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慢性シトロ炎のブログ一覧

2017年05月13日 イイね!

激安!危険!お宝車シンジケート

ある日、とある自動車シンジケートから一本の電話が・・・
「19,000キロしか走ってない極上のプジョー406要る?」

私「406?もしかして、あの白いD8?」

「そうそう、覚えてた?」

白い406との出会いは2年前であった。所用でそのシンジケートを訪れた時に出会った。
1999年式で度肝を抜かれる程美しい車だった。聞けばワンオーナー車で走行は17,000キロ、車検で入庫中であったその406は、まるでタイムマシンで時空を飛び越えて来たような極上車だった。
私はその美しい406に向かって念じた。

「いつか私の手元に来ますように」

そしてその406をついにオーナーが手放すことになった。聞けばあまりに乗らないので、もう車を所有することをやめるとのこと。私自身、自分の念が恐ろしくなった。学生時代、街で見かけたシトロエンBX16TRSに同じように念じたことがあったのだが、それから5年後、そのBXは私が初めて所有するシトロエンになった。それに続く今回の406である。しかし、年数の割に走行距離が少ない車が危険であることは百も承知である、おいそれと手を出してはいけない。 でも一応、参考までに値段を聞いてみた。


「○○円」



「来週取りに行きます」



私は、自身の思考と行動に差がありすぎるのかもしれない。しかし、その悪魔の電話を終えて冷静になると後悔の念が襲ってきた。SMの硬化したタイヤを交換する予定ではなかったのか?そう言えばもうすぐ総司令のプジョー5008の車検だし、数ヶ月後にはSMだって車検だ。脳みそがグルグルした。しかし、悪知恵に長けた私は素晴らしい案を思いつき、私と同じ中古車バカの伯父に電話をする。自分では所有できないけれど、自分の親しいところに置いておく作戦である。
「程度極上のプジョー406要らない?」


伯父「値段はいくら?高かったら要らない」

私「○○円、車検は来年の9月まで付いてるって。走行は19,000キロだって」


伯父「・・・来週一緒に取りにいけるか?」


さすが車バカの筆頭である私の父と血を分けた兄弟である。
次の週末、伯父と共にエグザンティアにてシンジケートのアジトへ向かい、406と対面する。



2年前に見た時と全く変わっていない美しさとオーラがあった。



2年でプラス2,000キロ



下周り左リアサスペンション部。雨の日走ったことないんじゃない?

伯父は「すげー、すげー」と感嘆している。

しかし、良いことばかりではない。整備記録簿を確認すると、この18年間に交換された物は、エンジンオイル、ブレーキオイル、クーラント、バッテリー、タイヤ、ワイパーブレードだけである。サービス担当者の話では、何度か車検時にタイベル等やATFの交換をオーナーさんにオススメしたらしいが「あまり乗らないからやらなくていい」と却下されたそうだ。

危険な香りが漂ってきた。帰ったらすぐさま交換しなければ・・・

帰路は最初に私が運転して、車の現状を確かめることにした。ゆっくりゆっくり帰ろう。途中でタイベルのテンショナーが吹っ飛んだり、燃料ポンプが止まったらどうすんべ?不安と共に走り出したのであった・・・

つづく・・・
Posted at 2017/05/14 00:01:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | 日記
2016年08月24日 イイね!

罪な代車

毎回総司令プジョーの修理代車には物語がある。それはディーラーの私に対するネタ提供でもある。
今回はかつてない程の強烈な代車である。



私の車趣味嗜好と最もかけ離れている車である。
18万キロ走行していて、ナビ画面のタッチパネルが死亡している2代目プリウス。興味皆無のこの車で、盛岡~気仙沼間130キロを走って帰るのは拷問に近い。しかし、何か得るものがあるかもしれないと帰路についた。走り出して数十メートル。

「ゲゲゲ!18万キロ走った車とは思えないほどへたりが少ない!」

私の車人生の中でこれほど乗り心地がしっかりしている走行18万キロの車に乗ったことはない!

