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台風一過、朝夕は寒いくらいの気候になりました。
長袖を着るか、半袖にするか、迷うところですね。
春秋は、一枚羽織れるよう上着を用意するのがよろしいかと思います。
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2基のキャブの、スロットル作動軸を連結運用するので、
インマニへの組み付けが少々面倒になりました。
支柱に連結するブレースに、2基のキャブをあらかじめ仮固定して、
インマニ側を上にした状態でガスケットやインシュレータを載せ、
(薄板を巻いたカラーをダウエルピンのようにインシュレータ位置決めに使用)
その上からインマニを被せるような感じでスタッドボルトを差しこみますが、
穴とスタッドボルトのガタを可能な限り詰めたので、ねじ部が引っかかったり、
先のカラーをスタッドボルトがくぐれずに押し出してしまったりするので、
やむを得ずスタッドボルト8本とも、ねじ部が先細のテーパーになるように削ってあります。
おかげでインマニとの組み付けは特に問題ないレベルになりましたが、
ボルトのねじ山頂点を削って、ねじの噛みあいを浅くしてしまったので、
振動や熱膨張・収縮により、緩み・脱落が発生する可能性が高くなったと思われます。
締め付ける際、手で軽く回る状態から急にトルクが掛かって締め付けに至り、
緩める際はわずかにスパナで4か所を緩めると、後は軽く手で緩められるほどです。
そこで、締め付けナットに穴をあけ、ワイヤリングを行うことにします。
(ボルトやナットをワイヤーで縛り、締め付け方向に引っ張るようにしてゆるみにくくすること)
◇ ◇ ◇
ちなみにレースカーなどサーキット走行の際には、
オイルドレンボルトやオイルラインユニオン(バンジョー)締め付けボルトなど、
液体が入っている部分を貫通するボルトにはワイヤリングが要求されます。
普通のペンチやプライヤーでもワイヤーを捻じって縛り上げることはできますが、
作業頻度が高い場合、「ワイヤツイスター」という、
掴んだ状態で回転させることができるプライヤーがあり、自動車関係の工具店で入手できます。
当方の場合、それほど使用頻度は高くないのですが、
いかにもプロあるいはレース関係者御用達、というイメージがあり、
25年ほど前に、部品交換会の出店で見かけた際につい買ってしまいました(笑)
使い方にもコツがいるようで、
根元からきっちりすき間なく捻じろうとすると、
手元側は捻じり過ぎて切れてしまったり、
根元を捻じろうとワイヤの途中を掴んで捻じったりすると、
今度は掴んだ部分に傷ができてそこで切れてしまったり。。。
もっと太い、1mm径くらいのワイヤで縛るか、
そもそも普通のプライヤーを使った方がよいのかも(笑)
当方はワイヤリングには0.8mm位のステンレスワイヤーを使っています。
穴あけには、細いドリルは折れやすいので、手持ちの1.5mmのドリルを使うことにしました。
◇ ◇ ◇
ちなみにワイヤリングの緩み止め効果には諸説あり、
低トルクで締め付ける軽負荷の箇所ならともかく、
高トルクで締め付ける高負荷の箇所の場合は、
緩んだとしても一定以上に回転しない効果(ねじの脱落防止)、
あるいは締め付け確認(締め忘れ防止)の意味があるのではないかと思います。
◇ ◇ ◇
冒頭の2つのフランジ付きナット写真、左は穴あけ済み、
右は斜面に穴をあけるためドリルの引っ掛かりのくぼみをつけたものです。
ボルトの頭なら、6角の対辺同士を貫通するように、
中心を通るかたちで穴をあけてもよいのですが(穴貫通までの距離は長い)、
ナットの場合、中心の穴はボルトが通るので、
外側の辺に対し斜めに穴をあけ、隣の辺に貫通させる必要があります。
穴あけの際は中心にポンチを打って窪みを付けますが、
斜面でドリルが細い場合、容易に滑ってしまい(ドリルは反ってしまう)、
歯が食いつきにくいので、
当方の場合は、2mmのドリル先端が隠れるくらいに、垂直に軽く穴を掘り、
それを「踊り場」のように利用してドリルを食い込ませるようにしています。
右側のナットは「踊り場」として2mmドリルで軽く穴を掘ったものです。
◇ ◇ ◇
大きさが分かりにくいかもしれないので、ドライバーを置いてみました。
ナットはM8サイズです。
ドリルの引っかかりの穴を作っても、滑って歯が逃げてしまう場合もあり、
その場合はもう少し深く引っ掛かりの穴を掘ります。
細いドリルは径の割に材料との接触長が長く、
焼きついたりして折れやすいので、切削油を掛け、
時々切込みを戻して内部も潤滑しながら、
切れ具合と手応えで加減しつつ少しずつ切り込んでいくようにします。
写真のナットは恐らくインマニキット付属のもので、
材質が柔らかく(生鉄)、比較的加工は容易ですが、
メーカー純正品ボルト・ナットの場合は熱処理が加えられている(=硬い)ようで、
歯が滑りやすく、切粉がつながらず細切れになりました。
注意深く作業したのですが、純正ナットの一つは1.5mmドリルが貫通し頭を出したところで、
ドリル刃先が折れてしまい、中に残ってしまいました。
叩いても抜けず、2mmのドリルで削り取ろうとしても硬くて歯が立ちませんでしたので、
諦めて違う辺に穴を開け直しました。
◇ ◇ ◇
予備を含めて10個のM8ナットと、
サポートロッドを取り付けるM10ボルトにワイヤリング用の穴あけをしましたが、
折れたドリルへの対処を含め2時間程度を要しました。
ドリルがしならないように、ナットに接する手前でドリルの位置決めをする治具を作って、
効率よく楽に作業すべきと思いました。
そういえば以前、六角穴ボルトの穴あけ治具を作ることを思いついたのですが、
(頭が丸く、治具を作りやすそう)材料の真鍮のブロックを買ったまま放置状態(笑)
もしかすると穴あけ用治具の既製品もあるのかもしれませんね。
ご存知でしたらお知らせいただけると幸いです。
追伸
ふと気づいたのですが、先にセルフロックナットを試してみればよかった気がします。
妙案は後から浮かぶものですね(笑)
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