2012/10/11　レクサス LS ビックマイナーチェンジ

この記事は、レクサス、LSをマイナーチェンジについて書いています。



　トヨタ自動車のレクサスブランドのフラッグシップ、LSがビックマイナーチェンジされた。主な改良点はボディ剛性や安全装備の向上やグレード体系の変化などが挙げられるが、ビックマイナーチェンジ（矛盾した表現）だけあって、外内装のデザインが大幅に変更されている。



新型



旧型

　まずボディ前面。ヘッドライト、グリル、バンパー、ボンネットなど、表情に関わる場所が一新されている。特に大きな変化がスピンドルグリルの採用。今年のはじめに販売開始された新型GSを皮切りに、レクサス共通の顔として採用され続けているデザイン。これを早くフラッグシップに持たせたかったのが今回のデザイン変更の理由と考えられる。



新型



旧型

　次にボディ後端。テールランプまわりのデザイン変更が主。目立つバックランプをランプ下部に移し、重心を低く見せている。また、メッキガーニッシュの幅を広げることでよりワイドな印象に。



新型



旧型

　続けてインパネ。こちらも新型GSに準じたデザインに変更。旧型はトヨタ車らしくTの字型の配置だったものの、新型は横一直線に並んだレイアウトに統一された。
　ナビの画面はやや位置が高くなったことで視認性が向上され、代わりにアナログ時計を配置することができた。コンソールも高くなり、安定感の高い印象になった。


　今回のマイナーチェンジはかなり大掛かりなものだった。あまり詳しくない人から見れば、フルモデルチェンジに見えるほど印象が違って見えるだろう。それがトヨタの狙いであり、より早く、レクサスらしい、日本車離れしたブランドイメージを展開させたいように思える。
　実際、セルシオの面影を引きずった表情、T型インパネから、スピンドルグリルと水平基調のインパネに変わったことで、トヨタ車らしさはかなり払拭された。
　トヨタでありながらトヨタでいたくはないレクサスブランド。Lフィネスよりもわかりやすいデザインアイデンティティとしてスピンドルグリルを手に入れたが、この派手なグリルはどこまで受け入れられるのだろうか。