
またの名を、荒川大三角形と呼びます。
私が勝手に命名したんですけどね。以前、荒川本線を遡って熊谷の荒川大橋まで往復してきました。荒サイ乗りにとって荒川は荒川大橋まで行けば一応オッケーという事になってるらしいのです。そういった意味では、秋ヶ瀬ベースを中心に、上流は荒川大橋まで行ったし、下流は舞浜の臨海公園まで行った事があるのでまあ、荒川は一通り走ったかなと思っておりました。(上記を一日で走破する強者がおりますのでエラそうな事は言えませんが)
しかし、良く考えると、荒川にはもっと上流があるじゃないか。長瀞もそうだし、秩父の街も流れてるし、さらに三峰の上の方から荒川はやってくるのです。だったら、奥武蔵育ちの私としてはこうしちゃ居られません。奥武蔵を経て秩父まで国道299を遡り、荒川に対面したらそのまま、荒川に沿って下ってくれば荒川大橋のある熊谷まで出るし、熊谷まで出てしまえば、一度は通った道、そこは秋ヶ瀬ベースに繋がっている。これを線で引いてみると、なんと大三角形が出来たのであります。これは凄い、凄すぎる。海までのアプローチを考えるとちょっと萎える感じがしますが、奥武蔵や秩父なら私の(ただし、30年前の)フィールドだということで大三角形にいつかチャレンジしようとうっすらと考えておりました。しかし、距離という壁が立ちはだかっておりました。ルートラボで引いてみると概ね160km!だからもうちょっと自転車の勘がもどったらとか、もうちょっと体力が付いたらとかいろいろと言い訳をしながら先延ばししておりました。ところで、例年になくこの秋は走り込んでおります。天気も良かったという事もありまた色々とお誘いいただいたおかげで楽しく走っていたのです。だったら最近はいろいろと走り回っているし、しかもグリーンラインに再チャレンジして無事走破できたじゃないか!天気もいつまでも持つわけじゃないからそろそろ大三角形を決行するなら今週末だと、帰宅途中のバス(しかも終バス)の暗い外を見ながら思いついたのです。それが火曜日。思いつきはいつも急であります。じゃ、いっちょ行ってみるか!(しかし・・・、ここで既に風張林道で膝までついたことを忘れてる。)
さて、今朝は3:55に目覚め、昨晩の残りのカレーをガッツり食べました。カレーは温かくなきゃ嫌ですが、ご飯は冷たい方が好きなのです。関係ありませんね。今日の相方であるレーサーは昨晩から用意しておきました。この前通販で買った、猫目のハイパワーのヘッドライトと、ミニベロにおまけで付いていたテール用の赤色LEDを装備し、しかも保安基準であるチンカンベルまで付けております。まだ暗い街に踏み出したのは4:42でありました。猫目のハイパワーは流石に明るいですね。これなら安心であります。
所沢を過ぎて、toshiharuさんが紹介されていたコメダを右に見ながら入間を目指します。早朝なので車自体は少ないですが、たまにやってくるのはダンプとかデカい車でヒヤヒヤしました。入間を経て、飯能の街を抜けたのはちょうど6:00頃。そこから西武秩父線沿いに上りが始まります。しかしこの道はカーブのところにセンターポールが立っていて、ダンプが後ろからやって来たときは彼らはセンターオーバーできない分、ギリギリをブオーッとすり抜けて行きます。それが怖いの怖くないのって生きた心地しませんでした。あそこはもう自転車で走る所じゃなくなったんだなと改めて思いました。しかも、路面が湿って来たなと思っていたら、正丸の駅のあたりから霧雨でビショビショであります。正丸駅には7:00に到着しました。今回のピークは正丸駅の先の正丸トンネルの中にあります。しかし、このトンネルがまた恐ろしかったのですが、なんとかかんとかクリアしました。ここから秩父までは一気に下ります。雨は相変わらずでしたが、私のレーサーは上りの貸しを取り戻すためにぶっ飛んで下って行きました。こういった時にカンパのブレーキは安心して引けるし、安心して減速してくれます。でも、ちょっとつるっと滑ったら終わり・・。横瀬も過ぎて羊山公園を左にみて秩父の街に突入していきます。西武秩父の駅には8:00に着きました。ここまで結構いい感じのタイムテーブルで進んでます。