「ひぇ~!!すんげー涼しい!」

全く文句のつけようがないエアコンの効き具合。私はこの時点でこのプリウスにニックネームを付けた。

「乗って移動出来る霧ヶ峰」もしくは「トヨタで買える白くま君」

「あ~!!なんて素晴らしいペダル配置!フットレストの位置も文句のつけようが無い!!」

なんだかよくわからないカルチャーショックの連発に花北あたりで完全にノックアウトされてしまった。
また、一般道時速60キロ、高速道路時速100キロで走行するのがこんなに苦にならない車に乗ったことはない。ヨーロッパ車は日本の法定速度で走るのは苦手である。

「なんで私は世の中で一番嫌いな車を運転してこんなに感動しているのか??」

そう思ったら具合悪くなってきたので、途中の産直の自販機でお茶を買った。一口お茶を飲んで駐車場を振り返るとそこには自分が乗ってきた個体を合わせて5台のプリウスが停まっていた。
ますます具合悪くなった。早く家に帰りたい、帰って横になりたい、心底そう思った。

いまだかつてない複雑な精神状態のまま、家路を急いだ。しかし、パーシャルスロットルで時速60キロで国道を巡航、エンジンが停止していてモーターのみで走行している時の静けさと滑走感が心地よい・・・

もう完全にわけがわからなくなってきた。

総司令のプジョーよ!あの出来損ないの右ハンドルの使えないフットレストのプジョーよ!日中は全開でもあまり涼しくないエアコンのプジョーよ!



早く帰ってきておくれ~
Posted at 2016/08/24 22:30:19 | コメント(5) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | 日記
2016年08月17日 イイね!

影響から共感へ

私は影響を受けやすい。人間的に未熟で確固たる自分の信念がないからであろう。その影響元に共感できる部分が多いとなおさら深い影響をうけてしまう。

その代表例



私が最近、最も影響された液体達であるが、影響された根源はこのエンジンオイルがフランス製だからではない、私が下戸で甘味(水飴)が死ぬほど好きだからではない。注目して欲しいのは置いてある床である。
このオイルの伝道師がかつて統率していた工場の床には汚れ一つない。私は自分が統率する職場の床の汚れにはいつも気をつけているのでかなり共感できる。

そして



今は現役を退いたようだが、このオイルの伝道師の「勝負工具」の綺麗さと美しさに言葉を失った。プロの道具に対する思いと愛情。私も床の汚れ以上に仕事道具には愛情を注いでいる。

本当の影響力というものに言葉はいらないのだ。

影響が共感に変わり「0W」という表記に悪寒が走るようになり、固いオイルの品揃えが皆無になったカー用品店やホームセンターのオイル売り場でため息をつくようになる。

真の影響力というのは恐ろしい。いろいろ経験してきた30代後半のカーキチの心をも変えてしまうのだ。
Posted at 2016/08/17 06:32:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | 趣味
2015年10月10日 イイね!

無情の電子化、さらばシルキー4気筒

我々の業種は月末~月初めに診療報酬の請求を行う。1割~3割の一部負担金を患者さんから頂いて残りを国に請求する。従来の請求方法は何百枚もの紙を提出して請求していたのだが、国策によりオンラインによる請求もしくはCD等の電子媒体による請求が義務化された。高齢の歯科医師の場合は電子化が免除されるが、我が家では父も一応若い部類に入るらしく電子化せざるをえなかった。
しかし、私はギリギリまで紙による請求をしていた。周囲の先輩方は「若いんだから、早くオンライン化してしまえばいいのに!!」と言ってきたが、私がオンライン化を躊躇したのには訳がある。
我が家の診療報酬請求書の発送はは35年間毎月「赤帽」さんにお願いしてきた。赤帽さんは毎月スバルサンバーに乗ってやってきた。とても親切な方で玄関の扉が壊れた時、工具持ってきて直してくれた。雨の日も雪の日もサンバーでやってきて、そのまま当日便で各支払い機関に請求用紙を送り届けてくれた。
オンライン化すると、もう赤帽さんは来なくなり、電気モーターのようなサンバーの4気筒サウンドが聞けなくなる。だから私は限界まで 紙で引っ張った。私が積極的にオンライン化しなかった理由はこれだ。
そして赤帽さんは時同じくして、長年の相棒であった「スバル純血サンバー」を新車で買うことが出来なくなった。最後の仕事をお願いする日、赤帽さんは35年間変わらぬ笑顔でやってきた。荷物を受け取ると颯爽と赤帽サンバーに乗ってシルキー4気筒をガンガンに引っ張って走り去って行った。

