久しぶりに自由時間ができたので、イプシロンを1年点検に出すため盛岡へ向かった。
あまり乗ってないとはいいつつ、1年で走行距離は7600キロほど。しかし納車直後に弾丸慣らしツアーで、気仙沼~埼玉県入間郡三芳町~埼玉県志木市を2往復したので、純粋な走行距離は5000キロ/年である。そして今回ネタのメインイベントは代車である。
愛車が入庫した際の代車が楽しみなのは車好き共通の嗜好であるが、今回の代車は事前情報でかなりのお宝車であると知らされていたので胸が膨らんだ。
ディーラーにて対面したのが
2006年式プジョー206グリフである。
8年落ちのこの車の走行距離は
ディーラーの代車として着任したばかりで、お客にかすのは私が第1号だそうだ。
この車、うすら恐ろしい程の極上車である。
ボディーには傷ひとつない。
ヘッドライトにはくすみ、曇りひとつ無い。
フロアマットには足跡すらない。
プジョー206は昔から全く興味の無い車であるが、こんな極上中古車となれば話は別、お馬鹿な私は欲しくなってしまうのでは?と心配になった。もし私がプジョー206フリークだったら、内外装を見ただけでも、頼みこんでなんとか売ってもらうように努力すると思う。もしこの車がC3だったら・・・以下自粛(笑)
お友達N氏とまたもや駄弁り捲って帰路についた。
この206は走っても驚きの連続であった。乗り味はほぼ新車である。エンジンはまだ渋さと硬さを感じる。あんまり回さないで走っていたのであろう。唯一この車が中古車であると感じるのは室内の臭いで「ポマード」臭いので窓を全開にして走行した。
私の心と身体は206が新車だった頃にタイムスリップしたかのようだった。そのため、夕飯は学生時代によく通った蕎麦屋に行った。
学生当時と同じく、大盛りの鴨せいろを注文し、食べ始めたのだが、今の私は半分しか食べることができなかった。この206とは裏腹に、私は老いてきているのだ。
食後、いつものように盛岡市郊外の基点を21時にスタートした。なにかと問題のAL4もかなり調子が良い。 回転上がりが重々しいエンジンを徐々に回していった。まるで新車の慣らしをしているようだった。
夜の国道を3速と4速を使い分け軽快に走る206、本当にこの車は調子が良い。1時間程走った頃には、エンジンも軽く回るようになってきた。
しかし、同じ道をエグザンティアで走った時のようなウキウキヌメヌメ滑走感、SMで走った時のようなピシッ!ピシッ!&ヌルヌル破滅系快感、2CVで走った時のワクワクトコトコ感、イプシロンで走った時のような人車一体感を206に感じることはなかった。年とともに胃袋は小さくなったが、206に対する気持ちは昔と変わっていなかった。
その結果、今回の所要時間は先日2CVで走った時より40分ほど多くかかった。イビツなペダル配置のため、足首が痛くなり、何度も休憩したせいである。
私は内心、ホッとした。極上中古車なら見境無くなると思っていたが、ちゃんと自分には筋が通っていた。
しかしこれが左ハンドルの206GTや206RCだったら、かなりヤバかったかもしれないが・・・

Posted at 2014/06/22 01:01:36 | |
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