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慢性シトロ炎のブログ一覧

2013年04月19日 イイね!

走るようになった歓び

M5修理完了の連絡をもらい、再び伯父と二人で店へ向かった。今回はエグザンティアではなくCXで。
家を出発するとき、父が

「CXでM5取りにいくのかよ!大丈夫か?ミイラに乗ってミイラ取りに行くようなもんだな、アハハ」


私のCXの高い信頼性をご存知ないようだ。M5のように帰宅できなくなったことなど一度もない(各種お漏らしは数回あるが、故障のうちには入らない)


CXは父の毒吐きをあざ笑うかのように、めちゃくちゃ絶好調であった。エンコする気配は微塵もなく、あっという間に現地に到着した。

メカニック氏から説明をうけ、原因はやはりイグニッションコイルのパンクであった。新品に交換し完治したとのこと。

そしてお目付け役の私が試運転してみることにした。前回、給油するために500メートル程動かしただけで、まともに動かすのは今回が初めてである。


店から出て1速でスロットルを踏み込み、2速へシフト、素早く加速する。
その瞬間、私は目の形と色が変わるのを自分自身で感じた。
現在私が所有する車はお世辞にも魅力的なエンジンとは言い難い。ほどほどのパワーとトルク、バランスは優れているが、良くも悪くもフランス車のエンジンだ。
完調になったM5のエンジンには怒涛のようなパワーとトルク、官能、ドラマがあった。
そして、3速に入ったとき、物凄い勢いで理性のESPが作動した。そして心の中のもう一人の私が話かけてきた。


「現在、春の交通安全週間です。いろんなところに法の象徴がいますよ!しかもあなたはシトロエン命はず、BMWにほだされている場合ですか?」


私はすぐさま右足を緩めた。M5は「なにやってんだよ~!もっと踏め!エンジン回せ!」と私に語りかける。

しかし、私は誘惑に打ち勝ち、そのままチンタラ走って店に戻った。たった5分の試運転であったが、めちゃくちゃ疲れた。

10年前の私だったら、M5の誘惑に負け、黒白ツートーンのクラウンの後部座席の人になったかもしれない。年をとったのか、分別がつくようになったのか、自分でも分からない。
伯父と別れた店の帰り道、CXに乗りながら、セルフセンタリングを自由自在に操り、ウィンカーを忘れずに戻し、OHV+3ATでゆったりクルージングしている自分を客観的に見た時、昔の自分と今の自分の違いが少し分かったような気がした。

妻子へのお土産を買い、帰路につく。高速道路では80キロ~90キロでのんびり走っていた。速く走ると、早く家に着いてしまい、必然的にCXとの触れあいの時間が短くなってしまうから、飛ばさない。軽自動車にぶち抜かれようが気にしない。今、私はCXと肌を重ねているのだから・・・


無事家へ到着すると、父が
「どっちも無事に帰ってこれたようだな。」

と相変わらず毒を吐いていた。

M5との戦いは始まったばかりである。我々「三陸クラシックカーディーラーズ」の悪戦苦闘は果てしなく続くのである。
Posted at 2013/04/19 23:37:15 | コメント(6) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | クルマ
2013年04月10日 イイね!

走らない歓び その2

走らない歓び その2前回よりの続き


宮城県と岩手県の西の県境で息絶えたM5。現場に到着し、友人メカニックと二人でトラブルシューティングを始めた。セル回し等を私が引き受け、友人メカニックがエンジンルームで作業をする。我々二人は、かれころ15年もこんなことばかりやっている。二人の息のピッタリ具合は、ヒデとロザンナもしくはチェリッシュのようである。
原因を追及すること数分、電気火花が全く飛んでいないことが分かり、イグニッションコイルのパンクと診断した。現場での修理を断念、積載救援を要請した。来週以降だったら、我が家の往診車タイタンに載っけられたのに・・・
幸い、買った店のメカニックと連絡がつき、仙台より救援が来ることになった。それまで男3人でクサラブレークの中で暖をとることにした。
そこで私は自分の運の良さを噛み締めた。
私の場合、エグザンティア引き取りの時は約500キロ、CXを埼玉から引き取りの際は、仙台に宿が取れず岩手県北上市に宿泊し、翌朝泉ヶ岳に出向き、三本木で300グラムのステーキ食べたり、なんだかんだで1100キロ程走ったが無事に気仙沼に到着できた。
クサラブレークに関しては購入2年2万キロ、ヒーターコアからのクーラント漏れ以外トラブル無しである。しかし、自分の運の良さに陶酔している場合ではない。今後はビシッ!と走れるM5に仕上げてあげなければならない。
クサラブレークの車内では男3人で今後のM5リフレッシュプランを熱く語り合った。今回の一件にも全く動じず、懲りてない男たちがそこにいた。

