
最近は稼働時間も減っちゃいましたが、アスカルのガレージにはZX-14Rってモンスターマシンが潜んでます。
つい最近まで、我が家の最大排気量車にして最速(を出せるはず)のマシンです。
とはいえ、2年で1000kmも走らないので、家族からは「売れば」と何度も言われる可哀そうな子なんですが・・・
そんな14R君も車検の時期が来ました。
3月に車検と分かってたので、2月下旬には交換用オイルを注文しました。
HPから車検予約も入れます。
「たしか月末が期限やから3月20日を休んで車検うけとこ」
なにもかもが、いつも通りバッチリです。
3月18日は土曜日。
オイル交換など最後のメンテナンス作業をする前に、必要書類を準備します。
まずは車検証。
ん?有効期限は3月19日?
29日じゃなかったの?
やっちまいました。
19日は日曜日。
気付いた時点で、まさかの車検切れ確定です。
免許みたいに1ヶ月の猶予もなく、翌日いっぱいで公道を走れなくなる愛車。
取りあえずメンテは後回しにして、どうするか考えます。
20日に継続車検に行くには、違法行為(無車検運行)するかトラックを借りるしかないな。でも無車検で乗ったりした時に限ってコケて警察のお世話になったり、悪い予感しかしないぞ。
それに20日は天気悪そうだし、無理して車検を受けることもないか。
まあ一応、トラックが借りれるかだけ見ておこう。
10秒くらいで答えも出たんで、タイムズHPからレンタカー車両を空きを見ますが、さすがに引っ越しシーズンだからかトラックやバンの空きはありません。
とりあえずは車検予約をキャンセルして、善後策を検討します。
年度末で休みも取りにくいし、取りあえずレンタカーの予約が取れたら車検予約入れればいいかな。
などと考えていて、ふと気づきました。
「車検も切れたし、抹消しちゃえば来年の税金払わんで済むやん」
お金がない学生時代に、年度末に廃車手続きして年度明けに復活させるなんてことをしていましたが、こんな年になって思い出すとは・・・
ちょうど週明けの20日は車検用に休みを取ってたし、書類手続きだけだから廃車にしようと姫路自動車検査登録事務所(陸運支局)へ。
ナンバーを返納して無事に一時抹消完了です。
そして、いい発見もありました。
「トラック借りたりせんでも、仮ナンバーで自走できるやん」
そう、すっかり忘れてました。
自賠責だけ入ってれば仮ナンバーで車検場まで走って行けるんです。
これで4月に入って、都合のいい日に車検を受けれると分かり、沈んだ気分もいくぶん晴れました。
そんなこんなで時間もできたので、しっかりメンテナンスして気持ちを切り替えます。
オイルを抜く前に暖めようとスタートスイッチを押すと
「カチッ」ってリレーの音が聞こえますが、セルは回らずインパネも消えます。
これはもしや・・・バッテリー上がりです。
乗らない間、充電器でフロート充電してましたが、やはり寿命なのか。
充電器を繋いだままセルを回しても、電圧が上がらないのかセルが数回うなるだけで始動しません。
仕方がないのでバッテリーを注文して、メンテナンスはまた後日に。
なんか車検受けるの嫌がってるのか?
