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慢性シトロ炎のブログ一覧

2013年04月30日 イイね!

家族のための車趣味

前回よりの続き

「デュアロジックが嫌になって・・・」

と総司令から告白され、私は詳しく話を聞いた。


少し前に、総司令にエグザンティアを借したことがあった。大量の荷物を運ぶ必要があったため、プントでは運べなかったからだ。その際、エグザンティアを運転して愕然としたそうだ。

「車ってこんなに運転しやすいものだったのか!」

と。

「車好きの男性なら、デュアロジックは楽しめると思うけど、私の場合、スムーズに運転しようと頑張ってもガクガクしたり、ピーピーって警告音なったり、乗るたびに、今日はちゃんと動かせるかな?と心配しながら運転することに疲れてしまったの。」


私は妻の言葉に愕然とし、反省した。たまに妻がプントを運転し、私が助手席に乗った際、私は文句ばかり言っていた。


「シフトアップの時はアクセル少し抜け!」とか「ブレーキングが荒い!」とか「ピーピって鳴らすな!」

と口うるさく言っていた。そのせいで、総司令にかなりストレスをかけていたのだ。

巧みなダウンシフトやオートモードで右足一つでシフトアップやダウンが決まった時など、私はデュアロジックは素晴らしいトランスミッションだと思っていたが、それらの部分は町乗りオンリーで車にストイックな思いがない総司令には不必要な要素だったのだ。


「まだマニュアルの方がクラッチ切ったり、ニュートラルにしたり、ガクガクを防げる手立てがあるから、いっそのことマニュアルでもいいとさえ思った」


そこまで総司令は思い悩んでいたのか!総司令が就職したのが1997年、当時はまだ社用車の大半がマニュアルだったので、総司令はマニュアル車を運転することができる。同僚の女性でもオートマ限定免許の人は数少なかったそうだ。

ちなみに総司令の言う「ガクガク」はスナッチのことであり、デュアロジックは渋滞時の低速走行の際よく発生する。

2ペダルシングルクラッチRMTを全て否定するわけではない。しかし、1.4リッターシングルカム77馬力のプントのエンジンとデュアロジックの組み合わせは、妻の好みには合わないということである。

私はそんな総司令のために一肌脱ぎ、家族内で車をローテーションすることにした。本来ならプントをアイシン6ATの車に代替えすればよいのだろうが、先立つモノがないので不可能である。
父にも協力してもらい、以下のような布陣に変更した。
プント→私

エグザンティア→父

クサラブレーク→総司令


エグザンティア→総司令にしなかったのは、プント以上に私が口うるさくなる可能性があったからだ。慌て者の総司令が、車高が上がりきらないうちに発進したりしたら目もあてられない。

車ローテーション後、総司令にクサラブレークの感想を聞いたら


「スムーズで気兼ね無くて、乗りやすいよ」


AL4でさえスムーズで乗りやすいと思うのだから、よほどデュアロジックに疲れていたのであろう。


そしてこのローテーションには副産物があった。エグザンティアに乗ることになった父である。毎日笑顔でエグザンティアを磨いている。本当に嬉しそうだ。


私も車趣味で妻孝行と親孝行を出来たことは非常に喜ばしいことであった。




でもプントの査定額が気になる私はやっぱり悪者? (笑)
Posted at 2013/04/30 21:04:33 | コメント(7) | トラックバック(1) | プンエヴォ | モブログ
2013年04月29日 イイね!

黄金週間中古車祭り

仕事の山場をいくつも乗り越え、待ちに待った黄金週間。趣味でもやらなければならない事が山盛り。

まずは、お待たせいたしました!



やってきました!タイタン様!1990年代のユーノス店ではこんな光景が見られたのでは?

平成元年式でCXより1年新しい立派な低年式車。お助け車が逆に助けられる可能性も大だが、最新式の積載車でさえエンコするこのご時世、25年落ちなら腹も立ちません、ねぇ~タレ無しホルモン兄貴(謎)


引き取りを済ませ、現本(友人メカニック新工場)に帰ってきて初積載の儀



(CXはいたって元気です。ただ載せてみただけ)

似合う・・・

似合いすぎる・・・


感動にうち震える体と心を抑えるのに必死であった。
現在、日本において我が業種の店は、コンビニより数が多いが、積載が常駐している店は少ないと思う。


続いてMゴ





早朝から伯父を叩き起こし、鍵を借りてじっくり考察走行。

走り慣れた道を走ってみると、いろいろアラが見えてきた。古いBMWの弱点であるステアリング系のアームやロッドにガタが多く、飛ばすと怖い。
私は新たにやってきた中古車に乗る度に必ずメモとペンを持参し、異音異臭や走行状態を克明に記す癖があるのたが、すぐメモがいっぱいになった。ステアリング系のリフレッシュ、デフマウント、ショック等、足まわりに要改善点が多い。記録簿を見ると、この車は車検整備に必要な部品は数多く交換されているが、フィーリング改善やプラスアルファの整備は行われていないようである。しかし、全体的な程度は良好なので、きっちり直す価値はありそうである。角目ジャガーとは違い、複数オーナー車であるが、歴代のオーナーがきちんと維持してきてくれたからこそ、今がある。感謝である。