2時間後、お店の積載が到着し、M5はドナドナされていった。伯父の所有車はM5とデッカングーであるが、私はその両車のドナドナ姿を見送ったことになる。
その後、私は伯父と友人メカニックを送り届け、エグザンティアに乗り換え、妻子を連れて妻の実家に向かった。私が妻の故郷に行った際必ず行くのが、妻の実家の近くにあるコイン洗車場である。









昭和にタイムスリップしたような場所である。しかし、この機械はすでに撤去され、現在は新しい機械が入っている





私がこのコイン洗車場が大好きな理由は、相場より金額が安いことにある。





400円使って水洗いを10分間、エグザンティアの長旅の汚れを心ゆくまで洗い流した。





気がつけば久しぶり充実した週末であった。家族サービスもしつつ、伯父を助け、友人と力を合わせ、エグザンティアとクサラで長距離ドライブも楽しみ、大好きな洗車も出来た。これでまた仕事も頑張れる。

妻の実家からの帰路、またしても妻子は出発後数分で爆睡し始めた。私はエグザンティアのリアシートで眠る妻子の寝顔に向かって、ルームミラー越しにそっと呟いた。


「ありがとう・・・」


と。



Posted at 2013/04/10 23:18:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | クルマ
2013年04月08日 イイね!

走らない歓び

先週末、伯父のM5が予定より早く納車になることになったので引き取りに向かった。本国仕様計画は、バンパー等必要な部品が全て国内欠品なので、とりあえずそのまま乗り、乗りながらコツコツと仕上げていくことにした。

伯父と二人で現場(仙台)に行こうとしたら、お馴染み総司令殿が登場。

「私たちも連れてけ!」

とのことだったので、私、妻子、伯父という奇妙なメンバーで、今回は人数も多いので、久しぶりにエグザンティアで出発した。


出発して10分て妻子と伯父はエグザンティアの魔法にかかり、車内はイビキの演奏会が始まった。車内でいろいろ会話を楽しみたいと思っていたのに、一人で運転しているのとなんらかわらない状態であった。


2時間後、現地に到着。みんな!起きろ!!

久しぶりにM5と対面。





黄色いストライプは気にしないで頂きたい。伯父は黄色いストライプに憧れがあるようで、私を通さず発注したようだ。

私はすぐさまタイヤを見た。




くぅ~!!マーベラス!!2012年製造のTRXなんて素晴らし過ぎる!何時間見ていても飽きない。


お店の人とダベりまくっていたら、総司令が騒ぎ出したのて、退散することにした。伯父は店から一人てM5を運転して帰るのだが、なんか不安げであった。

私は

「25年落ちといっても天下のドイツ車だぜっ!無問題!無問題!」

と送り出した。


その後、私と妻子は買い物を済ませ、帰路についた。
帰路はエグザンティアは絶好調であった。エグザンティアは優しく私たちを包み込みながら、雨の東北道を滑走してゆく。橋の繋ぎ目や路面の段差が嬉しい車なんて他に無い。

エグザンティアは名車である。


その日は程よい疲労感と満足感、エグザンティアのとろけるような乗り心地の余韻のおかげで、とても寝つきがよかった。


翌朝、私は一本の電話で起こされた。着信表示を見ると伯父からだった。

嫌な予感が頭をよぎる・・・


「止まった・・ ・」


予感は的中してしまった。私はすぐさま友人メカニックに連絡をしクサラブレークで救助へ向かった。




そこには走る歓びを失ったBMWが停まっていた。

いったいM5に何が起こったのか!?


つづく。
Posted at 2013/04/09 00:04:46 | コメント(5) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | モブログ
2013年04月02日 イイね!

