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慢性シトロ炎のブログ一覧

2013年03月31日 イイね!

子育ての大変さ

東日本大震災の前年に生まれた我が娘。着の身着のまま避難した時は生後4ヶ月であった。
その娘も2歳を過ぎ、大人との会話も可能になり、自分の父親の大好物が「シトロエン」だということも認識し始めた。当初は車=シトロエンだと思っていたようだが、最近は違いがわかってきたらしく、ラーメン炎に行った際には


「パパ!青いチトロエンだよ!」


とダブルシェブロンを指さして言っている。


今週も血みどろになりながら働くづくめ、やっと週末がやってきたのだが、休みはない。明日も早朝から一人出勤し、年度末ならではの莫大な事務仕事をしなければならない。春なのに我が愛しのシトロエン達は惰眠をむさぼっている。


今日も深夜に帰宅すると妻子は爆睡していた。リビングのテーブルの上には娘が遊んでいたオモチャが散乱していた。妻も疲れて寝てしまって片付けるのを忘れていたようだった。
私は何気なくそのオモチャの状況を見た私は愕然としてしまった。




幼児雑誌の付録の花屋の店頭にCXが突っ込んでいた。しかも運転席のドアが開いている。


なかなか遊びに連れて行ってくれない父親への警鐘なのか?何かのメッセージなのか?私は疲労と複雑な気分が相まって、思考回路は壊れたAEIのようになってしまった。

しかし、冷静になってみると、我が娘はとんでもないセンスの持ち主なのでは?と親バカ親父は思ってしまった。
花屋の店頭にCXが突っ込むなんて、まるで映画のワンシーンのようだ。おまけに運転席のドアが開いている芸の細かさ。パリの街角でカーチェイスしているCXの姿そのものである。


明日の朝、娘が起きたら聞いてみよう!なぜこんなにも素晴らしいシチュエーションを創り出したのか?他にエグザンティアやAXやSMのミニカーもあったのに、なぜCXをチョイスしたのか? 私の心境はジョン・フランケンハイマー監督やリュック・ベッソン監督にインタビューする軽部アナと同じ心境であった。


深夜のリビングで、シトロエン変態親父が一人興奮している姿は、春の訪れを告げていた。



Posted at 2013/03/31 02:45:55 | コメント(5) | トラックバック(0) | シトロエンCX | モブログ
2013年03月16日 イイね!

応力を分散せよ!

私が初期化総合プロデュースを任されたM5は着々と作業が進んでいる。オーナーよりの指示は


「Mテクのエアロ外して、本国仕様にしたい」


とのことであったので、目指すのはこの仕様





う~ん、かっこいい!本国仕様はかなりすっきりしている。どうやら日本に正規で入ったM5はほとんどがMテクエアロ仕様だったようだ。
そんな中で、私がどうしてもこだわりたかったのがタイヤである。
本来、E28M5には225/50R16が標準装備なのだが、現車は何故かTRXを履いていた。最初からそうだったのか、それとも何代目かのオーナーが履き替えたのか不明である。
私はなんとしてでも新品のTRXにしたかったので、オーナーに了解をとろうとしたのだが、5万/本というべらぼうな価格に


「適当な16インチのホイールみつけて、ファルケンあたりのタイヤつけてよ!」

と言われ、私は苦悶した。私はタイヤフェチであり、私をタイヤフェチにした張本人が「ミシュランタイヤ」なのである。ちなみに我が家の倉庫には、私の秘蔵の品、1970年代生産の新品デッドストックの165HR13のXASと195/70HR14のXVSが保管されており、仕事でめちゃくちゃ疲れた時は、倉庫に入りナデナデしているのだ。


私はオーナーを説得した。完璧なる本国仕様を目指すなら、絶対にTRXははずせない!と。私は興奮は最高潮に達した。


「欲しい!TRXが欲しい!軟らかく静かなエコタイヤ全盛の時代に、鋼のように固いドレッド、ゴーゴーとうるさいパターンノイズのTRXを大金出して買うなんて、男の中の男です!」





私のタイヤ変態熱意に、オーナーはTRXを買うことを了解してくれた・・・


私はあまりの嬉しさに脱力した。自分の車ではないが、めちゃくちゃ嬉しい。

あ~久々の達成感と恍惚感・・・

しかし、新品のTRXを履いた80年代のBMWに乗れる伯父がめちゃくちゃ羨ましい。


CXにもTRX用のホイールがある。


CXにTRX・・・


履きたい・・・


めちゃくちゃ履きたい・・・


この感情を抑えきれることができるだろうか?



業務連絡

プレステージュ先輩!CXのTRX用ホイールどっかにありませんか?



タイヤに関しても、もう普通の男の子には戻れないのね、私って・・・


Posted at 2013/03/17 00:30:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | 日記
2013年03月10日 イイね!

