春の麗らかな土曜日の午後、我々親子はバルケッタに神を宿らせるために、友人メカニック宅へ向かった。本日のメニューはスパークプラグ交換、マフラー交換、タイヤホイール交換、そして内装の大掃除である。
比較的簡単に外せる内装部品を外して、細部に渡り洗浄した。
バルケッタのフロアーはカーペットではないので、かなり洗浄しやすい。
我々親子は新しい中古車を買う度、この作業を必ず行っている。もちろん、福野礼一郎氏の著書は全て読破している。
毎回この作業を行うと、歴代オーナーの忘れ物を発見する。その中で一番嬉しいのは「小銭」である。今までの最高収益は、BXの時の600円である。今回のバルケッタの場合の収穫は、新品防塵マスク1個と10円硬貨であった。
結果、バルケッタの購入金額は19990円になり、またミラが8000円で売れたので、11990円になった。
我々親子と友人メカニックは何かにとりつかれたように、一心不乱に作業した。
作業を終えたバルケッタは見違えるように美しくなり、細部には神が宿り始めた。
バルケッタには純正スチールホイールが一番である。
作業を終えて、父が一言
「この作業の楽しさと、達成感を味わうと、もう新車は買えないな」
私も同感である。バルケッタとの親睦を深めた父は、颯爽と乗り込み、母と二人で、馴染みのワインディングロードに繰り出していった。


Posted at 2012/05/27 19:42:20 | |
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フィアットバルケッタ | 日記