シリンダーヘッドカバーガスケット交換

作業前のWorksくんのエンジンルームです。
シリンダーヘッドカバーを開けるには、ここから
インタークーラー
エアクリーナーボックスおよびホース
イグニッションコイルおよびカバー
ターボウォータタンク取り付けボルト
以上を取り外さなければなりません。
作業開始(^o^)

まずはインタークーラーを外します。
インタークーラーはエンジンルーム手前側に固定ボルトがありますのでこれを外します。
後は前後のホースバンドのネジを緩めて、ホースからインタークーラーを外す方向に引っ張ると外れます。
このときインタークーラーのフィンにさわらないように注意しましょう。
フィンはすごく柔らかいのですぐにつぶれてしまいます。

インタークーラーが外れたところです。
次にエアクリーナーボックスからターボに伸びているホースを取り外します。
ホースはエンジン上部に固定ボルトがありますのでこれ外し、ホースの両端にあるバンドのネジを緩めればホースが外れます。
次にイグニッションコイルカバーを外します。（ホースが外れた写真を撮り忘れました）
カバーは４カ所のボルトを外すと取り外せます。
するとイグニッションコイルが見えてきます。
イグニッションコイルについている電源コネクターと固定しているボルトを外します。
これでイグニッションコイルが外れます。
続いてエアクリーナーボックスを取り外します。

エアクリーナーボックスにつながっているブローバイホースとキャニスタパージバルブを取り外します。
その後、エアクリーナーインレットパイプを固定している車体側のボルトを外し、エンジン側のステーの２カ所のボルトと反対側にあるボルトを外すと写真の状態になります。

続いてターボウォータタンク取り付けボルトを２カ所はずします。
オイル漏れ漏れの状態がよくわかります(^^;)
これで待望のシリンダーヘッドカバーを外せます。
シリンダーヘッドカバーはエンジン中央のボルト１カ所と周囲の５カ所のボルトを外して引っ張れば、ぱかっとシリンダーヘッドカバーが外れます。

はじめてエンジン内部とご対面です。
160，000Km超を走行しているにしてはスラッジもそれほどなく綺麗ではないでしょうか？
前のオーナーのオイル管理がよかったのでしょうか？
バルブクリアランスもチェックしましたがIN、EXともに規定値内のきつめの方（大体0.18mm）でした。（冷間時0.18～0.23mm）
ちょっと一安心(^o^)
でも作業に夢中で写真を撮り忘れました。

PCVバルブとオイルシールを交換し、軽くシリンダーヘッドカバーを洗浄、脱脂をして新しいガスケットを装着したところです。
エンジン側のガスケットが載る部分を綺麗に清掃します。
シリンダーヘッドとタイミングチェーンカバーの境目とカムシャフトのギアのついていない側の終端に古い液体ガスケットがついていますので丁寧にとります。
清掃が終わったら古い液体ガスケットが付いていたところに新しい液体ガスケットを薄く塗ります。
液体ガスケットはサービスマニュアルではスリーボンド1215が指定になっていましたが、今回はWAKO'Sのガスケットメイクを使用しました。（ディラーに確認を入れましたが問題なしとのことでした）
ガスケットメイクは塗ったら５分以内にくっつけろとの指示がありますのですかさず合体させます。
シリンダーヘッドカバーの取り付けボルトは締付けトルク１１N・ｍで締付けます。
後は逆の手順で部品を組み付けて行けば完成です。

古いシリンダーヘッドカバーガスケットです。
ぱきぱきでプラスティックのようです。
ちょっと力をいれると割れてしまいます。
もっと酷かったのがPCVバルブのオイルシールです。
外そうとしたら粉々になりました。
これでオイルが漏れてこなければばっちりなのですが。
しばらく様子見です。