間違いだらけの往診車選び

私は震災後、通院が困難なお年寄りのためにお医者さんと連携して訪問診療をしているのたが、その際活躍しているのがクサラブレークである。
しかし、最近我が家でのクサラブレーク人気が高まり、私が使いたい時に父が使っていたり、ブッキングしていまうことが多く困っていた。

そこで公式に往診車を増やす計画が持ち上がり、適当な車を探すことにしたのだが、私の車に対する偏った愛とパッションが邪魔をして、まともに車が選べないのだ。思いついたのを列挙すると


日産ADバンのエンブレムを「ED」に変えて元気無く走る。

マツダボンゴをマツダコンガにしてリズミカルに乗る。

日産スキッパーを隙っ歯ーにする。


いろいろ妄想は膨らむが、とにかく日本でただ1台の往診車をプロデュースしたい。


そんなこんなグダグタ考えていたら、先輩から有益な車の情報がもたらされた。その車の画像を見た時、これだ!!と思った。究極の趣味と実益車である。





友人メカニックも引きずり込んで、共有財産にすることにした。多分日本でたった1台の往診車であると思う。問題は狭い道に入りにくいことであるが、愛があればなんとかなるだろう。
いや~納車が楽しみだ!往診の帰り道に国道沿いの中古車屋に、不憫なシトロエンを見つけたときも、名車の草ヒロを見つけたときも、なんの問題もなく載っけてこれるし、エンコした車だって助けることができる。
家族は、新しい往診車がディーゼルのトラックだと知り、久しぶりに私が真面目に車選びをしたと思っているようたが、そうは問屋が卸しません。


お仕事、ガンガン頑張りま~す!!
Posted at 2013/04/03 00:04:30 | コメント(8) | トラックバック(1) | 車ネタいろいろ | モブログ
2013年03月16日 イイね!

応力を分散せよ!

私が初期化総合プロデュースを任されたM5は着々と作業が進んでいる。オーナーよりの指示は


「Mテクのエアロ外して、本国仕様にしたい」


とのことであったので、目指すのはこの仕様





う~ん、かっこいい!本国仕様はかなりすっきりしている。どうやら日本に正規で入ったM5はほとんどがMテクエアロ仕様だったようだ。
そんな中で、私がどうしてもこだわりたかったのがタイヤである。
本来、E28M5には225/50R16が標準装備なのだが、現車は何故かTRXを履いていた。最初からそうだったのか、それとも何代目かのオーナーが履き替えたのか不明である。
私はなんとしてでも新品のTRXにしたかったので、オーナーに了解をとろうとしたのだが、5万/本というべらぼうな価格に


「適当な16インチのホイールみつけて、ファルケンあたりのタイヤつけてよ!」

と言われ、私は苦悶した。私はタイヤフェチであり、私をタイヤフェチにした張本人が「ミシュランタイヤ」なのである。ちなみに我が家の倉庫には、私の秘蔵の品、1970年代生産の新品デッドストックの165HR13のXASと195/70HR14のXVSが保管されており、仕事でめちゃくちゃ疲れた時は、倉庫に入りナデナデしているのだ。


私はオーナーを説得した。完璧なる本国仕様を目指すなら、絶対にTRXははずせない!と。私は興奮は最高潮に達した。


「欲しい!TRXが欲しい!軟らかく静かなエコタイヤ全盛の時代に、鋼のように固いドレッド、ゴーゴーとうるさいパターンノイズのTRXを大金出して買うなんて、男の中の男です!」





私のタイヤ変態熱意に、オーナーはTRXを買うことを了解してくれた・・・


私はあまりの嬉しさに脱力した。自分の車ではないが、めちゃくちゃ嬉しい。

あ~久々の達成感と恍惚感・・・

しかし、新品のTRXを履いた80年代のBMWに乗れる伯父がめちゃくちゃ羨ましい。


CXにもTRX用のホイールがある。


CXにTRX・・・


履きたい・・・


めちゃくちゃ履きたい・・・


この感情を抑えきれることができるだろうか?



業務連絡

プレステージュ先輩!CXのTRX用ホイールどっかにありませんか?



タイヤに関しても、もう普通の男の子には戻れないのね、私って・・・


Posted at 2013/03/17 00:30:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | 日記

プロフィール

「@citro兄貴 !!どうしました??」
何シテル?   06/19 21:19
津波で多くのものを失いました。しかし、町も車も自分も未来へ向かって進んでいます。

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愛、哀、シトロエン 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/09/08 22:51:08

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結構その筋では有名な車です。エグザンティア、CXに続き、入間郡三芳町から嫁いできました。 ...
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