黄金週間の前半戦、ゆっくり車と接することが出来た。
家に帰ると、総司令が神妙な顔で話かけてきた。


「プントのことで相談があるんだけど・・・」


「おい!またぶつけたのか?」


「違うのよ、デュアロジックが嫌になってきたの・・・」

ん??なんか混沌としてきたぞ。

いろいろ話を聞いたら、妻の純粋な思いと、理路整然とした考えに私は愕然としたのであった。


つづく・・・

Posted at 2013/04/29 17:25:00 | コメント(8) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | モブログ
2013年04月19日 イイね!

走るようになった歓び

M5修理完了の連絡をもらい、再び伯父と二人で店へ向かった。今回はエグザンティアではなくCXで。
家を出発するとき、父が

「CXでM5取りにいくのかよ!大丈夫か?ミイラに乗ってミイラ取りに行くようなもんだな、アハハ」


私のCXの高い信頼性をご存知ないようだ。M5のように帰宅できなくなったことなど一度もない(各種お漏らしは数回あるが、故障のうちには入らない)


CXは父の毒吐きをあざ笑うかのように、めちゃくちゃ絶好調であった。エンコする気配は微塵もなく、あっという間に現地に到着した。

メカニック氏から説明をうけ、原因はやはりイグニッションコイルのパンクであった。新品に交換し完治したとのこと。

そしてお目付け役の私が試運転してみることにした。前回、給油するために500メートル程動かしただけで、まともに動かすのは今回が初めてである。


店から出て1速でスロットルを踏み込み、2速へシフト、素早く加速する。
その瞬間、私は目の形と色が変わるのを自分自身で感じた。
現在私が所有する車はお世辞にも魅力的なエンジンとは言い難い。ほどほどのパワーとトルク、バランスは優れているが、良くも悪くもフランス車のエンジンだ。
完調になったM5のエンジンには怒涛のようなパワーとトルク、官能、ドラマがあった。
そして、3速に入ったとき、物凄い勢いで理性のESPが作動した。そして心の中のもう一人の私が話かけてきた。


「現在、春の交通安全週間です。いろんなところに法の象徴がいますよ!しかもあなたはシトロエン命はず、BMWにほだされている場合ですか?」


私はすぐさま右足を緩めた。M5は「なにやってんだよ~!もっと踏め!エンジン回せ!」と私に語りかける。

しかし、私は誘惑に打ち勝ち、そのままチンタラ走って店に戻った。たった5分の試運転であったが、めちゃくちゃ疲れた。

10年前の私だったら、M5の誘惑に負け、黒白ツートーンのクラウンの後部座席の人になったかもしれない。年をとったのか、分別がつくようになったのか、自分でも分からない。
伯父と別れた店の帰り道、CXに乗りながら、セルフセンタリングを自由自在に操り、ウィンカーを忘れずに戻し、OHV+3ATでゆったりクルージングしている自分を客観的に見た時、昔の自分と今の自分の違いが少し分かったような気がした。

妻子へのお土産を買い、帰路につく。高速道路では80キロ~90キロでのんびり走っていた。速く走ると、早く家に着いてしまい、必然的にCXとの触れあいの時間が短くなってしまうから、飛ばさない。軽自動車にぶち抜かれようが気にしない。今、私はCXと肌を重ねているのだから・・・


無事家へ到着すると、父が
「どっちも無事に帰ってこれたようだな。」

と相変わらず毒を吐いていた。

M5との戦いは始まったばかりである。我々「三陸クラシックカーディーラーズ」の悪戦苦闘は果てしなく続くのである。
Posted at 2013/04/19 23:37:15 | コメント(6) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | クルマ
2013年04月10日 イイね!

