2012年10月22日
日産ディーラーで、ティーダの価値を知らされて、気落ちするアスカルとオカン。
8年落ちの傷物コンパクトカーが100万円とは思いませんが、リアルに1桁万円を提示されると凹みます。
ただ、オカンの乙女心はブルンブルンに揺れているようで、
「当てられた車は、ゲンが悪いから、買い換えてもええんやろか?」
なんて、おっしゃいます。
「買った日産で6万5千円やで。他所やったら、2~3万って言われるんちゃうんか。買い換えるくらい予算あるんかいな?」
「次は軽にしようって思ってたから、ちょっとは予算があるけど、正直100万とか150万円って言われると厳しいわ」
「ほな、新車なんか買われへんやん。」
「けど、これからはハイブリッドとかなんやろ。セレナにも貼ってあったやん。ノートもハイブリッドちゃうけど、なんか燃費いいって言うてるし。ティーダなんか、買い物に行っても10Km/L位しか走らへんし」
どうも、オカンはサスペンション交換に至る事故を受けた車が、お気に召さない様子。
それに、意味も分からず流行り言葉の「ハイブリッド」に魅惑されているらしい。
「ほな、ホンダとトヨタで聞いてきたら?」
「アスカルも、一緒に来てくれるんやろ?」
「いや、買うた後はオカンが店と付き合う事になるから、担当営業の印象が大事や。僕が同行したら、本音を見せへんと思う。ホンダのFitハイブリッドと、トヨタのAQUAで見積もりもらってきて。」
「あんたも一緒ちゃうかったら、舐められるやん」
「そんな店は、断ったらえぇねん。Fitはハイブリッドの展示車とか試乗車は無いかもしれへんから、無かったらガソリン車を見せてもろて内装やらシートの具合を確認しときや」
「一人で車を見ても、分からへん」
とかブチブチ言いながら、オカンはホンダとトヨタへ。
3時間ほどで、FitとAQUAの見積もりをもらってきます。
「どないやった?」
「Fitは、シートが低いわ。見た目はシュッとして格好えぇけど、毎日の乗り降りがしにくいかも」
「ハイブリッドは、あったん?」
「いや、置いてないから、普通ので見せてもろた。見積もりは、見せてもらったくらいのグレードと、ハイブリッドの内装が豪華なやつで作ってくれてる。」
見ると、見積書は13GとハイブリッドのXHセレクションです。
「オプションは、マットとバイザーだけって言うた?」
「言うたけど、セールスマンはオバハン一人やから舐めてたんか、後で外してもらってもいいですからね。息子さんと相談してください。って言うて、ようけオプション書いてたわ。」
どうも、オカンの予想通り、営業に舐めた対応をされたみたいです。
ホンダ Fit 13Gスマートセレクション 約170万円
XHセレクション ファインスタイル 約210万円
「マジか?めちゃ高いな。値引きとかは?」
「値引きは、どっちも7万円しか出来へんって言うてたけど、買うてくれるんやったら頑張るやって。下取りは、ティーダ見てもらったけど、傷有りで10万円くらいやって。そやから、見積もりから17万円を引いた額が、支払額って言うてはったわ」
「コーティングやら、ナビっぽいオーディオやら、いらんオプションも付いてるけど、それ抜いてもハイブリッドやったら200万くらいか。ティーダを下取りに入れても190万やで。値引きを20万出してもらって180万か。高いな」
「でも、Fit買うんやったら、あの店はアカンわ。オバハンや思って馬鹿にしてるもん。アスカルがオデッセイ買うた店がええな」
「ほな、Fitのハイブリッドにすんの?」
「いや、それがトヨタで、ホンダとハイブリッドが違うって言われてん」
「AQUAか?」
「そう、トヨタのハイブリッドはちゃんとしてるけど、ホンダのやつは簡単なやつでプリウスとかのんと違うって言うねん」
「そやな、トヨタはモーターがメインでエンジンは補助みたいなもんやけど、ホンダは逆にエンジンがメインでモーターでアシストするだけやからな。まあ、でかい電動チャリみたいな感じやわ」
「そうそう、トヨタの営業も、そんな事いうねん。ほんならホンダのハイブリッドはアカンってコトやろ?」
「アカンことないけど、簡単なシステムで安く売るってのがホンダの方式やん。AQUAは逆に高かったやろ?」
「そやねん、こっちもオプションがいっぱい書いてあるねんけど、高いわ」
トヨタ アクア L 約215万円
「なかなか、目玉が出そうな値段やな」
「こっから、特別に3万円値引きするって言うてるわ。それとティーダも5万円しかならへんけど、ホンダが10万円って言うなら合わせるって」
「ほんでも、200万超えるな。アクアは値引きも渋いって聞くし、追い金は一番高いんちゃうか」
「車も見せてもろたけど、思ったより狭いわ。ノートの方が広い感じ。それにメーターが真ん中に寄っててスイッチばっかりで分かりにくい。私なんか時代に取り残されてるから、メーターはハンドルの奥にないとアカンねん。」
それやったら、ハイブリッドなんか選ぶなよ!と心で突っ込みをいれながら、どうもアクアは脱落と判断。
「シャランのディーラーで、ポロとかアップってコンパクトカーがあるけど、見積もりしてもらうか?」
「いや、ホンダもトヨタも行ったけど、予算に合わへんわ。今回は直してティーダにあと3年乗ろうと思って家に着いてん」
「ほな、買換えは無しやな」
「200万も、出されへんわ。Fitもアクアも、エアロもアルミホイールも付いてないって言うねんで。ビックリしたわ」
え?アルミですか?
エアロは分かります。でも、アルミなんかいらんでしょ?
「200万もする車で、アルミ無いってどういうこと?格好悪いやん。」
どうも、オカンの好みが掴みきれていません。
まあ、ティーダ買うときも「豪華な内装=革シート」のほかに、エアロパーツ一体の外装と専用アルミに納得して200万円を出してましたが、60歳を超えて、まだアルミ信仰があったとは。
「アルミなんか、オートバックスでタイヤ付き5万円くらいでも売ってるやん」
「あんな安っぽいデザインは嫌やん。やっぱり純正が一番車に似合ってるわ。目立たへんし」
う~ん、意味が分かりません。
目立たないアルミを求めるオカン。
付き合いは35年を超えますが、未だにオカンはミステリーです。
まあ、気の迷いで揺れたティーダ買換えも、見積書&下取り提示額ってリアルな話の前に吹き飛んだみたいでした。
Posted at 2012/10/22 00:28:02 | |
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