またまた台風がやってきますね~(^^;
食ネタが続いてますんで、雑学の「マイホーム」の続きです。
車ネタ乏しくてごめんなさいです。
建築関係の方はスルーしてください m(_ _ )m
前回からの続きでの「基礎」工事です。
「ベタ基礎」と「布基礎」があることは前回お話しましたが、下の写真は「ベタ基礎」の「ベース」を打設した後の写真です。
これも前回お話しましたが、多くの基礎が「2回打ち」とよばれる工法で、まずは「ベース」とよばれる建物の範囲全体に一体化した基礎部分を打設します。
「布基礎」ではこの「ベース」がありません。
ところどころに見える「鉄筋」が二度目の打設を行う「立ち上がり」の「骨」になります。
「ベース」打設後、適正な養生期間を経て、この部分に型枠を設置して二度目のコンクリート打設となります。
上の写真が、立ち上がりを打設して型枠を外した写真です。
コンクリート打設から型枠を外すまでの日数(養生期間)も大切なファクターです。
季節やコンクリートの組成(成分割合)によって異なります。
そしてこの「立ち上がり」のコンクリートを打設する際、とっても大切な「金物」を仕込むことになります。
上の写真で、二種類の「アンカーボルト」が確認できると思いますが、長いボルトを「ホールダウンアンカー」、短いボルトを「アンカーボルト」と呼んでいます。
「アンカーボルト」は立ち上がり部分に設置される「土台」と呼ばれる木材を基礎と固定するボルトになります。
このボルトの数(ピッチ)がいかほどか?
建物と基礎を締結する大切なボルトですので、地震などへの強度に関わってきます。
更に重要なのが「ホールダウンアンカー」です。
神戸の震災以降は建築基準法の改正で、必ず設置が義務付けられていますが、設置位置や本数は厳密な規定はなく、文章でおおよその概要が規定されているだけですので、住宅会社のそれぞれの「基準」によって設置されています。
これは「柱」を直接「基礎」と締結し、地震の縦揺れに対して柱が土台から抜けてしまうことを防ぐ重要な金物となります。
神戸の震災で倒壊した住宅の多くが古い建築基準法の元で建てられていたため、強い縦揺れで柱が土台から抜けてしまうことで倒壊に繋がったと言われています。
倒壊を免れた家は、こういう金物が施工されていたので被害を最小限に抑えられたそうです。
私が監督をしていた友人の会社、そしてそのグループ会社は、建物の四隅~通し柱(1階~屋根までの柱)~筋交い(後日の構造で)のある部分に設置していました。
おおよそですが、40坪前後の建物で25本~40本ほどの「ホールダウン金物」を設置していました。
基礎が完成すると、立ち上がりからニョキニョキと沢山のボルトが林立してましたね(^^;
この二つの「アンカーボルト」の数や設置状況は、先に記しましたとおりそれぞれの建築会社の基準がありますが、ちゃんとした会社の施工であれば建築基準法に照らしていますので、少なくても問題はありませんが・・・多ければやはり頑丈な建物と言えると思います。
耐震等級という「数値」があり、等級は1~3までありますが、「1」は建築基準法を満たしている最低限の数値で、「3」が最高の数値、ただし等級「2」は「1」の1.5倍の耐震性能~「3」は「1」の2倍の耐震性能を表しますので、決して等級「3」が基準法の「3倍」ではありません。
厳密に言うと、耐震等級は個々の建物の「構造計算」を行わなければ算出できませんので、多くの建築会社は「相当」という言い方をします。
現在の木造住宅の建築確認申請では「簡易構造計算」が認められていますので、すべての建物が構造計算を行っているわけではありませんから、それぞれの会社の同じ仕様での「相当」を使用することが多いのです。
ただし、建物面積の大きさによって、または3階建ての場合等は、それぞれに構造計算が必要となります。
また、鉄骨の建物の場合は、大きさや階数に関係なく、構造計算が必要になります。
むかし「あねは」問題で建築業界が揺れましたが、構造計算には高額な費用が発生するため、一般的な木造住宅の場合は暫定的に「簡易計算」が認められています。
お家の足元の「基礎」はとても大切な「構造物」でもありますし、そこに施工される「金物」も建物の強度に関わる重要なアイテムですので、建築を任せる会社選びの際には、その会社の標準仕様をちゃんと調べておくことが大切かと思います。
後、基礎の中に入る「鉄筋」ですが、ちゃんとした会社であれば、その「太さ」「本数」「締結方法」などちゃんとしているはすで、第三者機関の「配筋検査」を受けているところも増えました。
これにより基礎の不具合への「保険」がかけられたりもしていますので、その辺も業者選びの基準になるかと思います。(意外と大手メーカーは自主検査で済ませてたりします)
また、コンクリートは「アルカリ反応」で固まるため、鉄筋に赤錆(酸化)が認められると、その周辺では「中和」が起こり、コンクリートの強度が十分に上がらない可能性もあります。
その辺も現場に足を運び、確認することが後々のトラブルを防ぐことになると思います。
長々と文章主体のお話ですいません。
これからマイホームを建てられる方のお役にたてれば思います。。。
Posted at 2017/10/28 10:35:46 | |
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