さて、第2ステージの国道140号線に入って行きます。この140号は遠く山梨からやってくる国道です。秩父の街からは下り基調でバンバン走る事ができる道であります。恐れていた車の交通量もあまりなく路面も良いのでいい感じで進みます。ちなみにこの通りで、熊谷ナンバーの痛車を2台見ました。密かに痛い土地柄だったようですが、その情熱を私はそんなに嫌いじゃありません。宝登山の入り口を左にみて、長瀞駅に寄って見ました。そこで写真などを撮っていたら、昨今のカッコ良い自転車に乗って来ていたカップルの女の子の方から、カッコ良い自転車ですねと、声をかけられてちょっと幸せな気持ちになりました。その幸せ効果か?それからは、何故か脚もかるく寄居までは楽勝で到着する事ができました。あとは12km先の熊谷まで行けば荒川本線が待ってます。し・か・し、ここからが何故か道が複雑で140号がバイパスと別れたり合流したり、直行する道が140号だったりと「???」な状態でうろうろしました。走っても走っても熊谷の街に入りませんし、見た事のある場所に出ません。地図持って来て無いのが敗因でしょうかね。なんとか新幹線の下を潜ったあたりから、前回の道を思い出してなんとか荒川大橋に到着しました。ここで11:00。これも予定通りでありますが、この段階でかなり疲れてました。
さて第3ステージ、そこからはかって知ったる道であります。途中、吉見総合運動公園の管理棟で昼飯を食べ、蓄積する疲労と膝の痛さをだましだましなんとかホンダエアポートまでやって来ました。あとは、秋ヶ瀬ベースまで1時間程度でありますが、最後の試練、千の風コーナーがまだ残ってますので油断は禁物です。
向かい風にヒーコラ、膝の痛さにヒーコラ、ケツの痛さにヒーコラ それぞれ泣かされながら秋ヶ瀬ベースに到着したのは14:00でありました。これも予定通り。ドンピタであります。こうなったら、自宅着として予定してた15:00には死んでも間に合わないと面白くありません。そこからの道中は、ホント辛い16kmでありました。膝が痛くて中々進まず、車が多くて邪魔するし、それでも自宅前に飛び込んだのは15:00丁度でありました。
走行距離:174.32km 走行時間:7時間48分
ここが、奥武蔵の入り口であります。
正丸駅は湿ってました。それでもハイカーは出発していきます。山の天気は変りやすいからなぁとつぶやきながら。
ピークはこのトンネルの中にあります。いくら高くても開放感=0でちっとも有り難くないですね。
正丸トンネルを抜けたらそこはちゃんと雨降ってました。猫目にも雨粒が乗ってます。
秩父駅で記念撮影してたら早々に輪行袋をさげて電車に乗ろうとしている人がいました。勇気ある撤退?
お腹が空いたので、駅の立ち食いそばが食べたかったのですが・・・やって居ませんでした。残~念っ!
いたたっ! これって後ろのウインドウあかないですよね。
長瀞駅のショットです。我ながらほれぼれするシルエットであります。マドガードのクリアランスも問題ないし、サドルも水平だ。
長瀞駅を急行列車が出発していきます。なんか微妙。
波久礼(ハクレ)駅です。ここから三峰までは、自転車畳まなくても電車に載せる事ができるようですよ。
この辺りは鉢形山もあったりグルッと巡るには面白そうな場所ですね。
寄居まで来ました。昔、三峰口からここまでSLに乗ってやって来ました。ここから東上線に乗り換えたのですが、志木駅まで遠くて死にそうになりました。
おおっ、京浜東北線が走ってる。
と思ったら、特別列車が走って行きました。もうパレオエクスプレス(SL)は走ってないのかな?
荒川大橋にやって来ました。これからこの道を下ります。
荒川本線は、コスモスが綺麗に咲いてました。
お昼は、売店でお湯をもらってカップうどんとおにぎりにしました。締めて330円。
ホンダエアポートは、滑走路までおりてく気力が有りませんでした。上の段のベンチで放心状態。
なんとかベースに戻って来ました。無事走り抜けてくれたレーサーに感謝。
計算用紙の裏に手書きした地図では、確かに三角形でしたが。本物の地図でみると違いますね〜。
Posted at 2012/10/27 22:26:45 | |
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