「こだま」のブログ一覧

　同じピットにＮＯＢ谷口こと谷口信輝選手がいました。ご存知Ｄ１で大活躍し、グリップでも去年のスーパー耐久のシリーズチャンプとドリフトの「格」をあげてくれた谷口選手からオーラが出てました！

　毎年、冬のフィンランドにクルマを滑らせに行くほど、ドリフト好きな私としては谷口選手に一度ニュルを全てドリフトで駆け抜けてもらいたいと密かに希望しています（笑）

　Central20の柳田さんに誘われてＮＡＰＡＣ(日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)の第４回富士ミーティングに行ってきました。
　
　仕事の関係でとんぼ返りだったのですが、少ない時間の中で柳田さんの運転でCentral20のサーキット用のデモカーに乗せていただきました。ツインターボのロードスターは乗ったことがあるのですが、ＮＡのクーペは初めての試乗です。ハイカムを組んで8500rpmまで軽々回るこのクルマは、ロードスターと同じでやはりバランスがよくとても乗りやすそうな感じでした。

　それよりも、柳田さんの運転です！今まで何度か富士SWで乗ったプロドライバーによるレーシングタクシーのなかで一番過激で（笑）実践的な運転でした。同じように運転することは無理ですが、次に走る上でとてもいいイメージを残していただき感謝です。

　以前にも書きましたが、それにしてもアフターパーツが付いているにも係わらず全開でFISCOを何十週も走れるデモカーの信頼性には改めて驚きを隠せませんでした・・・

　今回、改めて大事だと思ったのが気持ちです。これも田部さんに毎回言われることです・・・

　私はテニスの試合に出ているのでよく分かるのですが、いくら練習で巧くても試合で出来なければ何にもなりません。運転も一緒で緊張する場面でもなるべく平常心でいられる重要性、もしくは自分が緊張しているのを意識できる冷静さ、そんなことをマネージメントとして教えてくれます。

　同じタイムトライアルを朝、昼、晩と３回実施し、自分でコースや気持ちのマネージメントをすることがいかに重要かがわかってきます。わたしはこれがまだまだ下手なので普段のイメージトレーニングで補いたいですね・・・

　今回初めてインストラクターを担当する井野まり子先生ですが、さすがジムカーナ全国レディースクラス、２年連続チャンピオンを獲得するだけあって、マネージメント能力では目を見張るものがありました。新たな楽しみが増えたトレーニングでした。

　皆さん、クルマが曲がりたい時どうしますか？「ステアリングを切ります」「正解」「では、もっと曲がりたい時どうしますか」「もっとステアリングを切ります」「正解」「ではもっと・・・」

　アウディ・ドライビング・エクスペリエンス（ＡＤＥ）に行くとチーフインストラクターの田部さんにいつも口をすっぱく言われることがあります・・・「ステアリングの向き」「スリップアングル」です。

　皆さんは体験的にステアリングは切れば切る程クルマは曲がるものだと思っていませんか？峠やサーキットを走る方は体験で分かるかと思いますが、「幾らハンドルを切っても曲がってくれない」「あせって目一杯まで切ってもまっすぐ行ってしまい、危うくブレーキ掛けて止まった」ということがあると思います。そうです、タイヤは速度によって違いますが、ある角度から先は曲がる力が弱まります。その時にステアリングを戻せますか？ＡＤＥではそのことを徹底的に教えてくれます。私も２回もフィンランドに行ってやっと戻せるようになりました。では何故その「スリップアングル」が大事か？フロントがグリップしていないとアウディ得意の４ＷＤの特性が活かせないからです。これは４ＷＤもＦＦもＦＲも皆同じです。

　前のタイヤが少しでもグリップしていたら、４ＷＤはアクセルＯＮで行きたい方向にクルマを進めることが出来るのです。そのために常に頭に行きたい方向にタイヤが向いているか？つまり「ステアリングの向きが頭でイメージできているか」が重要になってくるのです・・・

　最近やっとこの二つに関して光明が見えてきた気がします。１日では物足りないのでＢＭＷのように２日のコースも作ってください！田部さん・・・

　さてさて、Ｙ先生に怒られたので（笑）久々の更新を・・・

　まだ参加されたことのない方はアウディとＢＭＷのレッスンはどう違うの？と聞きたい方が多いのではないでしょうか・・・まず値段が違います（笑）。あくまでも素人の私の感想ですが、両方とも最終的には同じ内容になります。しかし、アウディは「driving experience」と言うぐらいで日常のあらゆる場面を想定して、それを対処する方法としてのクルマの操作とアウディ４ＷＤの特性を活かしたプログラムを展開し、ＢＭＷはＦＲならでは運動特性を徹底的に教えてくれる・・・簡単に言えばこんな感じですが、私の拙い文章では分かりにくいでしょうから是非体験してください。

　さて、アウディではドイツ語で「Vorsprung」という言葉をよく使います。意味は「既成概念にとらわれず、新たな卓越した価値を生み出す」ということらしく、アウディのブランドスローガン「Vorsprung durch Technik（技術による先進）」にも使われています。アウディのドライビング・エクスペリエンスでは体験することによって学ぶ危険の対処と共に、４ＷＤだからこそ対処できる運動特性も体験させてくれます（特にこのSituation４では・・・）。人間はとっさに頭で思いつくこと以上のことは絶対に出来ないので、ここでの体験はとても貴重なものとなるのです。

　と長くなりましたが、単純に４ＷＤの限界域での挙動が楽しいこと（姿勢を造る為にあえてアクセルを踏める）も参加する大きな理由の一つです。滑ってるクルマをコントロールするというのは理屈無しに楽しいことです・・・