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慢性シトロ炎のブログ一覧

2013年01月27日 イイね!

汚れた英雄

汚れた英雄数日前の出来事、私は伯父と二人で所用がありカングーで出掛けた。エグザンティアで行かない理由は天気が悪かったからである。 我がエグザンティアも今年で20歳である。そろそろ「種の保存」を意識し出したため、天気や路面状況の悪い地域に出向く場合は、クサラブレーク、プンさんや伯父のカングー等、年式が新しい若者(車)に活躍してもらっている。


しかし、私のエグザンティアに対する愛が仇になるとは、出発時には微塵も思ってなかった。


伯父が運転し、家を出て20分程経った時だった。国道を時速60キロ程で走行していて、前方の信号が赤になったので減速し、スピードが40キロ位になったとき

ド~ん!!


かなり激しいショックが私達を襲った。
私は間違いなく追突されたと思った。


「まったく、このクソ忙しい時に追突する不届き者はどんなヤツだ!」


と私は後ろを振り返った。

しかし、後ろに車はいなかった。そうしたら伯父が


「メーターに警告が出てる!」


と。私がメーターを覗き込むと「チェックギアボックス」と表示が出ている。


「おっ!もしやこれが噂のDP0&AL4の故障か?」


私は不謹慎にも期待に胸が膨らんだ。

信号が青になったので、発車しようとしたら


「全然加速しね~」


と伯父。カングーの加速は散漫極まりないモノであった。


「お~!!これが噂のエマージェンシーモードの3速固定か!!」


私はさらに不謹慎なことに、心が踊った。

しかしこのままでは周囲に迷惑がかかるので、路肩に車を寄せ、一旦エンジンを切った。これはこの筋の車の故障発生時には欠かせない行為である。

再始動後は3速固定も解除され、何事も無かったかのようにカングーは走り出した。


しかし、次の信号でまたもや


ド~ん!!


ダメだこりゃ!面白がっている場合ではない。目的地はまだ遠い、私は苦渋の決断をし、家に引き返してエグザンティアに乗り換えることにした。クサラブレークでも良かったのだが、心情的にAL4には乗りたくなかった。

家までの間、赤信号の度にエンジン停止→再始動を繰り返し、なんとか到着することが出来た。


エグザンティアに乗り換えて出発。スムーズに変速するエグザンティアのAT。私はZF4HP22を神だと思った。年々信頼性が上がっているとのことだが、やはりAL4&はDP0は、ZFやアイシンのATに比べて「バカマチック」である。


そして無事に用事を済ませ帰宅した。エグザンティアは全工程200キロ、ノートラブルであった。しかしボディーは雪融け水と泥でメチャクチャ汚れてしまった。しかし、その姿は凜としていて、まさに「汚れた英雄」の風格が漂っていた。是非とも草刈正雄氏に見て欲しいと思った。


私は行き付けのコイン洗車場に直行、一心不乱にエグザンティアを洗車した。寒さで私の顔からは鼻水、涙、ヨダレ、汗、湯気等、顔から出る可能性のあるほとんどの液体気体が出ていた。出なかったのは耳ダレと血液くらいであった。洗車後、ふと我に帰り、周囲を見回すと、洗車しているのは私だけだった。気温-5℃の中、洗車している輩は私くらいであろう。あまり寒さを感じなかったのは、エグザンティアに対する燃えたぎる愛情のエネルギーのおかげであった。


カングーは2年落ち、エグザンティアは20年落ち、古い車の方がATに関しては信頼性が高いとは皮肉なもんだ。


「技術の進歩は、必ずしも人を幸せにしない」


これは敬愛する福野礼一郎氏の言葉で、以前某N氏が私に教えてくれた。


仕事場の窓から、カングーがディーラーの積載車でドナドナされていく姿を見ながら、私はふとその言葉を思い出した・・・。



Posted at 2013/01/28 00:09:53 | コメント(12) | トラックバック(0) | シトロエン エグザンティア | モブログ
2013年01月24日 イイね!

愛と悲しみ、そして明日へシトロエン

現在、不休状態の私。通常業務に加え、震災復興対応の細かい仕事が多々あり、愛車と接する時間はおろか、疲れている暇も無い。


今日も警察署で仕事。この悲しい仕事は、震災から2年が経とうとしている現在も続いている。この仕事の原動力はただひとつ「家族愛」である。


2011年3月11日の午後2時46分以前にはいつも一緒だった家族や愛する人が、2年弱経った今も会えずにいるという悲しみは計り知れない。その想いが、愛が、悲しみが私をつき動かしている。


今日は昼休みに出動要請が来た。昼飯もそこそこに、即座にクサラブレークに必要機材を積み込み、出動した。


仕事を終えてクサラブレークの下へ戻ってみると





我が町で活躍している復興支援のDS3である。クサラブレークの隣にわざわざ駐車してあるのは、運転していたの方がその筋(笑)の方なのであろう。悲しい仕事の合間のつかの間の嬉しさだった。様々な分野で、シトロエンは復興を支えてくれているのだ。





この2台のシトロエン達の活躍は、悲しみに耐えながら復興地で生きていかなければならない私に、未来に向かって真っ直ぐ突き進んで行くこと教えてくれたような気がする。


「風化を防ぐ、忘れないとは言いますが、明日に向かって生きてゆくには、ある程度忘れることも必要です」

この言葉は津波で3人の子供を失ったお母さんが私にに語った言葉である。


私はこのお母さんの気持ちが痛いほど分かる。

「風化させない」「忘れない」

一般論の裏側には様々な思いが存在しているのかもしれない
Posted at 2013/01/24 17:55:44 | コメント(9) | トラックバック(0) | 被災地復興 | 日記
2013年01月09日 イイね!