前進するということ

前進するということ2011年3月10日午後9時。
私は当時の愛車であるシトロエンAX14TRSに乗り、大船渡方面に夜のドライブに出掛けた。
その日、AXはイグニッションコイルとイグナイターを交換し、そのテストドライブであった。

各ギアで気持ち良く加速してゆくAX。以前装着したIPFのヘッドライトリレーのおかげでイエローバルブのヘッドライトは抜群に明るくなり、黄色い閃光が闇夜を切り裂いていた。
AXはゾクゾクする程調子良かった。このAXは私の車人生の中で一番高額な中古車であった。3万キロしか走行していないだけあって、内外装ともコンディションは良好であった。

しかしその時の私は、これがAXの最後のドライブになるとは微塵も思っていなかった。


明くる日の午後2時46分、経験したことのない巨大な地震に見舞われ、私達家族は着の身着のまま避難した。最後にAXの姿を確認したことは今でも鮮明に覚えている。「ごめん!」とも言った。


AXと再会したのは、1週間程経ってからであった。馴染みの車屋さんが、四方八方に散らばっていた我が家の車達を引き上げてくれて、廃車置き場に運んで来てくれた時であった。





変わり果てた姿に言葉も出なかった。
しかし、私には悲しんでいる暇は無かった。悲しみの中にいる人々のために、歩みを止めるわけにはいかなかった。幸いAXは近所の建物の中に突っ込んでいたので、ガソリンは抜かれていなかった。(ちなみに妻のSX4は全部抜かれていた)

私はAXの燃料タンクフィラーチューブを壊し、ほぼ満タンだったガソリンを抜き、海水や異物が混入していないことを確認して、当時の移動手段に借りていたラーメン炎のご主人のエグザンティアブレークに給油し、遺体安置所に向かった。


あの日から2年の月日が過ぎようとしている。


私は昨日、天気が良く、路面もドライだったので久しぶりにCXを引っ張り出した。どうしても17時からのラジオ番組をCXのJVCのカーステレオで聞きたかったからである。
長らく冬眠していたCXであったが、先日発生したLHM漏れも完治し、とても調子が良かった。その時、ふとAXのことを思い出してしまった。極限状態の中で、なんの躊躇もなくAXを破壊しガソリンを抜いたこと、そのガソリンがエグザンティアブレークの糧となり、多くの遺体の身元が判明し、たくさんの支援物資を運搬し、避難所に届けることが出来た。
AXに対する感謝の念、自責の念、亡き友のこと、そして家族を亡くした人々の悲しみ。いろいろな思いが一気に襲ってきて、私はCXを運転しながら号泣してしまった。1本スポークのステアリングに私の涙がポロポロ落ちた。


「今日だけは泣かしてもらおう」


CXは涙脆いオーナーを乗せ、荒れ果てた故郷の道を駆け抜けていった。



明日は3月11日。あれから2年も経ったのかと思う反面、また2年しか経ってないのか?と思うこともある。
悲しくても、辛くても、悔しくても、後ろは見ず前進していこうと思う。基本的に、人も車も前進しかしないのだから。





東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

Posted at 2013/03/10 23:16:45 | コメント(6) | トラックバック(0) | 被災地復興 | クルマ
2013年03月02日 イイね!

M(マゾ)パワー

いよいよ謎の中古車品定めツアーへ。
今回は友情出演で、お馴染み友人メカニックにも同行願った。友人メカニックにはプロの観点から品定めしてもらうのと同時に、私の暴走を食い止めてもらうための言わば「ESP役」である。
20年前、私はBMWが大好きであった。3シリーズはE30、5シリーズはE34、7シリーズはE32までの知識は誰にも負けないと自負していた。
しかし、現在私はシトロエン一色の人間である。BMWマニア道からは完全に足を洗った。その証拠に道で最新のBMWとすれ違っても、それが3シリーズなのか、5シリーズなのか判別不能である。


伯父からその出物が「M5」だと教えられた時、私はE34だと思っていた。予算的にE39以降は不可能であるがゆえ(笑)
しかし、現地に到着し対面した瞬間、それがE28だと知った時、私は頭のネジが外れた。


「総生産台数約2400台、日本では正規モノは30数台しか販売されていないE28M5・・・」


無意識に昔の知識がよみがえってくる。


その時、店員さんがボンネットを開けようとした。


「や、や、止めてくれ!ヘッドカバーと6連スロットルのリンケージを見せられた日にゃ昇天してしまう!あ~あ~!!」





やっちまった・・



私の隣で友人メカニックが伯父に説明している


「下回り、エンジンルームも確認しましたが、大きな事故はやってないですし、錆もありません。記録簿見ると機関面にはかなり手が入ってます。内外装は年式相応ですが、コツコツ仕上げる楽しみはありますね。ただタイヤだけは要交換ですね」


私はすかさずタイヤを見た。


「220/55VR390」


「ギャ~!!!ティ、ティッ、TRXだ~!!」


完全にノックアウトされた私・・・

友よ、君は「ESP役」ではなく「LSD役」だったのね。


かつて愛したBMWの要素がてんこ盛りのこの車、悩んでいる伯父に


「細かい所の手直しは俺が手伝うから・・・」


角目ジャガーの時とは正反対の私のモチベーションと熱意に伯父は心を決めてくれた。


今、ここに新たな戦いの歴史が始まる。



ちょいボロE28M5、オンボロXJ-6ソブリンの後任として着任決定。




Posted at 2013/03/02 23:25:58 | コメント(7) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | クルマ
2013年03月02日 イイね!

速報!

速報!○○○の○○(車名)

さぁ、どうする!?
Posted at 2013/03/02 14:26:53 | コメント(8) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | 日記

プロフィール

「@citro兄貴 !!どうしました??」
何シテル?   06/19 21:19
津波で多くのものを失いました。しかし、町も車も自分も未来へ向かって進んでいます。

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愛、哀、シトロエン 
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2015/09/08 22:51:08

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プラグ&プラグコード交換、イグニッションコイル交換、タペットカバーガスケット交換、LHM ...
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結構その筋では有名な車です。エグザンティア、CXに続き、入間郡三芳町から嫁いできました。 ...
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