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灸太郎くんのブログ一覧

2025年09月26日 イイね!

DUCATI SSの整備【78】ドゥカティらしい排気音(除電ナット着脱での変化)

DUCATI SSの整備【78】ドゥカティらしい排気音(除電ナット着脱での変化)
本日三本目の投稿(笑) 先の二本もお見逃しなく!

以前の記事で、いろいろなところに静電気除去目的で細工をしていました。
装着後、取り外しての検証を行っていませんでした。



サイレンサー取り付け部のナットを放電ナットに交換してみたところ、
●排気音のトーン(音階)が低くなった
●アイドル時サイレンサー内部で反響しているような硬質な響きになった
●排気音の”ハモリ”が減って、パルス感の強い音になった
●トルク感が増したように感じる
と、当時も書いていました。
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ただ、この取り付けボルト/ナットは、サイレンサー本体とはラバーブッシュで電気的には絶縁されているので、率直に言って除電効果が本当にあるのか?と装着時は半信半疑でした。

他の箇所(吸気系)の除電対策もあるので、現状でこの部分だけの影響を抜き出して特定するのは難しいですが、
数か月間使用した印象としては、

●ドゥカティ以前に愛用したヤマハTX650を思い起こすような、360度クランク(=等間隔燃焼)あるいは単気筒のピッチを細かくしたものに似たような重厚な排気音は、ドゥカティ特有の「高揚感」や「軽快感」に欠ける。

力感はあるが、今一つ吹け上がり初期が重い感じがする(キャブレーション設定の影響もあるかもしれないが)

という点がやはり大いに気になっていました。

擬音で書くと、
●オリジナルの排気音は「ドゥワー」という感じに吹けあがり、「ワー」の部分がハモリにあたる(笑)
回転が上がるにつれ、ビート感を残しつつ連続音(ある知人は「ルルルルル」と表現していた)に移行する。

このハモリこそがドゥカティらしいと筆者は感じるのですが、

●除電ナット装着後は「ドドドドド」と、どこまでも硬質なパルス感が強く、ハモる感じが無い。

というあたりが耳につき、90度Vツインらしからぬ「変な音」でどうにも気に入らず、
いっそ手持ちの集合管にでも換えてみようか?とまで思いつめ始めた(笑)ところ、
ふと思い出し、試験的に除電ナットを通常のもの(フランジ付きロックナット)に戻してみた。
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【除電ナットを排除した結果と考察】
何のことはない、ナット取り外し・交換作業時間はものの数十秒。難易度ゼロ(笑)
あの心地よい「ドゥカティらしい」高揚感のある、ハモリを伴った連続的高周波ビート音が戻ってきました!
これはもう、スロットルを開けるだけで笑いがこみ上げるほど、文句なしに楽しい(笑)

それに伴い、3000rpmあたりからワイドオープン時の吹け上がりに、弱いながら硬質な振動が出ていたのが気にならなくなった。
また、吹け上がりの体感が滑らかになり速くなったようにも感じられるが、ゴリゴリとしたトルク感が減ったようにも思えなくはない。
筆者としては明快にドゥカティらしい排気音/吹け上がりの高揚感・軽快さを選ぶ。
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変化の理由は定かではないが、除電ナット取り付けにより、メーカーが意図した排気干渉による相互効果(吸いだし、あるいは押し戻し)に変調をきたしていたのではないだろうか?

静電気除去あるいは減少が原因だとすると、あるいは排気管内壁境界層付近の流れの変化で、
点火やバルブタイミングに合わせた排気集合(インターチェンジ型クロス)部までの長さや、
管径/流速の設定が合わなくなったのでは?というのが筆者の想像するところ。

現車の場合、排気音から察するに、排気干渉に変化をきたした結果、二気筒独立パイプとはいかないまでも、十字クロス部分の相互効果が出ない状態になっていたように思われる。
要は適材適所、特に理論的裏づけがよくわからないものほど、試した上で適否を判断する、あるいはそれに合わせる調整が必要、ということである。

※筆者は排気管の除電効果を一律に否定するものではなく、車両の状態・仕様あるいはエンジン形式によっては改善効果が出る場合もあるだろうと考えるので、その点は誤解なきよう願います。

Posted at 2025/09/26 20:25:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記
2025年09月26日 イイね!

