
前回からの続きです
時間があるときに見てやってください
《3》山頂~薬師岳小屋(14日)
4人だけの山頂で景色を楽しんだ後は、かなりガスが巻いて身体にもパラパラと小雨が当たって来たので急いで下ります
山頂から振り返れば、薬師岳と北薬師の間には圏谷があります
ここが一番すばらしい見事なカール地形
で、まだ残雪が少しあります
30分も駆け足で下れば小屋に到着です
小屋の飲料水は天水なので、外には大きなタンクがあり屋根の雨水が全て溜まる仕組みになっています
今日の夕飯は17:30からですが、水は売っていないので手持ちの水の節約のためお茶を7杯くらい飲みました
暑くて汗がダラダラです
1人1つしか買えない200円のSUNTORYのクーも買って
夕飯はアジフライ、ケチャップで「ヤクシ」と書いた卵焼き、冷奴です
山小屋泊りの楽しみの一つの食事ですが、各山小屋独自の美味しい料理が出ます
自分が泊まったなかでは、船窪小屋、朝日小屋が美味かった
小屋には昭和38年1月に愛知大学生が東南尾根に迷い込んで大量遭難があったことを知らせる写真が貼ってあります
薬師の東南尾根にはこんな暗い歴史もあります
2006/7/30に撮った写真がありますが、左の写真は薬師の避難小屋から伸びる東南尾根です。奥にはヤリも見えてます。右の写真は左端が避難小屋で右に伸びる東南尾根を写した写真です
なだらかな尾根ですが途中からかなりの傾斜で黒部川に下がっていきます
駐車場のある折立の登山口左手に慰霊碑があります
この遭難を機に富山県は山岳警備隊が組織されました
今年から長野県では登山届が義務付けられました
今までは山岳保険の加入の有無は書く欄に無かった気がしますが、
オレは30年くらい前に、知り合いの勧めで日本山岳協会の保険に入ってます
山岳保険はネットでググッればいろいろありますね
ヘリが1回飛べば80万くらいかかるとか言われてます
民間のヘリが飛んで来れば乗りたくないとか、バカな話も聞きます
山を歩いてかなりの年数になりますが、いつ何があるのか見当もつきません
自分だけが注意していても防ぎきれないこともあるし
目の前の人が滑落したり、行き倒れになっている人、そんな光景を見てきた山はとても死が近い場所です
気休めの保険かもしれませんが入っていないよりマシです
逸れてしまいました
この晩はガスッて星も見えず部屋の中が30℃近いなかで眠りにつきます
途中誰かが暑くて2回窓を開けたと小僧が言ってましたが、1時間くらいしか寝ていないオレは爆睡ですぅ
《4》薬師岳小屋~自宅(15日)
山小屋の朝は早いです
早いひとは3時頃から出発の準備が始まるので寝ていられません
外に出てみると
ガスで何も見えません(-.-)
それでも太郎平小屋から登ってきた登山者がヘッデン点けてぞくぞく登っていきます
これではご来光は無理っぽいです
昨日山頂だけは登っておいて良かった
夕陽も見れずにご来光もダメか
白馬から続く雨模様はオレか小僧のどちらが雨男なのか(笑)
ここの小屋は蚕棚ではなく、雑魚寝タイプです
布団が5個並び、掛け布団はなぜか6個ですが座席表みたいな絵があり損をするのは真ん中付近で寝る人は背中が布団のスジで、オレと小僧でした
端の人はゆっくり寝れます
ここの小屋はスマホはバリ3です
晴れそうもないので下ります
途中の薬師のテン場に張り紙見つけました
見逃してましたねー
水は1.5㍑あったので余裕で足りましたが、小僧は残りが無く焦ったようです
晴れ間が出るのなら、北の俣に登り黒部源流域を小僧に見せてやりたかったのですが、太郎平で予報を見るとどうも70%か、下り坂です
小屋の従業員もオリンピックをみてくつろぎタイムです
珈琲(400円)を飲んで少し休んでから下山です
ちゃんと豆からのドリップですが、白馬のが美味かった
下山してから、ダムカードが目に入ったので有峰ダム管理棟でダムカードをゲットしました
アンケートに答えないともらえません
小僧がポケモンを立ち上げたら、有峰に道場があるようです
トレーナーはまだ2人しか来ていないとか、薬師岳の山頂にはレアポケモンは居なかったようです
有料道路の道場がねらい目とかわけのわからないことをほざいてました
途中、山之村牧場でソーセージやソフトを食べ
上宝村の寸志200円の湯「荒神の湯」に入り
旧道の安房峠を久しぶりに通りました
混雑時は通過に2時間くらいかかりましたね
よくミンカラでも出てくる県境のところ
今見てもすごいヘアピンカーブが20近くあり、これではバスがすれ違い出来ないわけですね
峠にあった茶屋は更地になっていました
ハイドラしているクルマが数台通過です
途中の道の駅「風穴の里」では自転車の乗っている若者に逢いました
こんな元気な若者と話をするのが好きなオレと小僧は話しかけてみました
自転車男「8/15現在で神奈川から出発して25日目で東北、北海道、そしてまた東北に、、昨日は碓井峠で寝た」そうな
福井小僧「大学生?歳いくつ?」
自転車男「25です 今しかないと思って会社辞めて全国一周をしてます」だって
福井小僧「オレとタメじゃん」
ジジィ「とても同じ歳にはみえねぇな(笑)」
最近は自転車で日本一周している人はあまり見かけませんね
自転車男「今日はここで泊って明日は安房峠を越えて富山に」
安房トンネルは自転車では通れないので、さっきオレたちが通ってきた旧道をチャリで登るとは
話は尽きなかったですが、別れたあとに余っていた食料を食べてもらえれば良かったなと気がつきました
今頃関西、中国地方で自転車をさっそうと乗っているかな
若いっていいなぁ
このあと小僧に電話がかかってきて、長野で飲み会があるからと
松本駅で小僧を降ろし一人で帰宅です
今年のお盆は薬師で終わりました、ガスッている薬師は初めてでした
それもまた想い出
絵日記みたいな話しが逸れたグダグダした内容となってしまいました(終)