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運転席ドアのパワーウインドーモーターの交換暦がある方は必見です。

運転席パワーウインドースイッチのＡＵＴＯを操作して、全開もしくは前閉で自動でストップした時にスイッチ内部から『カチッ！』とリレーの音がすると思います。

これが正常なら約１秒後（ほとんどすぐ）にリレー音がするはずなのですが、３０秒くらいして音がする場合があります。

実はこれ音自体はリレーの切れる（回路が遮断される）音なのですが、ＡＵＴＯのスイッチでウインドーが全開（前閉）位置に達した時にサーキットブレーカーによってモーターの電源が自動で切れるような仕組みになっています。
ＡＵＴＯの操作→全開（全閉）位置に到達（この時点でモーターの電源が切れてない）→サーキットブレーカーに電気がたまる→リレー遮断→モーターの電源ＯＦＦといった感じでしょうか。

全開（全閉）位置に到達してもリレー音がするまでは、これ以上物理的に動かないモーターへの電気が流れっぱなしということになります。

ということでリレーが切れるまでの時間がかかる車はモーターへの負担が大きく、モーター破損の原因になります。

運転席パワーウインドースイッチに耳を近づけ、リレーの音がするか試してみてください。

それでもしリレー音がするまでの時間がかかるようでしたら、バッテリーのターミナル付近を点検してください。

プラスターミナル（赤色）に黒と緑のコネクターが挿さってると思います。

そのうち黒いコネクターが室内の電装品に向かってるコネクターになります。
ここが腐蝕等で電気の通りが悪いと冒頭で述べた症状を含めて、室内装備品に充分な電気を供給することが出来なくなってしまいます。
コネクターを抜いて接点を清掃後、接点グリス等で腐蝕防止の措置を行ってください。
このコネクターを抜くとバッテリーを外したのと同じ状態（初期状態＝ラジオや時計がリセット）になりますので、後での再設定が面倒な方はエンジンをかけた状態で抜き差しすることも可能です。（もちろん自己責任で）

私はＣＲＣ5-56等の浸透潤滑剤で清掃、パーツクリーナーで周辺を脱脂後に接点グリスを塗ります。
接点復活剤も有効です。
接点グリスはカーショップの電装品コーナーやホームセンターのカー用品コーナーで購入できます。
接点グリスでなくても万能グリスで代用できますが、シリコーングリスは絶縁皮膜を形成するおそれがあるのでオススメしません。

コネクター端子のメンテナンスが完了したら再度パワーウインドーＳＷを操作して、リレー音が早くなったか確認してください。

電圧計を室内配線から駆動している場合に負荷以上に電圧の降下が早く、バッテリー単体では問題なしということもあります。
特にエアサス車はコンプレッサー作動時にかなり電気を使いますので、夜間信号待ち（ブレーキランプ点灯+ライト点灯）で電圧が１１ｖ以下になる車は要点検です。

点検の結果の報告お待ちしています。