DUCATI SSの整備【77】オイルクーラー配管の漏れ修理

DUCATI SSの整備【77】オイルクーラー配管の漏れ修理実際の作業は、つい先ほど投稿の外部オイルラインよりも前ですが、
https://minkara.carview.co.jp/userid/1333960/blog/48667857/
オイルクーラー用の配管取り出し部の漏れも修理しました。
写真は接続を取り外したところ。当該箇所以外は掃除前で全体にまだ砂だらけです。




当方のSSのオリジナル純正部品は、45度テーパー部を突き合わせるANフィッティングになっているようですが、
現車は取り出し部フィッティングごと後年式のSSie用を流用したので、一見AN風ですが、少し変わったフィッティング/ホースエンドになっています。
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ホースエンド差し込み部には緑色の細いOリングが二本使われて、
フィッティングに、右側のリングナットをねじ込んで固定しています。

これだけで漏れが止まらないので、突き合わせになるフィッティング先端部とホースエンドフランジの間に、ブレーキライン用アルミ製クラッシュワッシャーを挟み(寸法が一致)締め付けたところ、漏れは止まりました。

入手時に装着されていたアールズ製のものは、オイルクーラー本体側に接続するホースエンド(アルミ製)が割れてしまったので交換したのですが、
使用中のSSie純正品はスチール製フィッティング/ホースエンドになっていて、見た目は地味(錆も出ている(笑))ながら、破損の心配が少ないのも好ましいです。

前回の外部オイルラインの修理と合わせて、これでほぼオイル漏れはなくなりました。
我ながら現金なもので、以前は「どうせすぐ汚れるから」とオイルが垂れても放置していたくせに、
汚れにくくなると乗車の都度、クランクケース裏側を拭き掃除しています(笑)
そんなことをしつつ、オイル漏れはもうしばらく様子を見たいと思います。

今回は珍しく短文にて失礼(笑)
Posted at 2025/09/26 18:10:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記
2025年09月20日 イイね!

DUCATI SSの整備【76】外部オイルライン 漏れ修理

DUCATI SSの整備【76】外部オイルライン 漏れ修理入手時から水平側シリンダー下側のオイル汚れがひどいSS、
とりあえずは”錆止め”と考えることにして後回しにしていたが、
時折排気管に垂れて煙が出ていたほどで、走行中は”味覚”以外の全ての感覚(笑)に強く訴えてくるのは2サイクル並み、MHRあたりまでの歴史的車両群と同様
汚れの激しい箇所から推測し、シリンダーベースかもしれない、と考えると気が重くなってしまう。


前輪が跳ね上げた埃が付着する箇所で、掃除をすることすら億劫になるが、自然治癒することはない。
腹を括り、重い腰を上げ、漏れの箇所を特定すべく、パーツクリーナーを一缶使ってオイル汚れを徹底的に清掃。
案の定、セルモーターの裏側など、オイルにくっついた砂が呆れるほど出てくる。
現行ドゥカティ純正指定、シェルアドバンスウルトラオイルは油膜が強いのか、灯油やパーツクリーナーで拭き取ってもなかなか油分を取り切れない。

埃まみれの油汚れを落として一日放置し、漏れ・にじみの具合を確認する。
漏れが疑われるのは
①クランクケースからシリンダーに繋がる(ヘッド潤滑用)外部オイルライン
②オイルクーラー配管取り出しフィッティング
③左側クランクケースカバーの配線取り出し部グロメット
④シリンダーヘッドのオイルライン加工後のプラグ
⑤水平側シリンダーベースガスケット
⑥セルモーター取り付け部

