今日は私にとってけじめの休日であった。出産予定日を間近控えた妻から特別許可をもらい、昼飯代として数千円を上納し、第10回目の記念すべきフレフレ盛岡へSMで出撃した。
今回は埼玉県より友人が駆けつけてくれたので、野郎二人でのドライブである。この友人は、前オーナー時代のSMをよく知る人物であり、埼玉時代よりエンジンが格段に調子良くなってるとのことで、私は安堵した。出発時の気温は10℃を下回りかなり肌寒くなってきた。相変わらずSMは絶好調、初秋の澄んだ田舎の空気をいっぱいに吸い込み、完全燃焼しているSMのC114ユニットは、不等間隔爆発を忘れさせるようなシルキーな回転である。
あっと言う間に現着。
旧知の仲間達と楽しい時間を過ごした。11時より行われたじゃんけん大会では、気持ち的には30年来の友人の福蔵さんと初めて戦うことになり、私が負けて服を脱ごうとしたが「野球○」ではないとツッコまれてホッとした。
解散後、ディーラーに顔を出し、埼玉の友人と別れ、帰路についた。
出産準備~子育てのため、今回のSMとのドライブをもってしばらく車趣味はお休みとなる。これは自ら選んだことであり、決して外野から強要されたことではない。男として夫として父としてのけじめである。
そのため帰路の136キロは、SMの運転に全身全霊全愛を注入した。そうすると私の精神と肉体はSMと一体化した。
ステアリングに触れる手にも

(妄想イメージ画像1)
ギアシフトにも

(妄想イメージ画像2)
めったに使わないチョークノブにも

(妄想イメージ画像3)
そこには泉のような変態愛が溢れていた。
激しい愛がゆえ、狂おしい魅力がゆえ、私の心とSMが完全に同調した瞬間であった。
無事家に到着し、SMのエンジンキーをオフにする。私の右手は残酷にも自らSMとの激しくも愛に満ちた悦楽の時間を断ちきった。現実に自分を引き戻すためにバッテリーのマイナス端子を外した。
またいつかその妖艶さの中に身を投じる日を夢みて・・・

Posted at 2014/09/21 22:14:26 | |
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シトロエンSM | 日記