黄金週間もほぼ働きづめだったため、ちょっぴりしんどくなってきたので、心のリフレッシュにお出かけした。天気が良かったので父から2CVを借りて青春の町盛岡へ。2CVで初めての遠出にちょっと怖じけづく私。
しかし出発して10分でそのチキンな私自身を反省した。2CVの走りに不安箇所は微塵もなくエンジン、ミッション、サスペンション、ブレーキ、全てが絶好調で、あっという間に目的地に到着した。走行中に壊れて止まる感じが全くしないのは、ADバンと似ている。盛岡までの所要時間は300馬力もある車と全く変わらなかった。しかも路上には2CVよりもはるかに遅い車もいて、道中2台追い越した。
心身のリフレッシュを兼ねて盛岡を訪れたのには深い理由がある。
私は古いシトロエンを溺愛しているが、残念ながら新車の頃に運転したことはなく、まっさらの状態を知らない。我がエグザンティアが新車の頃(1994年)は中学生であり、2CVは最終型(1990年)でも小学生、SMに関しては両親が出会ってすらいない(1972年)
なので今回、2CVの新車時代をよく知り、歯に衣着せぬ自動車批評家N氏に実際に乗ってもらって客観的に批評してもらい、今後の各部の改善&改良の指標にするのだ。もちろん我が家の2CVを作り上げたのは「知性あるモーターライフ」を支えていた猛者達なので、手を入れる箇所は少ないと思うが、毎回中古車を買った場合の恒例行事であるがゆえ。
久しぶりに2CVを運転したとのことだったが、やっぱり運転が板についている。
そして要改善箇所のご意見をちょうだいしていると・・・・
後輩のトラント君が偶然やって来た。やっぱりシトロ縁はシトロエンを呼ぶ。しかし、60年経つとシトロエンもかなりデカくなるもんだ。
夕飯を食べるのも忘れて、喋りまくった。私の心が洗われてゆくのがわかった。
帰路は正確な所要時間を計るために午後9時ジャストに盛岡を出発した。夜ともなれば交通量は激減し、非常に走りやすくなる。3速と4速を駆使し、2CVは黄色い閃光で闇夜を切り裂き、コーナーでは執拗に路面を捉えてはなさない。そしてフラットツインを高らかに歌わせて夜のワインディングロードを走るということが、かなり官能的であるということを実感した。
私は2CVという車の凄さに感嘆した。未だに世界中の多くの人々から愛されている由縁がものすごくわかった。
そして無事に我が家に到着。
到着時刻は午後11時ジャスト。途中トイレ休憩で7分程ロスしている。
2気筒、29馬力、タイヤ幅125、
車の魅力って数字では決して表せないと実感した。

Posted at 2014/05/14 20:32:38 | |
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