ここで再度、徹底的に汚れ落としを行い、エンジン始動し油圧を掛け、さらに一日放置。
最終的に疑われるのは①、②、④と思われる。
まずは確実に漏れている、ヘッド潤滑用外部オイルラインのバンジョー/ボルトから着手。
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この部分はオイルポンプ~オイルクーラー~オイルフィルターから直送(クランクシャフトジャーナル行きと分岐の後)されてくる部分で油圧・油量がそれなりに大きいと思われる。
以前から漏れは確認していて、クラッシュワッシャーを銅→アルミに変更していたがまだ漏れている。
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上の写真は、バンジョーボルトを取り外したところ。
姑息ではあるが、バンジョーを挟み込むクラッシュワッシャーの接触面全てに液体パッキンを塗布して組んでみると、量は減少したがまだ漏れている。
念のためとバンジョー部の厚みをマイクロメーターで4ヶ所測定してみると、5/100程度の歪があるので、オイルストーンで1/100程度まで修正して(かしめ部分が干渉して非常に研磨しづらかった)、自信満々、液体パッキンを塗布せず組んでみたが、相変わらず漏れている(油圧を掛けなくても滲みだしてくるほど)。ガッカリ。。。

修正面出し不十分と考え、スペアエンジンのものとオイルラインを付け替えてみたが、まだ漏れている。
バンジョーボルト座面に不具合はなく、残るはシリンダーヘッド側の座面不良が疑われるが、車載状態のまま面出し研磨するのはやりにくいので、ゴムシール付きのクラッシュワッシャー(下の写真中央。左のボルトにもすでに組み込んである)を試してみることにした。
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※下の写真、オイルラインバンジョーボルトは、ブレーキ(ブレンボ)用(左側)と同じ、M10P1.0の細目ねじ規格ではあるが、内部穴の径が段違いに大きいので単純な流用は不可(ヘッドへ供給するオイル量が大幅減少してしまう)。
キャブレター時代の空冷ドゥカティはむやみに「改造してナンボ」的な風潮で、目先のドレスアップ(あるいはボルトの錆対策)として各部をステンレスボルトや色付きアルミボルトに交換されている車両も多いが、強度や構造、目的を考慮されているか怪しいこともあるので、この部分のボルトが変更されている場合は取り外して一度確認しておくことをお勧めします。

ちなみに純正バンジョーボルトは、対辺14mmのフランジなし、ユニクロあるいはクロメートめっきと思われる(黄色くない)仕上げの、頭が平らな六角ボルト。
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上の写真、ゴムシール付きクラッシュワッシャーは0.5mmほど厚みが増すので、バンジョーとの位置関係を確認しているところ。補正の意味でバンジョーボルトの横穴をねじ側に僅かに拡大しておいた。

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組み付け後。この部分の漏れは滲みもなく完全に止まった。
ゴムシールの耐熱温度(確か数百度)に確証がないので、経過観察します。

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同じ構造のブレーキラインにおいて、新品クラッシュワッシャーを使用してバンジョー部分の漏れが止まらなかった経験はなかったので、かなり戸惑った。

ドゥカティの場合、車両価格の割りに純正補修部品がかなり高価なので、中古予備部品があると何かと役に立つ。後継機種のものが流用できる場合もある。

補修用のクラッシュワッシャーやOリング、シム、ねじ/ファスナー類などは、分解した際に採寸しておき、適した汎用品を用意しておくことをお勧めします。
Posted at 2025/09/26 13:52:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記
2025年09月20日 イイね!

DUCATI SSの整備(75)SS900ie用リヤショック装着

DUCATI SSの整備(75)SS900ie用リヤショック装着
先日のツーリングでの比較試乗で、明確に曲がりやすさ、
特に二次旋回(一旦コーナリングに入ってからの旋回性能)の面で、SS800ieに明らかに分があり、
それをヒントに道中、スプリングプリロードを増やして後輪側の車高を上げたところ、確実に”曲がりたがる”傾向が出てきました。




次の段階に進むべく、以前装着しかけたところで見送っていた、
SS900ie純正リヤショックを試してみることにしました。
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交換作業は以前の記事をご参照ください。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1333960/blog/48519796/

今回装着するリヤショック(写真上側)は、例によってネットオークションで入手したもの。
ショウワ製で900SSのものと構成部品など見た目は瓜二つ。

下の写真、長さの違いが分かるように、すのこの継ぎ目に右側(装着時は上)エンドアイを揃えています。
メーカー資料によれば、下側の900SS純正品(スプリングは交換されています)よりもストローク(恐らく全長も)が6mm長い。
サスペンション整備専門店で減衰機能に手が加えられている模様です。
ばねは下側のハイパープロ製よりも線径が太く、恐らく標準(タンデムライド対応)のものと思われます。
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見た目はオイル漏れ、汚れやロッドの錆もなく、バンプラバーも残っていて良い状態のようでしたが、
念のためにと上下のエンドアイのピローボールを点検してみると、
やはりというか、固着はしていないものの、ほとんど潤滑がなされていなかった模様。