デイトナ製の互換バッテリーが届き、「充電済」ってメモを信じて取り付けます。
14Rはサイドカウルを外して、フレームの横からバッテリーを挿入します。
換装後は勢いよくセルが回るはずが「キュキュキュ」と、若干弱弱しい始動。
まあ「エンジンでかいし、こんなもんだっけ」と思いつつ、オイル交換の準備を進めます。
オイルはカワサキ純正の冴強10w-50
今回はオイルフィルターも交換です。
車体下にオイルパックをセットして、ドレンボルトを外すと勢いよくオイルが出てきます。
だいたい出きったところで、オイルフィルターにフィルターレンチをかけて回そうとしますが、エキパイとのクリアランスがなくて回らない。
しかもレバー部がカウルに干渉して回せない。
「ヤバいな」と焦りつつ、こじること30分。
数センチしか回せなかったオイルフィルターに見切りをつけて、マイナスドライバーを貫入させ強引に回すことに。
それでも回せる角度が小さく、結局3回くらいマイナスドライバーを刺し直してやっとフィルターが外れた頃には、漏れたオイルでエキパイも床もベトベトです。
おまけにオイルパックのビニールがエキパイに接触して溶着する始末。
オイルの注入時には風でこぼれるなんてハプニングもあり、床は茶色や緑の新旧オイルでベトベトです。
落胆しつつも、チェーン清掃してオイルを吹いたり、左フレームにエアフィルターを挿入したりとメンテナンスを続けます。
灯火類は点灯を確認し、いつでも検査には臨めそう。
念のために、オイルフィルターを増し締め用のカップレンチ(φ65)を購入。
勝負の日を待ちます。
年度も明けた4月某日。
いよいよ車検の予約日です。
オイルフィルターはカップレンチでしっかり半回転分、増し締めしました。
朝から仮ナンバーを借りに行き、自賠責も購入して準備万端。
仮ナンバーを装着してセルを回すと「キュキュキュ」またもや弱弱しい始動音。
やっぱ「補充電しときゃよかったかな」と後悔しつつ、エンジンはかかったので取りあえずは検査場に向かいます。
走行中、インパネに表示させてる電圧は、14.5vからだんだん下がって12.2vくらいまで降下。思い出したように13.5v→14.2vと上昇し、また降下を繰り返してます。やっぱ補充電しなきゃなとか思いながら、オイル交換時にこぼしたオイルの拭き残しがあったのか、信号待ちでオイルの焼ける匂いに冷や冷やしたりしつつ、検査場に到着。
まずはテスター屋さんで事前に光軸を見てもらいます。
ロービームはLEDを入れてますが、ハイビームは高効率ハロゲンだから車検は大丈夫だろと意気揚々で測ってもらうと、まさかの光量不足。
テスター屋さんが「ライトの曇りは無いから、ホワイトバルブが原因だ思うけど」というので、在庫のH9バルブを借りて付け替えてみます。
片目だけ付け替えて計測すると、ホワイトバルブで70前後の計測値が150程度まで回復。合格ラインに達しているのでもう片眼も交換して、調整してもらいました。
通常なら光軸調整500円のところ、バルブ2個の部品代が加算されて4500円也。
テスター屋さんなので交換作業は手伝ってくれないし、店先で工具なしでバルブ交換する事は想定しておらず泣きそうでしたが、インパネサイドのカバーを外していったおかげで、何とか作業できました。
ラムエアダクトが邪魔で交換しにくかったですが。
だいぶ心をすり減らして、ようやく検査場で手続きをします。
ここでまた問題が発生。
アスカルはいつも通り継続車検で予約しとりましたが、一時抹消しているので新規登録になるのを忘れてました。
そのため必要書類とかが変わって、慌てて種類を書いたりする羽目に。
すったもんだで検査ラインに車体を持ち込みますが、ここで最後のトラブル。
概観検査で、テンポよく灯火確認してホーンを鳴らそうとスイッチを押すも「カスッカスッ」って音が鳴りません。
こりゃ再検査だなと諦めた時に、「ファー」と弱弱しくもホーンが鳴りました。
検査官も「今、鳴ったね」と言ってくれたので「ですね。鳴りましたね」というと、セーフ扱いに。
なんとか合格することができました。
ホーンが鳴らなかった原因は電圧不足。
事前のチェック時には鳴ってましたが、検査ライン入場時に少し待ってる間に12v台に電圧降下したのが原因と思います。
最初の予約時につまづき、バッテリーを交換する羽目になり、オイル交換で苦労し、ライトバルブを店先で交換し、最後はホーン検査でドキドキする。
全部、事前の準備不足のせいでした。
毎年、愛車たちを持ち込みのユーザー車検で受けてるんで、慣れで色々と油断してましたが、やっぱりちゃんと事前確認しないとダメですね。
帰宅後、すぐに充電器につないで補充電するとともに、ハイビーム用のLEDランプを注文しました。
まあ色々ありましたが、これで2年間は乗り回せることになった14R君。
今年は、14R君とも色々出かけていきたいなと思うアスカルでした。