
以前、高速道とバイパスを乗り継いでの高速ツーリング往路に同行した記事を書きました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1333960/blog/48333913/このたび同じグループの山間部ツーリングにお誘いいただいて出走。
当方居住地からは高速道と国道を経由する方面ですが、今回全て一般道で山越え連続のコース。
というのも、他のメンバーは皆サブ保有の小排気量車、内125㏄が4台(笑)
筆者は初めて走るコース、新参者へのハンディキャップなのか?
純粋に小型車向けの超タイトコースなのか??林道とは聞いていないが(笑)
それはともかく、走る中でいろいろと気付いたことがあり、忘れないうちに記しておきたい。
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●アイドリング不調(往路途中まで)
早朝出発だがキャブレターヒーター予熱で始動も一発!
(実は前の晩、燃料補給に出向き、少しでも油温を高めておく努力をしていた(笑))
指先が冷えてグリップヒーターを3段目まで上昇させたせいか、途中からアイドリング不調。
走行中は13.5V以上を維持していたが、ストール時は11V台。止む無くヒーターを1段目に戻す。
アイドリング(=低発電・充電量)時、低温や電力使用量過多による電圧低下に起因して、
点火プラグ(電極ギャップを1.1mmまで広げてある)の着火不良が起きたのかも知れない。
気温も上がった頃からは通常通りアイドリングするようになり、そこからは絶好調!
信号のたびストールするさまを訝しげに見ていた(?)メンバー諸氏も、
後半は小休止の都度、興味深そうにあちこち観察していたようです(^^)
印象を聞きたいのでぜひ乗ってみて、と皆に試乗を勧めたのですが、
壊れかけのような風情(?)やオーナー(筆者)の人格に恐れをなしたのか(笑)、
皆さん尻込みをされて少々残念。。。
人柱として(?)駐車場で動かしてみてくれた水冷ドゥカティオーナー氏(別の車両で参加)曰く、
「これはドゥカティじゃない!(笑)」とのことで、各部の操作性や扱いやすさを指していたようです。
バイクも人も、見た目で判断してはいけないよ(笑)
久しぶりに自分のSSの音を”傍聴者”として聞きましたが、
運転者として聞く以上にいい音(特に動き出しの負荷が掛かる時)で、安心しました(笑)
●燃費は過去最高の20㎞/ℓを記録。
不調といっても、アイドリング不調~低開度時にツキが今ひとつな気がする、という程度で、
常用域の3000rpm以上では特に問題なし。点火プラグの焼けも良好。
●気温15℃くらいまではオイルクーラー不要
早朝出発とあって、オイルクーラーはカバーした状態で出発。
カバー取り外しを忘れてオーバーヒートさせないよう、
念のため油温90℃でパイロットランプが点灯するように油温計をセットしておきましたが、
予想通り、往路はカバーしたままで油温は95℃くらいまでしか上がらず。
午後は気温上昇が予想されたのでカバーを外しましたが、オイル粘度が高めのせいか、
90℃以上まで油温を上げた方が吹け上がりも軽く、調子がいいようでした。
●使用回転域を上げると車体挙動にメリハリが出て、非常に走りやすい!
今回のルートばかりでなく、毎週のようにどこかを走りこんでいる面々とはいえ、
125ccトレールや車検付きスクーター相手に大人気ない気がして(笑)、
夜間走行と同じくらいの回転域(=つまり控えめ)で走らせていたのですが、
タイトな山越え区間に入ると先行車に離されそうになるので、一念発起!
一段下のギヤで、トルクの盛り上がる回転域(5000~7000rpm)を中心に走ってみた。
控えめ、というのは社会的配慮(排気音量)も去ることながら、
実のところ、900ccVツインの弾けるような強大なトルクを使いこなす自信がなく、
特に山ではビビリがちに開けていた、というのが正直なところ。
気合を入れて一段下のギヤで引っ張り気味に走ってみると、あら不思議、
スロットルON/OFFでの姿勢変化がわかりやすく、荷重移動が促進されて走りにメリハリが出て、
今ひとつふらつき気味だったライン取りの精度が、”開ける”ほどに高くなる!
