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Ｆ１の２０１２年シーズンも「セバスチャン・ベッテル」の３連覇で幕を閉じました。

今年は中堅以上のチームとトップチームのマシンの性能差が少なく、予選でも０．１秒で明暗を分けることもしばしばというドライバーにとっては厳しく、でも見る側には面白いシーズンでした。

復帰後は１勝もできなかった「ミハエル・シューマッハ」の再度引退もありました。

そして唯一の日本人ドライバーであるザウバーフェラーリーの「小林　可夢偉」は、残念ながら来期のザウバーでのシートを失うことになりました。

ポイント獲得も自国鈴鹿での表彰台も、来期のシート獲得の条件にはならず、大型スポンサーを用するメキシコ人若手ドライバーと、エンジンサプライアーであるフェラーリーからの要求を受けて、今期フォースインディアから参戦した「ニコ・ヒュルケンベルグ」に譲り渡す形となりました。
ヒュルケンベルグは何シーズンかザウバーが預かって、最終的にはフェラーリーへ移籍するという約束で、エンジンを安価にサポートしてもらえるというチームの予算事情からだそうです。

中堅チームの予算事情は厳しいものがあり、ドライバーは必ずスポンサーを背負って参戦しないとシートの確保はままなりません。

可夢偉は個人スポンサードなしで３年間ザウバーの第一ドライバーを務めました。

勿論トップチームであれば、実力のみでも受け入れてはくれますが、世界の頂点である数席しかないシートの獲得は容易ではないですよね。

現在可夢偉の来期シートは確定せず、ドライブできない可能性の方が高いのも事実ですが、ここにきて少し明るいニュースが飛び込んできました。

ロータスルノーが可夢偉に興味を示しているというのです。

今期はＷＲＣから復帰した「キミ・ライコネン」と下部カテゴリーであるＧＰ２から昇格した「ローマン・グロージャン」の二人がハンドルを握っていました。

ライコネンは個人総合３位という輝かしい成績でシーズンを終えましたが、グロージャンは個人成績こそそこそことはいえ、「サーキットのテロリスト」なる異名を与えられるほど他者を巻き込む大きな事故を連発、速さとモロさを上手くコントロールできないままに最終戦も自損事故でリタイヤしてしまいました。

しかも、鈴鹿で起こした事故については、最後までシリーズチャンピョンをベッテルと争った「フェルナンド・アロンソ」をリタイアに追い込んだ経緯もあり、これがなければアロンソがチャンピョンであった可能性も否定できず、ロータスチーム自体の大手スポンサーが懸念を表明しスポンサード金額の「特別」部分を支払わないという事態に陥ったそうです。

ただ、グロージャンは今期は個人スポンサーとして２０億円を持参してシートに座っていました。

最近始めた「可夢偉基金」の収益金額はまだ１億円にも満たない額です。

それでもあまりにイメージが悪すぎるグロージャンに対しては、いまだにロータスは契約を行っていない事実もあり、まだ五分五分という感じだそうです。

ＧＰ２時代に関係のあった人物がロータスチームに居ることもあって、このお話は決してガセではないようですが、後は金銭的な問題と関係者の利権や思惑と言う政治的な決断次第のようです。

来期も日の丸をつけた侍「可夢偉」の勇士をＦ１ＧＰの中で見たいと思います。





正直、もしロータスルノーへの移籍が決まれば、「昇格」と言えるでしょうね～♪