います。排気音は、フェラーリの甲高い音に比べて、一言で言うなら、太く力強い音です。かといって、重さを感じる音ではなく、回せば回すほど、澄んでいい音になるのです。しかし、ミッドシップに乗ることは、ほとんどありませんが、背中の直ぐ後ろで、V10が吼えるのは何とも言えない快感です(しかも、オープンですから尚更です)・・・
そのエンジンを支えるタイヤは、ピレリーPzero 235/35 ZR 19 - 295/30 ZR 19というサイズで、専用設計の為か、とてもバランスがよく、乗り心地も良いです。ブレーキは8ポッドのフロント及び4ポッドのリアキャリパーで、フロントφ 365、リアφ335のローターです。この剛性感も効きも素晴らしく、全く不安がありません。
駆動方式は、(アウディお得意の)ビスカス式の4WD。これは、賛否両論あると思いますが、私など、素人がスーパーカーを運転する場合、ハッキリ言って、とても、良いと思います。何しろ、運転するのが不安でないのです。これが、あのキミーラみたいな感じだったら、気を使い過ぎて、楽しむどころでは無いと思います。お金持ちで、「別に潰したってフェラーリがあるし・・・」というオーナーならば、後輪駆動の方が楽しいかもしれません。でも、どんな状況でも、踏んでいけるというのは、本当に魅力的です。高速での安定感は、そのホイールベースの短さを感じさせることなく、最高速まで続きます(もとい、続くでしょう)。
ただ、勘違いしないで欲しいのは、メルセデスやアルピナの乗用車と違い、片手で楽々という乗り方はできないということです。路面の状況を、しっかりそのまま伝えてくれるので、安定はしていますが、敏感なのです。それが、楽しさにもつながるのですが・・・
その為、慣れない私などが乗ると、普段よりも余裕がなく、高速の景色等は、レガシィのほうが、よっぽど色々なものが見えます。世の中に、グランドツーリングモデル(GT)が存在するのは、こんな理由なのかと改めて思った瞬間でした。疲れ方も楽しいけどグッタリするのです。まるで、
無理めの、スッチー(死語?)やモデルさんと付き合っている、庶民の男のようなイメージです(笑)←分かりやすい人いるでしょ!?
Posted at 2007/01/17 11:14:39 | |
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