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昨日は30年もののオーブン電子レンジの修理をしてました。
症状は、ヒーターでもレンジでもスタートさせると電源が落ちます。
以前は扉の安全スイッチが不良で交換歴がある個体です。

電源が落ちた後は時刻などの設定したものがリセットされています。
冬に症状が出始めて、その時は連続で何度も動かすうちに使えていました。
季節が暖かくなってくると動くようになり、初夏ごろまでは使えてました。
本体が暖まると動作することがわかってきました。
でも真夏からは冬に起きた症状と同じになりました。

パックのご飯を温めるのに15分もかかるようになったので、思い腰を上げて修理を試みました。

制御基板を点検すると電解コンデンサが液漏れしていました。


↓特にコイツは絶賛液漏れ中です。


液洩れした電解液で基板の銅箔パターンが腐食していました。
劣化した銅箔パターンはリード線でバイパスして、全ての電解コンデンサを交換したら正常に動くようになりました。

1つだけ（25V 2200μF）手持ちが無かったので、耐圧だけ大きなもの(35V 2200μF)に交換しました。
電解コンデンサには耐圧（V）と静電容量（Ｆ）があります。（耐熱温度もありますが）
同じ耐圧・容量のコンデンサに交換するのが原則ですが、無かった場合に代用できるとすれば容量は変えずに耐圧だけが大きなものを選択します。
代用した部分は本来のものを注文しましたので、届いたら早めに交換します。

内部には高電圧を発生させる部分があるので、知識や経験がない方にはお勧めしません。
私もこれで直らなかったら処分してました。

電解コンデンサの寿命からしてあと10年は使えるかと思います。
それまでに別の部分が故障しそうですが。