マツダファミリア1600DOHCターボ4WD GT-X >
車両型式:マツダ E-BFMR
製造型式名:BF223B65T11 車種:B370
原動機:マツダ B6T
デジタルEFI、インタークーラー・ターボチャージャー付、4気筒16バルブDOHC
過給圧:6.0kgm/cm3
伝達機:センターデフ(ロック機構付き)機構搭載フルタイム4輪駆動、5速マニュアル
サスペンション:4輪ストラット、スタビライザー付ハードサスペンション。
空気圧方式車高調整機能、オートレベライザー
ブレーキ:
F:ベンチレーテッド・ディスクブレーキ
R:ソリッドディスクブレーキ
昭和62年(1987年)7月~平成6年(1994年)4月
前車であるBFファミリア1500XG-Rを購入して半年も経たないうちに、マツダは突然このファミリアに思いっきりラリー武装をしたクルマを投入してきました。
・エンジンは新規開発のB6(1.6L)-DOHCインタークーラーターボ+デジタルコンピュータ制御
・フルタイム四輪駆動(デフロック付き)
・オートレベライザー付き車高調整サスペンション
その他もろもろ全部入りのボーイズレーサーの登場に大きな衝撃を受けました。もっと早く知っていればこれを待ったのに。それからは毎日毎日4WD欲しい~とうなされ続け(笑)、マイナーチェンジした1987年、ついに憧れの4WD GT-Xを購入したのでした。
ところが、なんか変。イメージカラーであった2色のメタリックは単色メタリックになり、装備も一部省略されています。フロントのフェイスもイマイチ。こんな尖ったクルマを買う人は一部の人なんだから、そういうクルマにコストをケチって欲しくはなかったです。
でもまぁ性能は満足感十分でした。当時ボーイズレーサーと言えばホンダのVTECエンジンを積んだCR-Xとかシビックとかありましたが、シグナルグランプリでは負けたことがありませんでしたね。またなんと言われようがトヨタのAE-86なんか目じゃなかったです。MR-2なんかもぶっちぎりでした。それくらいツインカムターボのパワーを4WDは完璧に受け止めてくれたんですね。悔しかったのは大排気量ターボの日産シーマに完敗したこと。
4WDということもあって、クルマの安定感はよかったです。雪道などはもとより悪天候の高速道路での高速巡航時、横風なとへの安定性は抜群でした。ただ全体的に4WDということが前面に出てきて、4輪がそれぞれ駆動を主張してまとまりがないようなシーンも何度かありました。オンロード4WDなので走破性を試すようなことはしませんでしたが、踏み固められていない路面の積雪20cmにもなる大雪の際も、何の問題もなく走破してくれて感心したものです。そのかわり路上の状態とか天候とかの変化に無頓着になってしまい、突然クルマの挙動が破綻してびっくりなんてこともありました。
エンジンはマツダの新開発ブロックを使用したB6ターボエンジンです。ホンダやトヨタのツインカムとは異なり、どこか重さの残る廻り方をします。気持ちの良い吹け上がりというにはほど遠いのですが、ターボの力を借りて回しているという雰囲気でした。1.6Lターボとしては絶対的なパワーはあったのですが、回転や音を楽しむようなエンジンではありませんでした。
このBFMRファミリアは1987年初頭のWRCスウェディッシュ・ラリーで総合優勝したことは有名です。国内でもラリーコンペやダートラなどで片っ端から優勝をもぎ取り、当時ラリーに勝ちたいならBFMRファミリアを買えとまで言われたほどです。しかし他のメーカーも黙って見ているわけではなく、三菱はギャランVR-4を投入、スバルからはレガシィといったファミリアを上回る戦略車が続々投入され、あっという間にファミリアのお株を奪っていったのでした。それに対して即座に対抗できなかったマツダに対して徐々に苛立ちを覚えていきました。
ちょうどこのクルマに乗っていた時期に、日産から大きなニュースがありました。久しぶりに先祖帰りをして小型化したスカイライン(R32)に待望のGT-Rが登場したことです。もともとスカイラインにはいろいろなつながりのあった自分としては当然注目すべきクルマでした。しかもそれはフルチューンされた2.6Lツインターボという超弩級エンジンと、そのパワーを受け止めるフルタイム4WDを組み合わせた理想のシャーシーを持っていたのです。かなり高額ではありましたが(苦笑)
自分の興味が再び動き出したのを感じました。ちょうど7年間乗り続けたBFMRファミリアに別れを告げることになったのです。そしてそれはマツダとのお別れでもありました。