翼よ、あれが変態町の灯だ。

毎日私は、妻と娘を乗せてプンさんで通勤しているのだが、今日は夜から会議があったため、妻とは別にエグザンティアでの通勤であった。
現在、エグザンティアに乗ることが出来る時間は月に1~2回、CXはバッテリーのマイナス端子を外して、完全冬眠中である。

久々にエグザンティアに乗れるとあって(とはいっても往復20分、涙)辛い仕事場に向かう通勤だが、ルンルン気分であった。

家から出て二つ目の信号に差し掛かった時であった。前方に変な形の車がいることに気がついた。


近づくと・・・





以前から私の周りでは、シトロエンにまつわる不思議な現象が多発しているのだが、たった月に数回しか乗らないエグザンティアに乗った日に、C4しかもVTSに遭遇するとは「偶然」の一言で片付けてよいのだろうか?ちなみにこの信号の後方100メートルにはラーメン炎があり、C5が停まっている。人口7万弱の我が町には10台以上のシトロエンが生息している。人口比率からしてみればかなりの台数であろう。ちなみに1970年代の我が町にはDS、CX、2CVが走っていた。その後、1980年代に入ってBX、1990年代に入りAXやZXも数台走っていた。

ここ40年間、我が町にシトロエンが途絶えたことは無いのだ。


素晴らしい!感動で心が震えている。


反面、我が町で完全に途絶えてしまったメーカーがある。


ランチアである。


1980年代~2000年代には、デルタやプリズマ、テーマ、デドラ、イプシロンが走っていた。ちなみにイプシロンは並行モノにも関わらず、2台(1台はガレイタ物、1台はオートトレーディング物)も走っていたのだ。
私は是非我が町にランチアの灯を復活させたいと思っている。


ランチアとシトロエンが溢れる街、どんだけ変態な街なんだ!!


頑張るぞ!(謎)
Posted at 2013/01/09 23:30:19 | コメント(10) | トラックバック(0) | シトロエン全般 | 日記
2013年01月01日 イイね!

2013年、愚痴初め

あけましておめでとうございます。昨年は多くの方に気仙沼にお出でいただき誠にありがとうございました。本年も宜しくお願い致します。


愛車と接する時間皆無のまま年末になり、義母の要望で温泉一泊旅行へ行った。義母、義妹、妻、娘という人数構成のため、エグザンティアで行こうと思ったのだが


「途中でなんかあったらどうすんの!おじさんからカングー借りて!」


と妻。


今まで夫が愛するシトロエンに乗っているとき、何かありましたか?いつも信頼性抜群、快感快適な乗り心地を提供しているんですよ!その証拠に毎回爆睡してるじゃないですか!


一応、伯父に聞いてみたところ快諾を得たので、今回は涙を飲み、再びカングー地獄の家族サービスへと向かった。





一昨年の状況から考えると、薄気味悪いほど穏やかな海が広がっていた。


宿泊した温泉宿はお風呂も食事も素晴らしかった。若い女性軍団も宿泊していたので、混浴露天風呂には多いに期待したのだが、いざ入ってみたら、ドリフターズのコントのオチと同様に、昭和一桁生まれの先輩方に囲まれ、人生相談にのってもらった。やはり戦中派の力は凄い。


翌朝の朝食バイキングを死ぬほど食べて、帰路につこうと、宿の駐車場に向かったら、そこには信じがたい光景がひろがっていた。





シトロエン、プジョー、ルノー、フランスのメーカー勢揃い!!
これは偶然なのか?はたまた宿側の配慮、もしくは各車オーナーの確信犯的行動か?ちなみに前日私が駐車した時は隣には国産ミニバンが止まっていた。


2012年最後を締めくくる、素晴らしい出来事に、私は心から感動した。

駐車場で狂喜乱舞していると妻がやってきて


「アナタ、恐ろしい・・・フランス車、怖い・・・」

と片言の日本語で話していた。



2013年もガンガン参ります!

Posted at 2013/01/01 21:19:46 | コメント(7) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | モブログ

プロフィール

「@citro兄貴 !!どうしました??」
何シテル?   06/19 21:19
津波で多くのものを失いました。しかし、町も車も自分も未来へ向かって進んでいます。

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愛、哀、シトロエン 
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2015/09/08 22:51:08

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結構その筋では有名な車です。エグザンティア、CXに続き、入間郡三芳町から嫁いできました。 ...
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父親カーキチ人生最後の車。
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