
一部の方には超有名な某ラーメン店のご主人が、エグザンティアブレークを手放すことになった。
このエグザンティアブレークは東日本大震災の発災時、多くの救援物資の運搬に大活躍した。劣悪な道路状況の中を車高をミドルポジションに上げ、東奔西走する姿に私は心を打たれた。オーナーから手放す旨を伝えられた時はとても複雑な気分になった。私はCXに乗って、このエグザンティアブレークにお別れと感謝の気持ちを伝えに行った。
「ありがとう!君の大活躍は一生忘れない、君は英雄た!!」
私は恥ずかしげもなくエグザンティアブレークに声をかけた。オーナーと私の目は真っ赤に充血し、涙で最後の勇姿を見てあげることができなかった。私は後ろ髪を引かれる思いで家路についた。
それから数時間後・・・
エグザンティアブレークのオーナーより電話が・・・
「大変です!ブレークが大量下血しました!LHM分けて下さい!」
またもやおかしな現象が発生した。このエグザンティアブレークはオーナーが購入してから一度も故障や下血などしたことがなかったのに。
私はLHMを持って、エグザンティアブレークのもとに急行した。
とりあえずLHMを補充し、私なりに原因を究明したら、どいやら左フロントサス付近のリターンホースから大量に漏れていることがわかった。
しかし、怪現象はこれだけではなかった。オーナーがエンジンを切ろうと鍵を回したところ、なんと!エンジンが止まらないのである。
こりゃ参った、もう素人の我々では手に負えないので、友人メカニックに救援を要請した。待つこと数十分、友人メカニックが現場に来て診断した結果、キーシリンダーの不具合とわかり、なんとかエンジンを停止させた。
このエグザンティアブレークは、ハービーでもクリスティーンでもナイト2000でもない。しかし、オーナーが手放すと決めたその日に、一気に壊れだしたのだ。
私はこの現象を目の当たりにして、なぜか頭のネジが外れてしまった。
「さよなら言ったからこんなことになったんだ!簡単な話、さよなら言わなければいいんだ!ご主人!!ブレーク俺が引き取ります!!」
このブレーク、車検があと4ヶ月残っているのだ。「キーシリンダーとリターンホースを直して車検満了まで乗ってやろうじゃね~か!エグザンティア2台持ちの大バカ親父になってやろうじゃね~か!女房に家おん出されたらエグザンティアの中で暮らせばいいんじゃね~か!リアシート倒せば、足伸ばして寝れるじゃね~か!
泉のように涌き出るセルフ擁護の言葉・・・
話は脱線するが、昔、超走り屋(死語?)の先輩がいた。その先輩は彼女とドライブに行く際「今日はグリップでいく?それともドリフト?」と彼女に聞いていたそうだ。私はそれに肖って、家族サービスに出発する際、妻子に「今日はセダンでいく?それともブレーク?」と聞いてみたい。もっと大人になったら
「今日はハイドラクティブでいく?それともハイドロ?」
な~んて言ってみたい。そんでもって、もっともっと大人になったら
「今日はマセラティでいく?それともシトロエン?」
な~んて言って、妻子が「どっちでもいい!」と言ってきたら
「じゃ、両方で行こう!」
って言って、ガレージからSMを引っ張り出してきたい。
なんか話がめちゃくちゃになってしまったが、とりあえず期間限定でブレークの着任が決まった。
でも怖くて妻にはまだ話してないんだよな~

Posted at 2012/10/14 23:14:15 | |
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