あたり構わず盛大に歌い上げる排気音に、思わず運転者の気分が高揚したこともあろうが、
トルクが盛り上がる領域でも不思議と怖さはなく、気負わず開けていける。
入手した当初は、スロットルを開けても閉じても唐突な反応で、過渡特性などという言葉はどこへ行ってしまったのか?と思えるほど扱いにくいものだったので、
知らず知らずのうちに控えめな開け方が身についてしまっていたようです。
考えてみれば、これまで「いかに開けやすい状態を作るか」に苦心していたわけで、
ようやくここに至って、以前、900MHRや750F1で存分に味わっていたはずの
「ブン回して走っても怖くない」ドゥカティVツイン特有の走行パターンを思い出すことができた。
今後は遠慮なく、ガンガン回していくことにしよう。
残念ながら、夜間の田舎道は避けた方が良さそうだ・・・
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【余談】 「ブン回しても怖くない」とはどういうことか?
あえて筆者の知る'80~'90年代頃の国産車(借り物)との比較を持ち出しますが、
当時の並列4気筒車はスーパースポーツといってもフロントフォークのストローク量が大きく(設定荷重が低かった?)、
元来フロントフォークのストローク量が少ないドゥカティはじめ、2気筒車しか所有歴のない筆者には、
タコメーターの右側を使う(=トルクバンドを使う)とスロットル開閉のたびに大きくフロントが上下して、制動時の姿勢変化・荷重移動もとても極端に感じました。
加減速のピッチングモーションとリーンのタイミングを合わせることもできず、
(寝かせてしまえば安定感はあるのですが)、
”開けた”瞬間の路面を掴む感覚が弱いのにツキが良く、加速度的に尻上がりに吹けあがる特性は、筆者には掴みどころがない上、
次のコーナーに近づくほど加速度が増すのは恐怖感タップリ、
そしてコーナー入口ではまた大きなピッチングモーションに襲われ。。。
腰の引けた乗り方しかできない引け目か?、
ピッチの細かい甲高い排気音は「バイクに怒鳴られている」ように感じられ(笑)、
なんでこんな思いをしないといけないのか?と、なんだか切なくなり、
結局穏やかなタコメーターの左側領域(=6000rpm程度以下の回転域)を使うしかなく、
借り物ということもあり、とても使いこなして楽しめないな、という印象でした。
近年の車両に試乗した印象では、
運転者自らが積極的に姿勢変化や荷重移動を作り出して活用する前提の、
昔ながらのドゥカティの車体特性に近づいているように感じました。
エンジンの出力特性に馴染めば、それを活かした走り方を楽しめるかも。
◆ ◆ ◆ ◆
対してドゥカティVツインの場合は、スロットル開閉での姿勢変化は少なめで、
それゆえに開度を大きくしてエンジン回転を上げて、メリハリをつけて走ることで、
自ら姿勢変化を作り出す必要があると思います。
クリップオンバーによる前傾姿勢はある程度の慣れが必要だと思いますが、
制動時も急激な前のめりにはなりにくく、馴染むと制動力を緩める方向のコントロールもし易いので過剰な速度感による精神的な威圧感は少ないように思います。
慣れてしまえば運転者によるハンドル入力(こじったり押さえ込んだり)をしづらいこともあり、
リーン開始時の舵角の付き方(セルフステア)は大きく素早く(目で見てわかるほど)、
浅いリーンでも素早い向き変えが可能で、早いタイミングでスロットルを開けてバランスを取る走りになります。
しかも”開けた”際の、路面を”掴んで蹴る”ような感覚は安心感があり、
”開けた”分だけ即、前に出る(速度を乗せる)出力特性は、自ら制御する生々しさに満ちています。
”右手で後輪を直接制御しているような”安心感をもって、早いタイミングで速度を乗せることができ、
何より「運転者の技量に応じて好きなだけ”開けていく”ことができる」ので、
結果として”トルクの山”の領域を上まで使っても威圧感は少なく、(排気音への慣れは必要)
早目に乗せた速度を維持(管理)してコーナー入口に向かうような走行パターンは、
曲がるための”心の準備”をし易いようにも思います。
人によっては「盆踊りの太鼓」のように聞こえるらしい(笑)特有のビート感があり、
回転域によって和音の音色を変える排気音はトルクの出方を感じやすく、
運転者には高揚感を与えるので「まだ行ける!」という気分にもさせてくれます。
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写真が少なく、イメージしづらいかもしれない長文となってしまいました。
いつもながらの”ドゥカティ賛歌”となのですが、この面白さを伝えたく試乗を勧めても遠慮される方が多く、
自らも今回の走りで改めて気付いたり考えたりしたことを文字にしてみました。
試乗ご希望の方がおられましたら、遠慮なくお申し付けください(^^♪