35年間ありがとう赤帽さん。さよならシルキー4気筒・・・
Posted at 2015/10/10 07:03:37 | コメント(7) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | ビジネス/学習
2015年05月28日 イイね!

思い出のアルピーヌ

新年度がスタートして早2ヶ月が過ぎた。各地で車趣味イベントが目白押しであるが、とくにシトロエンのイベントととなるとやはり関東以西で行われることが多い。出来る限り参加したいと思っているが、個人事業主の悲しさ、なかなか勝手には休めないのである。しかも土曜日を休みにすると、翌週の土曜日に地獄をみるはめになる。今までの人生で今ほど自分の「コピーロボット」が欲しいと思ったことはない。


閑話休題


先日、旧知の車仲間であるM先生から電話がきた。知り合いの方が、自分の車を修理してくれる工場を探しているとのこと。車はアルピーヌA110。しかもオーナーさんは我が町から1時間程のところにお住まいとのこと。早速車の状況を知るべくオーナーさんに連絡して、現車を見せていただくことにした。

とある日曜日、恒例のタイムイズマネーをアニエッリ総司令に支払って2CVに乗って出掛けた。イベントにはなかなか行けないが、2CVに乗ってアルピーヌA110を見に行くなんて、フランス車好き冥利につきる。 待ち合わせ場所に到着後、オーナーさんの案内でアルピーヌA110の保管場所へ向かった。

シャッターが開く





10年ほど不動で埃を被っていたが、すごく程度が良い。オーナーさんに聞けば1977年に3年落ちの車を購入後、38年間所有しているとのこと。内装もかなりキレイだ。





かれこれ20年ほど不動車趣味をやってきている私であるが、ワンオーナー車や長年愛されてきた車には独特のオーラを感じるのだ。汚れて傷ついてはいるが、奥底に眠る愛が醸し出す雰囲気とでも言おうか、輝いているのである。

そしてオーナーさんのご厚意で運転席に座らせてもらった。
それまで私が持っていたアルピーヌA110のイメージはコンペティティブで硬派なものであったが、シートに座った瞬間「ほわ~ん」とした。フランス車に共通する感覚に驚いた。

そしてこのアルピーヌA110は我が町にて修理してオーナーさんの思い出を復活させることになった。オーナーさんの嬉しそうな笑顔が忘れられない。

オーナーさんに再訪を約束し帰路についた。2CVを運転しながらとても満ち足りた気分になった。

古い車には歴史がある。そしてその歴史の中にはオーナーさんとその車の幾多の物語がある。その歴史と物語に触れるのは私にとって最高の幸せである。そして若干20代で憧れのアルピーヌA110を手に入れて、ずっと愛し続けているオーナーの姿を見て、私は勇気と元気と英気をもらった。
工場多忙によりまだ病床にいる我がSMだが、頑張って愛し続けていこうと心に誓った。

Posted at 2015/05/28 21:16:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | 趣味

プロフィール

「@citro兄貴 !!どうしました??」
何シテル?   06/19 21:19
津波で多くのものを失いました。しかし、町も車も自分も未来へ向かって進んでいます。

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2015/09/08 22:51:08

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