走らない歓び その2

走らない歓び その2前回よりの続き


宮城県と岩手県の西の県境で息絶えたM5。現場に到着し、友人メカニックと二人でトラブルシューティングを始めた。セル回し等を私が引き受け、友人メカニックがエンジンルームで作業をする。我々二人は、かれころ15年もこんなことばかりやっている。二人の息のピッタリ具合は、ヒデとロザンナもしくはチェリッシュのようである。
原因を追及すること数分、電気火花が全く飛んでいないことが分かり、イグニッションコイルのパンクと診断した。現場での修理を断念、積載救援を要請した。来週以降だったら、我が家の往診車タイタンに載っけられたのに・・・
幸い、買った店のメカニックと連絡がつき、仙台より救援が来ることになった。それまで男3人でクサラブレークの中で暖をとることにした。
そこで私は自分の運の良さを噛み締めた。
私の場合、エグザンティア引き取りの時は約500キロ、CXを埼玉から引き取りの際は、仙台に宿が取れず岩手県北上市に宿泊し、翌朝泉ヶ岳に出向き、三本木で300グラムのステーキ食べたり、なんだかんだで1100キロ程走ったが無事に気仙沼に到着できた。
クサラブレークに関しては購入2年2万キロ、ヒーターコアからのクーラント漏れ以外トラブル無しである。しかし、自分の運の良さに陶酔している場合ではない。今後はビシッ!と走れるM5に仕上げてあげなければならない。
クサラブレークの車内では男3人で今後のM5リフレッシュプランを熱く語り合った。今回の一件にも全く動じず、懲りてない男たちがそこにいた。

2時間後、お店の積載が到着し、M5はドナドナされていった。伯父の所有車はM5とデッカングーであるが、私はその両車のドナドナ姿を見送ったことになる。
その後、私は伯父と友人メカニックを送り届け、エグザンティアに乗り換え、妻子を連れて妻の実家に向かった。私が妻の故郷に行った際必ず行くのが、妻の実家の近くにあるコイン洗車場である。









昭和にタイムスリップしたような場所である。しかし、この機械はすでに撤去され、現在は新しい機械が入っている





私がこのコイン洗車場が大好きな理由は、相場より金額が安いことにある。





400円使って水洗いを10分間、エグザンティアの長旅の汚れを心ゆくまで洗い流した。





気がつけば久しぶり充実した週末であった。家族サービスもしつつ、伯父を助け、友人と力を合わせ、エグザンティアとクサラで長距離ドライブも楽しみ、大好きな洗車も出来た。これでまた仕事も頑張れる。

妻の実家からの帰路、またしても妻子は出発後数分で爆睡し始めた。私はエグザンティアのリアシートで眠る妻子の寝顔に向かって、ルームミラー越しにそっと呟いた。


「ありがとう・・・」


と。



Posted at 2013/04/10 23:18:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | クルマ
2013年04月08日 イイね!

走らない歓び

先週末、伯父のM5が予定より早く納車になることになったので引き取りに向かった。本国仕様計画は、バンパー等必要な部品が全て国内欠品なので、とりあえずそのまま乗り、乗りながらコツコツと仕上げていくことにした。

伯父と二人で現場(仙台)に行こうとしたら、お馴染み総司令殿が登場。

「私たちも連れてけ!」

とのことだったので、私、妻子、伯父という奇妙なメンバーで、今回は人数も多いので、久しぶりにエグザンティアで出発した。


出発して10分て妻子と伯父はエグザンティアの魔法にかかり、車内はイビキの演奏会が始まった。車内でいろいろ会話を楽しみたいと思っていたのに、一人で運転しているのとなんらかわらない状態であった。


2時間後、現地に到着。みんな!起きろ!!

久しぶりにM5と対面。





黄色いストライプは気にしないで頂きたい。伯父は黄色いストライプに憧れがあるようで、私を通さず発注したようだ。

私はすぐさまタイヤを見た。




くぅ~!!マーベラス!!2012年製造のTRXなんて素晴らし過ぎる!何時間見ていても飽きない。


お店の人とダベりまくっていたら、総司令が騒ぎ出したのて、退散することにした。伯父は店から一人てM5を運転して帰るのだが、なんか不安げであった。

私は

「25年落ちといっても天下のドイツ車だぜっ!無問題!無問題!」

と送り出した。


その後、私と妻子は買い物を済ませ、帰路についた。
帰路はエグザンティアは絶好調であった。エグザンティアは優しく私たちを包み込みながら、雨の東北道を滑走してゆく。橋の繋ぎ目や路面の段差が嬉しい車なんて他に無い。

エグザンティアは名車である。


その日は程よい疲労感と満足感、エグザンティアのとろけるような乗り心地の余韻のおかげで、とても寝つきがよかった。


翌朝、私は一本の電話で起こされた。着信表示を見ると伯父からだった。

嫌な予感が頭をよぎる・・・


「止まった・・ ・」


予感は的中してしまった。私はすぐさま友人メカニックに連絡をしクサラブレークで救助へ向かった。




そこには走る歓びを失ったBMWが停まっていた。

いったいM5に何が起こったのか!?


つづく。
Posted at 2013/04/09 00:04:46 | コメント(5) | トラックバック(0) | 車ネタいろいろ | モブログ

プロフィール

「@citro兄貴 !!どうしました??」
何シテル?   06/19 21:19
津波で多くのものを失いました。しかし、町も車も自分も未来へ向かって進んでいます。

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2015/09/08 22:51:08

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結構その筋では有名な車です。エグザンティア、CXに続き、入間郡三芳町から嫁いできました。 ...
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