
毎回パラダイス三芳から帰ってくるとアニエッリ総司令が「楽しんできた代わり」とか「留守にした罰」とか「遊んできた代償」とか言い出し、家族サービスを強制されることが多い。私も若干の後ろめたさがあるせいか、甘んじて受け入れてしまう。そして今日も、まだ疲れの抜けない身体に鞭を打って買い物へ。
キャンターのシートのせいでズタズタにされた私の背中やお尻を癒すため、雨だったが我がエグザンティアが今日の助演である。
向かった先は岩手県北上市にあるとあるショッピングセンター、入り口を入るとクライスラーのイベントをやっていた。
妻子は私を置いてさっさと歩いていってしまったので、私はランチアイプシロンとの細かい差違を探求するべく、真剣にクライスラーイプシロンを見ていると営業さんが声をかけてきた。
営業さん
「これはイプシロンという車でエンジンは900CCです。」
私
「ヘェ~900CCですか!エンジンルーム見せてくれませんか?」
営業さん
「どうぞ!どうぞ!」
営業さん
「エンジンはイタリアのフィアット製で2気筒なんです」
私
「2気筒ですか!ちゃんと走るんですか?」
強制家族サービスで少しヤケになっていた私はふざけまくっていた。
「結構走りますよ!日本ではクライスラーで売ってますが、ヨーロッパではランチアとして売ってますから」
ん??セールストークでランチアの名前が出てきてびっくりした。しかも「よく走る」というイメージにランチアをかぶせてくるとは・・・
私
「ランチアイプシロンは雑誌で読みました。」
営業さん
「ランチアの方は左ハンドルの国だけで売ってまして、日本には並行輸入で入っているようです」
シンプルながら的を得ている説明をしてくれる営業さんにとても好感を持った。
しかし、意地悪な私は
「ランチアバージョンも日本にあるのですか!」
営業さん
「ええ、岩手のフィアットのディーラーさんでも1台売ったと聞いています」
噂って怖い(笑)
私
「ヘェ~物好きな人もいるんですね~」
営業さん
「でも相当車が好きな人らしいですよ」
本当に噂って怖い。でも間違ってはいないので良しとしよう。
営業さん
「この車だったら結構お安く販売できますよ~車両本体価格249万を170万で販売中です。」
私
「すんごいですね!80万引きですか!」
出たぁ~これが有名なクライスラーイプシロンの投げ売りか! さすがの私も動揺した(笑)
下手すると中古車なら新車のランチアイプシロン1台分の価格で、クライスラーイプシロンが2台買えてしまうかもしれない。恐ろしすぎる。両車とも同じ材料で作っているのに。
その後、営業さんはカタログや見積りを提案してきたが、そそくさと退散した。
そして買い物を終えて戻ってきた妻子と共に帰路についた。エグザンティアを運転しながらいろいろ考えた。例えば「ざるそば」より「もりそば」の方が高かったら、私は間違いなく「ざるそば」を食べるであろう。理由は「海苔が載っているのに安いから」しかし私はいつも「もりそば」を食べている。理由は「刻み海苔にプラス50円の価値を見いだせない」からである。しかしイプシロンに関しては、刻み海苔はおろか薬味もついてないのに「ざるそば」より高い「もりそば」を食べているのである。
あ~頭がこんがらがってきた。
とにかく屁の突っ張りやこだわりは経費がかかる。多分、クライスラーイプシロンのワイパーブレードは左右で数千円で買えるであろう←まだ根に持ってる。
まぁ、悩まないで今後も自分のアイデンティティーを維持するために頑張っていこう!
しかし、今日の家族サービスは一体なんだったんだ?

Posted at 2014/07/20 23:16:14 | |
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ランチアイプシロン | 暮らし/家族