
青い空、赤や黄に燃える山々、目に見えるものがこのようにスバラしいのに、どうして自分はこんなにナーバスにならざるを得ないのか?舌打ちしても地団駄踏んでも呪いの言葉を吐いても状況は変わらず。前に進む事が出来ないのであります。足の筋肉がピクピクして痙攣してしまい、ちょっと進んでピーンとつって、立ち止まって息を整えて足を伸ばす、しばらくしてまたノロノロと漕ぎ出して、ピクピクが出て来たなと思っているうちにピーン。あ〜、足が痛て〜。マジで。
山梨県の大月と小菅の境にある松姫峠(1250m)を超えてきました。猿橋駅をスタートして、猿橋をちらりと見て、松姫峠を超えて、下った所で鶴峠に登り返して上野原にもどるという、60km弱のコースであります。朝方の湿った空気も日の出とともにカラッと晴れ上がり、青い空がバーンと広がったツーリングにはもってこいの天気になりました。前回の松姫峠アタックは、降雨の為猿橋駅で
勇気ある撤退をしましたが、今日はそのリベンジも兼ねてであります。また、今回は、某クラブの公式活動なので、S先輩と部員及び関係者の2名さらに私という4名構成であります。その2名は名うてのレーサーとトライアスリートでありまして、早いの早く無いのって、同じ2つの輪っかで走るものでこうもまあ差が出るのかという感じでありました。結果的に彼らには途中まで何度も様子を見に戻って来てもらったりして、負担をかけちゃいましたが、それさえも登坂練習の一環のようにも見えて、「キツいな〜」と言いながらもヒラリヒラリと登って行ってました。流石にいろんなレースで結果出す訳だ・・・スゲー。
猿橋からはジワジワと登るアプローチがいきなり始まりますが、これをかなりのハイペースで入って行きます。こんなに飛ばして大丈夫かよと心配してましたが、その心配は自分だけ当たりました。所々でS先輩が待っていてくれたので助かりましたが、いつものちんたらペースと違うので結構キツかったのであります。しかし、松姫峠。これは大変だと最初から心構えはありましたが、下ってさらに上り返す、鶴峠にはやられました。高々ちょっとの標高差と思ってましたが、ヘロヘロになって超えて来た身にとってあの直登はないだろ・・・(泣)。しかもそれを超えた先には、さらに名も無いピークが一つあり、2重3重の苦しみでありました。もう私の足は出し尽くして残ってませ〜ん。それでも、なんとかかんとか上野原に下る事ができ、今回の旅は無事終わりました。ちょっと切ない気持ちともうやっちゃたぞという満足感の入り乱れる不思議な気持ちで自転車バラし、東京行きの快速に乗り込んだのでありました。
朝まだ暗いうちの出立です。

これから先、中央線が人身事故で止まっているとも知らないで・・・。
新秋津から武蔵野線に乗り換え、西国分寺で中央線に乗り換えようとおもったら、なんと中央線は止まっていると・・・。車内のアナウンスでは、このまま府中本町まで行ったら南武線で立川にいけますよという事。だったら府中本町まで行っちゃおうと、そして南武線に乗り換えたら、今度はハイカーの立ち話を聞いてたら次の分倍河原で京王線に乗り換えれば高尾まで行けると・・・。それはナイス。ということで、京王線経由で高尾まで進みました。結果的にはこの作戦は成功し、高尾からの松本行きに乗り込む事が出来ました。
松本行きの列車は比較的空いてました。途中止まる駅では、ホームにススキが。
ちょっと湿っぽい猿橋駅に降り立った時には、町の上に霧の帯が見えました。これは今日は天気はバッチリ。
中央線の事故での犠牲になったS先輩が到着しました。

自動販売機、営業妨害?
山行きのバスも、それなりのお客さん乗ってます。
準備できたのでスタートしましょう。
20号を上野原の方にちょっと戻って名勝猿橋。
一部分は紅葉してましたが、橋の下あたりはもうちょっとかな。



じゃ、本格的にスタートしましょう。
と、どんどんペースは上がっていって・・・、そしていつの間にやら一人旅。
松姫温泉のところでS先輩が待っていてくれました。

ここも紅葉。
さらにスタート。ダルい勾配が続きます。ヤンなっちゃうね〜。
空が広がり明るくなって来ました。
深城ダムが見えて来ました。

ダムの事務所でダムカードをゲット。これでダムカードは3枚目となりました。
ダムからさらに登って行くとはるか遠く(雲の下)にガードレールが・・・・
紅葉してます。

(気持ちは高揚しておらず、どよーんと・・・)
足は痛くてキツくても、景色は気持ちがいいよな〜。
随分待たせちゃいましたけど、やっとこさ追いついた・・・。

ポカポカ陽気で談笑タイム。(遅参した私は関係無いけど・・・)
振り返ればそこに富士山が。
だったら、大峠や雁ヶ腹摺山はあっちの方か?
そして、ある程度時間が経過すれば峠に到着できるのです。

頑張った自分を褒めてあげたい。
峠からちょっと入った所でランチ。やっぱりこんな道の方がこの自転車には似合ってるな〜。
そして、松姫峠のダウンヒルを楽しんだ後、運命の分かれ道。
どうしてあの時奥多摩に降りるコースを選ばなかったのか・・・。
地獄の直登。紅葉で騙されましたが、奥から九十九折が始まります。
そして、鶴峠。
こんな舗装中心のコースに連れて来てゴメン。
この様な道は、このような自転車向きなのね。
こちらの自転車のリムは、ディープリムというのだそうですがリム自体を持たせてもらってビックリ。
超〜軽い。信じられない。私の山車のサドルとピラーと同じ位の重さであります。
じゃ、気を取り直して下りましょう。

下りの時だけ隊列組んで走る事ができます。
そしてフィナーレ。西日に輝く上野原駅。
終わりよければ全て良し・・・としましょう。

お疲れさまでした。

走行距離 概ね60km
最近、自転車には良く乗ってるつもりでありました。平地をビューンと走って、今日も走ったな〜と思って満足してたんですけど、このような峠行をすると馬脚を現してしまう訳であります。もちろん探検隊を含めた自転車遊びは好きなのでこれからも続けますが、それとは別にちゃんと走ってトレーニングしとかないと、これからもサイクルツーリングを続けてくためにはちょっとマズいな〜と、引きつる足と格闘しながら見つめた地面を見ながら思ったのであります。
Posted at 2013/11/17 08:37:57 | |
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