
前回よりの続き
宮城県と岩手県の西の県境で息絶えたM5。現場に到着し、友人メカニックと二人でトラブルシューティングを始めた。セル回し等を私が引き受け、友人メカニックがエンジンルームで作業をする。我々二人は、かれころ15年もこんなことばかりやっている。二人の息のピッタリ具合は、ヒデとロザンナもしくはチェリッシュのようである。
原因を追及すること数分、電気火花が全く飛んでいないことが分かり、イグニッションコイルのパンクと診断した。現場での修理を断念、積載救援を要請した。来週以降だったら、我が家の往診車タイタンに載っけられたのに・・・
幸い、買った店のメカニックと連絡がつき、仙台より救援が来ることになった。それまで男3人でクサラブレークの中で暖をとることにした。
そこで私は自分の運の良さを噛み締めた。
私の場合、エグザンティア引き取りの時は約500キロ、CXを埼玉から引き取りの際は、仙台に宿が取れず岩手県北上市に宿泊し、翌朝泉ヶ岳に出向き、三本木で300グラムのステーキ食べたり、なんだかんだで1100キロ程走ったが無事に気仙沼に到着できた。
クサラブレークに関しては購入2年2万キロ、ヒーターコアからのクーラント漏れ以外トラブル無しである。しかし、自分の運の良さに陶酔している場合ではない。今後はビシッ!と走れるM5に仕上げてあげなければならない。
クサラブレークの車内では男3人で今後のM5リフレッシュプランを熱く語り合った。今回の一件にも全く動じず、懲りてない男たちがそこにいた。
2時間後、お店の積載が到着し、M5はドナドナされていった。伯父の所有車はM5とデッカングーであるが、私はその両車のドナドナ姿を見送ったことになる。
その後、私は伯父と友人メカニックを送り届け、エグザンティアに乗り換え、妻子を連れて妻の実家に向かった。私が妻の故郷に行った際必ず行くのが、妻の実家の近くにあるコイン洗車場である。
昭和にタイムスリップしたような場所である。しかし、この機械はすでに撤去され、現在は新しい機械が入っている
私がこのコイン洗車場が大好きな理由は、相場より金額が安いことにある。
400円使って水洗いを10分間、エグザンティアの長旅の汚れを心ゆくまで洗い流した。
気がつけば久しぶり充実した週末であった。家族サービスもしつつ、伯父を助け、友人と力を合わせ、エグザンティアとクサラで長距離ドライブも楽しみ、大好きな洗車も出来た。これでまた仕事も頑張れる。
妻の実家からの帰路、またしても妻子は出発後数分で爆睡し始めた。私はエグザンティアのリアシートで眠る妻子の寝顔に向かって、ルームミラー越しにそっと呟いた。
「ありがとう・・・」
と。

Posted at 2013/04/10 23:18:14 | |
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