下の写真のように、エンドアイをパーツクリーナーで入念に洗浄(パット上は洗浄した内部の錆の粉)し、
高荷重・極圧対応のモリブデングリスをピローボールをタテヨコ各方向に回しながらすき間に押し込むように塗り込んでおきます。
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特に上側などは、水や汚れが掛かる位置でもあるまいに、
ピローボールはほとんど潤滑切れで錆が出ていたのは理解に苦しむところでした。
以前も記したように、この部分の清掃潤滑・適正組み付けは効果絶大なので、一度お試しあれ。

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見づらいですが、垂れ角が増したスイングアーム下面と、ブレーキペダル裏側突出部の干渉が懸念されましたが、サスペンション伸び切り状態で確認したところ、数ミリでクリア。
実走行後も干渉がないことを確認済み。
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【交換後の印象】
跨った状態で後輪側の車高はわずかに高くなった程度なので、とりあえずリヤショックは入手時のまま調整せず走らせてみました。
リーン開始時の舵角の付き方は速くなっていて、方向性は目論見通り。

用事(修理に出していたレーシングブーツ引取り)のついでに、某時計回り環状ルートをしばらく周回してみたところ、
リヤタイヤのストロークが殆ど感じられず、高速コーナーで破綻しそうな不安からスロットルを開けられない。
パーキングエリアはないので、一般道に降りてからタイヤトレッド面の接地跡を見ると、前輪側に負担が掛かっている様子。

スプリングプリロードをリングナット半回転程度ゆるめてみると、ストロークが感じられるので、
さらに半回転程度ゆるめてやると、スロットルON/OFFでの荷重移動が感じられるようになり、
あらためていつものテストコースに持ち込んでみると、ギャップの多い路面を通過する際の後輪の突き上げ感は、以前のリヤショックと比べても激減。
これならリンク式の必要性が感じられないほど快適。専門店による減衰特性変更の効果でしょうか?
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その翌日、前回ブログに掲載の”早朝散策”に出かけ、
車両の挙動に慣れた帰路は、以前より明らかに”開けていける”走りで、
リヤショックのストローク感があり、思わずペースも上がる。

浅いリーンのまま抜けるような緩いカーブを、大きく開けて通過する際、
ギャップや路面キャンバーの変化(傾斜やうねり)によって、前輪側が軽く振られる傾向があり、
ドゥカティらしい高速コーナーでの安定感が欲しいので、さらに調整を進めていきたい。

いずれにせよ、現状でも戦闘力は大幅アップ!(笑) 
次回ブログに記す予定の他の改善と合わせ、走らせるのが楽しくてならない。
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友人に恵まれ、古今東西のいろいろな車両を乗り比べる機会をいただくことがあり、
良くも悪くも「時代性」「地域性」「対象顧客層」を意識することは往々にしてあるが、
筆者の知る’70~’00年代前半あたりのドゥカティ各車には、
言い古された表現だが「古臭くならない」特有の個性が感じられる。

筆者のSSは、絶対的な走行性能は決して低くないが、
それ以上に「手応え」や「切れ味」、運転者へ提示される「ヒント」(豊富なフィードバック)により、
充実感とともに「人車ともまだ伸び代がある」と感じられる伸びやかな乗車感こそ、
空冷時代のドゥカティの大いなる美点と独自性で、筆者が強く引き付けられるところである。

Posted at 2025/09/20 15:46:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記
2025年09月09日 イイね!

