目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
先日、スイッチのイルミネーションの内部部品が割れてスイッチが引っかかるようになったので、修理をば…
前期コラード(G60/VR6/SLC)で使用されるヘッドランプスイッチ。
パーツ番号535 941 531。写真はパーツ番号が記載されている裏面。
デザインがそっくりなパサート用は357 941 531。現物が無いので相違点は不明…
前期、91年7月くらいまでのモデルとそれ以降のモデルでは内装、スイッチなどの電装が異なります。
見た目に判りやすく、文章で書きやすい識別点は、エアコンの操作パネルで、前期は左右スライドレバー2個+回転ツマミ1個。後期は回転ツマミが3個です。
今回は前期・北米仕様向けのスイッチ改造の話。
2
日本国内に入ってきている前期のコラードは、実は正規ヤナセディーラーものだけではありません。
当時、正規輸入だけでは供給が足りなかったようで、北米仕様、本国仕様などが少数並行輸入されています。
本国仕様はメーターや操作レバー類が全部ドイツ語表記です。
北米仕様は英語、フランス語、スペイン語(もしくはポルトガル語?)が併記されてたりしてる部分があります。
写真はステアリングを外した状態の北米仕様インパネ。メーターの単位はマイル主体でメトリックはスピードに併記のみ。あとは燃料計はガロンで水温は華氏とか…
ヘッドランプスイッチは左端にあるんですが写真では切れちゃいました^^;
ちなみにライトスイッチの修理でステアリングを外す必要は一切ありません(笑)。
3
ヘッドランプスイッチを分解した内部。
*上の方が操作パネル側の裏面。
スライド端子の奥にイルミネーションのためのクリアグリーンのプリズムとレンズ部品があります。
*下のほうが内部パーツ。
左側のブロック上の部分はイルミの明るさを調整するボリューム部品。
中央にイルミネーション用のバルブ。バルブの配線はスポット溶接で留めてあり、玉切れの場合に簡単に交換できる構造ではありません。半田付けの手間がかかります。
右側は上のパーツに入っているスライド端子と接触している切替機構部分。
4
北米仕様の一部は、ヘッドランプの制御回路が他と異なり、エンジン始動で「常時点灯」になります。
アメリカ映画とかでRX-7とかフェラーリが昼間っからライトを開けているシーンがあるのはこの「昼間点灯」規制のためです。
で、その常時点灯機構用の回路になってる車体に日本仕様などのスイッチをつけると、ポジションランプしか点けられなくなったりします。
で、対策といえば、スイッチ側の回路の一部を細工してしまうこと。
作業中の写真は一人じゃ撮れないので省略^^;
北米用に加工したのが下のスイッチ。
イルミネーションの配線をちょっと加工するだけですが、平たい基板じゃないんで意外とやりにくいです。
元のバルブの線をカットして隣のバルブの線にジャンプさせます。
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これは北米仕様のヘッドランプ。
レンズカットだけが違うのではなく、日本仕様ではハイビームになる内側レンズに、ポジションランプというか常時点灯のデイタイムライトが入っています。
これと、ポジションのスイッチを入れると、フロントウィンカーが車幅灯として点灯する仕掛けです。
ウチのG60は、この辺の回路を残したままで日本仕様のライトが点くように、スイッチ側で細工をしてありました。
で、スイッチ故障すると素直には交換できない問題が…
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本体の取り付け状態も異なり、リフレクタもレンズに直接接着で、光軸はライトを丸ごと動かす方式です。
バルブも日本ではあまり目にしないアメ車用のものを使用します。
…暗いし車検通すの面倒だし…
すでに使ってませんけどね(笑)。
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