
さすがに、この年になってうどんを2杯続けて食べるときつい!
そんなに食べるんじゃなかったなあと思いつつ、ダラダラ続く上りに辟易しながらギーコギーコとペダルを踏み込んでいました。まさか、こんなに上りがあるとは思わなかったぞ。ホントにまさかまさかの2日目であります。善通寺でうどんを食べてから、高松市内に向かう道すがらであります。2杯というのは2軒のうどん屋で、それぞれ2玉を食べたという事です。腹の中にはうどんの玉が4つ入っている訳ですね。バカですね〜。そんなんで、踏むペダル、しかも背中にはリックサック。普通に考えたら気持ち悪くならない訳がない・・・
2日目の朝は、愛媛県は新居浜市のホテルで目が覚めました。まだ夜も明けやらぬ内にチェックアウトして、新居浜駅に向かいます。昨日は、知り合いと1年ぶりに再会して、居酒屋でガーッと飲んだのでありました。だから眠い・・・。しかしこの列車に乗らないと次の行動ができない。安旅のジレンマでありますね。仕方ねぇ~行くか。
さて、新居浜駅から乗った列車は、予讃線と言って、松山と高松を結んでおります。途中、多度津という駅で、高知方面とジャンクションしていて、今回は、その高知側にちょっと行った善通寺駅から走る事にしましょう。ところで、先ほど気づきましたが、あれは確か予讃本線と言ってたはずだけど・・・・、JRが民営化されてJR四国になった時に既に本線じゃなくなっていたんですね、へーへーへー。
今回は、善通寺にあるうどん屋さんでうどんを食べてから、高松へ走り、そこから、いにしえの宇高連絡航路で海を渡り、宇野からJRに乗って岡山へ。そして岡山発広島行きという夢のような列車にのってご帰還というストーリーであります。
香川へ仕事で通っていた頃、一番好きだったうどん屋さんが善通寺にありました。そこのぶっかけうどんを食べたいというのがこの旅程の動機であります。しかも、せっかく善通寺に行くんだったら、もう一軒うどん屋あったよなぁ、折角だからそこにも寄っていこうと思ったのが運の尽き。それが冒頭の地獄の登り坂になるとは、その時は知りもせず(笑)
本日のコース
曇り空の新居浜駅からスタートであります。
お見送りは愛媛県のゆるキャラ、みきゃんであります。
ご当地の太鼓台に乗ってますね。
ホームで電車を待っていたら・・・
特急が入ってきました。しかし、18歳の私は乗れません(泣)
私はこっち。

この車両は自由席です。昔は急行とか特急として使っていたんでしょうか?
多度津駅で予讃線から土讃線に乗り換えて、善通寺までやってきました。

なかなか良い味をだしてる駅舎ですね。赤い字がナイス。
駅から走り出しましたが、行き先は駅名ともなっている善通寺であります。

善通寺は、弘法大師の生まれたところらしいです。以前(というか、20年くらい前)訪ねた事がありました。
境内は近隣の善男善女によって掃き清められています。気持ち良いですね。
境内には信じられないくらい大きな楠が2つ(あれは本じゃない(笑))ありました。

周りに何もないので規模感が伝わりにくいかもしれませんが、その巨大さはそれだけで神です。
善通寺は、山号を五岳山といいます。
五つの山、香色山(こうじきざん)・筆山(ひつざん)・我拝師山(がはいしざん)・中山(ちゅうざん)・火上山(かじょうざん)の麓(ふもと)にあることから命名されたそうです。

この橋の向こう側の山がそれらですが、どれがどれかはわかりません。
しかし、お寺の背景に山があるのは良いですね。
東と西に跨る境内を一通り回ってみたのですが、本堂のご本尊である薬師尿来の像は、なかなか立派でちょっとグッときました。私はその手のものは良くわかりませんが、しばらく見ていても飽きないくらいの立派さでありました。

その辺りは、さわやかな声で案内してくれました。ボタンを押すのはちょっと勇気がいりましtけど(笑)
初めて来た時、このお堀に亀がうじゃうじゃいた事に驚いたんですよ。

何しろ、甲羅に白ペンキで名前が書かれた亀がいたんですよ。
確かに、自分が放した(たぶん)亀がどれか良く解るから面白いことするもんだなと思ったものです。
よし、善通寺も見聞したので、メインイベントのうどん屋にいくぞ〜!