DUCATI SSの整備【74】気分転換の早朝散策【追記あり】

DUCATI SSの整備【74】気分転換の早朝散策【追記あり】あまり試さないスマートフォンのカメラで面白い構図で撮れたので投稿してみました。
リヤショックやら、ギヤペダルやら、エンジンのオイル漏れやらと、
少しずつ手を入れているのですが、なかなか記事にまとめる時間がありません。

気付いた問題点に対し、試行(or 思考)錯誤を重ねつつ進化中、というところです。

久しぶりにバイクの掃除と小改良をし、修理に出していたブーツが直ってきたせいで、
短時間睡眠でしたが目が冴えてしまい、数週間ぶりにいつもの山間部を目指します。

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この日は上記の変更を加えた箇所の確認がてら、よく走る道から枝分かれした方面、
今まで途中までしか行ったことのなかった川沿いの道へ踏み入れてみたのでした。

山間部に掛かると、明け方に降ったと思しき雨で路面は濡れたところが多く、
道幅は狭いところが多いのですが、曲がり込んだカーブも多く、程々のペースで流してきました。
地図や標識で知ってはいても、川伝いの結構山深いところに小さな街が点々とあってビックリ!

いつも走る道は、日が昇ってしまえばサンデードライバーやライダーで交通量が比較的多いのですが、
枝道の方は、入口で遭遇した先行車を早々に抜いてしまうと、草刈りや農作業の住人の姿はあれど、
写真の場所で小休止すること数十分を含め、峠を越えて数十キロ走っても前後に車影なく、対向車とすれ違うことすらなく、これも驚きでした。

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タイトル写真は峠越えに掛かって間もなく、左方向から上がってきた非常にタイトなヘアピンカーブです。
うっかり早くインについてしまうと、クリップオンバーの切れ角では曲がり切れないのでは?と思える程で、
少し離れた高い位置からの写真では判りにくいですが、地形の都合でイン側は見上げるほどの急勾配で、ローでも失速してしまうほど…

あえて記しませんが(笑)少々ハプニングもあり、車両の状態を随時チェックしつつ、無事(?)峠を向こう側に抜けて一安心。

国道沿いのコンビニで行き会った、見事なタイヤの使い方のYZF-R1の方と「知らない道をグーグルマップやストリートビューで”疑似ツーリング”していると、実際に行ってみたくなるよね♪」などとおにぎりかじりつつ談笑。

帰路の走り慣れた道では、徐々にペースを上げて、換装し調整を加えたリヤショックによるコーナリング特性の変化を楽しめました。前日に続いて運転したので、バイクと運転手の動きがシンクロしていたことも要因と思います。

帰宅後車両チェックしてみると、ウェット路面が多かった割に、それほど汚れなかったのは意外でした。

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バイクに乗り始めた頃のような「この道の先のほうはどうなっているんだろう?」という気分でのルート選択。

当時は道など知らない初心者+いささか草臥れた50ccということもあり、半径50キロ程度で十分冒険気分でしたが、
今やその気になれば高速道路で1時間に100キロ以上移動することも十分に可能で、
社会的にも市町村境や都道府県境に、子供の頃感じた”僻地”という感覚はほとんど消え去り、
”まだ見ぬ場所”に対するワクワクする気持ちは薄くなっているのも事実です。

”制約が多い”ということは殻を打ち破る機会がたくさんあったということでもあり、
”知識や経験がない”ということは素朴な新発見の喜びにあふれていたんだな、とあらためて気付くこの頃です。

かといって、今の自身に好奇心や未知なるものへの興味関心が減ったり無くなったりしたわけではなく、
当時とは違う”未知の世界”、すなわち機械の構造や、修理・改善、走らせ方などの工夫というような、
言い換えるとメカニック、あるいは運転者として、課題に向き合い、新しい次元を目指す、というような、狭くて深い範囲を追求するようになったのだろうと思います。

ことバイク・クルマに関して、楽しみ方は十人十色、同一人物の中でも刺激や環境、時期により移り変わったりするもので、
筆者の中でも「乗る(操る)楽しみ」、「いじる楽しみ」以外にも、「読む(知る)楽しみ」「見る楽しみ」「聴く楽しみ」「語り合う楽しみ」「造る楽しみ」「集める楽しみ」「考える(構造や改造など)楽しみ」「土地を訪れる楽しみ」など、時期によっていろいろな楽しみ方をしているように思います。

みんカラなどはさしずめ「書く楽しみ」「経験や意見を分かち合う楽しみ」「仲間と出会う楽しみ」なのかもしれませんね。

Posted at 2025/09/09 23:00:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記

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「二輪側には本当に迷惑なオートハイビーム!LED光直撃は全く見えなくなる。https://mail.jafmate.jp/cc.php?t=M9454&c=524030&d=939f
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