
10月17日 午後6時30分
無事に仕事を終えた私は、車山高原行きのための荷物をSMに運び込んだ。装備されているCDチェンジャーにお気に入りのCDをセットして給油に出掛ける。いろいろ手入れしたSMは恐ろしく調子が良い。タイヤの空気圧、油脂類のレベルを確認しSMを一旦格納した。夕飯を食べて娘×2を風呂に入れ、仮眠する。出発は午前2時。
10月18日 午前1時。
目をさまし、再び風呂に入って眠気を覚まし精神統一をはかる。もう何も心配することはない。心はもう車山高原である。
2時ジャスト、SMに乗り込む。エンジンをかける
クワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワン(セルモーターの音)
ん?あれ?
再度チャレンジ
クワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワン
えっ?
全くかかる気配がない。15分休憩してプラグを外して清掃して再度チャレンジ。
クワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワンクワン
本当にかかる気配がしない。不安が頭をよぎる。素人ではお手上げと判断し、こんな夜中に申し訳ないと思いつつ友人に電話をする。眠い目を擦りながら、すぐ駆けつけてくれた。私のシトロエン人生で初めての救援要請である。
二人でいろいろやってみるが、全くかかる気配がしない。2時間頑張ったが、出発時間も迫っていたので、SMでの出動は諦めることにした。あんな調子良かったのに友人も私も全く府に落ちない。そして私の落胆ぶりは凄まじかった。あんな頑張ったのに・・・整備も何もしないほうが良かったのか。私のFBMに対しての呪縛の深さを思い知った。
10月18日 午前4時30分
荷物をエグザンティアに積み替え出発する。
「SMは本当に行きたくないんだと思うようにしましょう!これで挫けるような私たちではないです!大先生!くれぐれも気をつけて!お土産話待ってます。」
夜中に叩き起こされたのにも関わらず、私に対して優しいその姿に涙がこぼれた。
気をなんとか取り直して、私とエグザンティアは一路車山高原へと向かう。そしてこの時の私は、本日宿泊するホテルが「シトロエン超ど変態の巣窟」であるとは夢にも思っていなかった。
つづく
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Posted at
2014/10/20 18:48:37