こんな田んぼの間を巡って行きます。
うどんの白川さんです。

オープンは、9:30ですが、5分前には先客が来てました。
今日は、かけ温にしよう。
ビフォー

出汁は自分でかけます。かけ放題(笑)
アフター

ちっか天(ちくわの天ぷら)も絶品。
入れ替わりにお客さんが店の中を覗いてました。

このお店は本当オススメです。
うどんの白川さんは、高校野球で有名な学校のグランドの近くにあります。
グランドでは今まさに練習試合が始まるところでした。

さっきの先客は、野球部員じゃね???
そんじゃ、次いこー。
白川うどんさんからちょうど小さな山を挟んだ反対側に、本日の超目的地があります。
それは、山下うどんさん。

幾多の讃岐うどん店があっても私がその食感に一番しびれた店であります。
そしてこれが、しびれたぶっかけうどん。
エッジが立っている(簡単に言うと角が立つ)のがわかりますか(笑)

生姜は机の上に置かれたものを、自分で無造作に擦ってかけるのです。
誰が触ったとか、気にする食べ物じゃありません。
山下うどんは、以前ここでお店やってました。私がしびれたのはその頃の事です。
今回は2杯目ということもあって、しびれるほどじゃありませんでした(泣)

2軒目というのがそもそも失礼でしたかね。
うどんも、腹一杯喰ったし、後は高松まで走るだけ。

途中で見た、讃岐富士(飯野山)であります。綺麗な形をしてますね。
ああっ、腹が膨らんできたなぁ。うえっぷ。

しかし、まだこの時は、地獄のダラダラ登りは始まっておらず・・・
余裕と思っていたフェリーの時刻が刻一刻と近づいてきて、だんだん焦ってきます。
なんだか、こんなシチュエーションってあったよなあ・・・。
それでも、なんとか出航の15分前にフェリー乗り場に滑り込み。

わおっ!もう船は接岸しちゃってるじゃん。
5分くらいでバラせる自転車はホントに助かりますね。

畳めば手荷物。そうじゃなきゃ、自転車代として一人分近くのお金が余計に掛かるのです。
さらば、四国よ高松よ!

あそこに見えるフェリーは、小豆島草壁港行きの内海フェリーです。仕事で良く乗ったよな〜。
高松から宇野へは2社のフェリー航路があり、ほとんど交互に出航しています。
今回は、そのうちの四国フェリーに乗りたかったのであります。このフェリーは着岸する5分前に威勢の良い歌をバックに到着のアナウンスがながれます。その威勢の良い歌が、
四国フェリーの社歌なんだそうですが、この曲は素晴らしい。1番から4番までありますが、4番の歌詞が実に社歌らしくて良い。その心意気や良しであります。

その社歌の勢いで目覚めて、宇野港に上陸であります。
そして、宇野駅は思ったよりも遠かった・・・・(泣)

途中にこんなオブジェを発見。なんだかこれって、レンタサイクルらしいですよ。
そしてこれは宇野駅。宇高連絡線があったころは、ここと高松を結ぶフェリーが四国の玄関口でした。

今はこんなにポップな駅になってます。これもまたアリかと思います。
そのポップな駅のホームには、またオシャレな車輌が停まってました。
La Malle de Bois (ラ・マル・ド・ボア)という観光列車だそうです。
乗れんのか!と思ったけど、これは回送で停まっているだけでした。

珍しいので車輌の中を覗いたら、こんなグッズを売ってした。(うらやまし〜)
宇野駅に、普通の列車が入線してきました。

これに乗って、岡山の方に向かいましょう。岡山まで辿りつけたらそこからは夢の鈍行列車がまってます。
夢の鈍行列車発車まで、40分近くあります(泣)

おおっ!同志よ、君も広島へ向かうのか!
夢の鈍行列車は、たくさんの思い出と、多少の気だるさと、腰の痛さを運んで、
走るはしる。しかも、3時間(笑)
広島駅に降り立つと、なんと雨が降ってました。
台風が近づいてきて不安定な天気だったにも関わらず、その合間を抜けてぐるりと回ってきたのですが最後の最後に降られてしまいました。いや、これまで良く持ったと思いましょう。ところで、雨降りで気づいた事があります。私のトラベゾーンは、クリップ+ストラップレスであります。そんな激坂があった訳じゃありませんが、クリップやストラップがなくても走れちゃうんだなという事を再認識したのですが、しかし、ペダルがシルバントラックだからでしょうか、雨降りのなかでは私のメレルのジャングルモックが滑る滑る(笑)普通にまっすぐ漕いでいても滑るから結構怖かったです。シルバンでもツーリングならギザギザになっているから大丈夫なのかもしれませんね。
本当、良く走ってくれたね。

トラベゾーン24は、結構いい旅を魅せてくれますよ。
お宅に眠っているトラベゾーン24がありましたら、是非お試しください!
思い出に残る旅と、その重さに辟易することを私が保•••(+_+)\バキッ!
2日間の走行距離 概ね130km