
LOTUS CARS がエキシージで V6 エンジンをテストしているという話はけっこう早い時点から自動車関係のネット記事や 某所においてイギリスから伝わってくる内容として有ったと思います 。 ただ 当時の記事にも排気量は明確に書かれていなかったと思え 、 V6 と言えば エヴォーラ 用の 3.5 L 2 GR がすぐ思いつきますが自分も含めそれを知る周りのオーナー さん達も 「 仮に V6 だとしても まさかこれまでの倍の 3.5 L にはバランス を考えてもならないだろう ・・・ 」 というご意見が多数でした 。
2004 年に 同じ 2 ZZ - GE の エリーゼ 111R からやや遅れる形で エキシージ が発表されましたが V6
エンジン搭載 というだけで考えれば 意外と早い形でデビューしています 。
スポーツ ・ エキシージ
と 言いましても市販モデルでは無く 完全なレースモデル としてワンオフ製作された物で 2005.年の1 月に発表されました 。 写真は元 ロータス F1 ドライバー でも有る マーティン ・ ドネリー によるシェイクダウン 時の物でカーボン無塗装の状態ですが 当時まだ エキシージ に乗る前の時で有った自分も 「 エキシージ に乗るなら 黒 } と決めていましたので この写真のワイド & ロー なフォルム と 黒いボディ に 並々ならぬ 特別なオーラを 感じたものでした 。
この車はマレーシア のクライアント のオーダーで製作され 日本やセパン といった当時の スーパー GT レースレギュレーションに合わせて製作されています 。 クライアントからの 400 ps 以上という要求の為 エンジンには スゥインドン 社 チューンの GM 製 3 L V6 エンジン を縦置きにし その関係で ホイールベース も 200 mm 延長されています。 設計と エンジニアリングを ロータススポーツ が ボディ製造を ベントレーのレースカー 「 Speed 8 」 を手がけた英国の RTN 社が担当しています。
Dimensions
・・・・・・・・・・・・・・Lotus Sport Exige ・・Production Lotus Exige (Road Specification)
Wheelbase ・・・・・・・・・2500 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2300 mm
Track - front ・・・・・・ 1545 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1457 mm
Track - rear ・・・・・・・ 1528 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1507 mm
Overall length ・・・・・ 4142 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3797 mm
Overall width ・・・・・ 1840 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1727mm
(door mirrors excluded)
Overall width ・・・・・ 1850 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1850 mm
(door mirrors included)
Overall height- ・・・・・ 1125 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1159 mm (mid-laden)
Overhang - front ・・・・ 950 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 805 mm
Overhang - rear ・・・・・ 692 mm ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 692 mm
Vehicle mass - unladen ・850 kg ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 875 kg ( no options )
(running order, full tank of
fuel, no occupants, no luggage)
その後 6 月にはマレーシア プロトン の工場に送られ上記のようなカラーリング をされ 正式名 ロータス ・ エキシージ 300 RR としてテストの後レースデビューしましたが 、 わずか 6 ヶ月という開発期間の短さからか他の要因なのか 目立った成績は残せず 日本での スーパー GT にもエントリーしたことも有ったはずですが確か決勝は出走しなかったような気がします ( 当時スーパーGT はあまり見ていなかったのではっきりしませんが ) 資金が尽きたのか元々のポテンシャルが 不足とされたのか翌シーズンには見かけなかったように思いますので 短命に終わったレースカー でした 。 黒いボディ の時に感じたオーラ もこの赤白 主体のカラーリング をされた後はなぜか ・・・ 感じられませんでした ( あれっ 、 自分だけ ? ? )
しかしこの車もレース用に補強されているとは思いますが ベース はS2 エキシージ 用のアルミシャシー だと思われ 1 台のみの製作ですが 405 ps 、 40.6 kg というパワー と トルク からして V6 エキシージ S に近い
形での シャシー に対する強度や耐久性の データ 取りにはなったのでは とも思えます。
当時は エキシージ で 3 L V6 でも 可能なんだと思ったものでした。
この2005 年には台数限定という形で ロータススポーツ で製作された 後のSC付きモデルのベースとなる
スポーツ エキシージ 240 R が有り 2 ZZ のほうも スーパーチャージャー によってどんどん パワーアップ されたモデルが出てきます 。 当初は限定モデル的な物が多かったですが 2006 年から 量産モデル エキシージ S が追加され最終型の CUP260 まで進化していくことになりますが ・・・
当時 トヨタで 2 ZZの設計も一部担当され2 ZZ NA のエキシージに乗ったことも有る方から 240 R が出た時に 「 2 ZZ は市販エンジンとしてみた場合余裕が少ないので 過給機 は想定しておらず耐久性が不安だ 」 というお話も聞きましたがその後特に通常の使用で ブロー 等のトラブル例はあまり聞かないかと思うので 、 2 ZZは担当 設計者が考える以上に タフ だったのかも ?
市販ベースのエキシージ での V6 モデル開発がいつ頃から始まったかは自分もはっきりした情報は持っていないのですが ネット には 2009 年頃から Mule Car と呼ばれる現行型 ボディ に V6 を搭載していると思われる車が撮影 、 掲載され始めています。
このレッド 、 グリーン とも 2009 年 12 月 頃に撮影されたもののようですが トレッド拡大の為の巨大なオーバーフェンダーこそつけていますが 、 他にあまり変更点は外観上は見られず リヤフェンダー で見にくいですけれども それほどホイールベース の延長も行われていない気がしますし 、 又 マフラーカッター も楕円のように ( 旧エキシージ S と同じ ? ) も見えます。
自分の推測ですが エヴォーラ が ブリティッシュ モーターショー で発表されたのが 2008 年 7 月 、 エヴォーラ S が2010 年 9 月 の パリ モータショー ですのでもしかして開発初期は NA もテスト されたことが有ったかもしれませんね 。
追記 1
又 ダニー ・ バハー 前CEOが着任したのが 2009 年 10 月 ですので この V6 プロジェクト はバハー氏着任以前からスタートしていた感じがします 。
こちらは以前掲載したものですが少し後の開発時期なのかフロント周りの変更が目立ちます。
今回の V6 エキシージS は正面から向かって左がオイルクーラー 、 右がサブラジエター だそうですがラジエター本体については従来のエキシージの物と同じ ( 容量的にエヴォーラ の物を使っているかと思いましたが )
なので排気量UPに対しての増設でしょうが 、 旧エキシージS や一部のエリーゼ は両側のツインオイルクーラーとしていたので V6 エキシージS はシングル化されたことでこちらの能力は十分なのか少し気になるところで有りました。
又 HT のサイズは従来モデルと同じでHTの吸気ダクトがV6 エキシージS では無くなっているのでこのモデルもテストの為か エリーゼ用の HTが使われている感じです。
この個体も上記の ブルーとほぼ同様な外観をしていますので同時期に近いテストカー に思われますが
この場合は HT はPP用と思われる物になっています ( 個人的にはこちらの方が迫力が有った気が)
こちらも近い時期かと思いますがマフラーカッター がエヴォーラ S 同様な物になり 、 試乗時に排気音の迫力が有ると指摘された方が多かったオーバーライドシステム 等もテストされていたのかも 。
正式デビュー 少し前にはカムフラージュ こそされていますがかなりボディーライン が分かる形で報道されています 。
しかし中にはこんな リヤウイング が無い状態でのテスト風景の写真も有り 、 HT はつけていますが ロードスター 的なウイング 無しのテストメニュー なのか ・・・ 真相は ( ただのつけ忘れ ? )
そして 完成形 へ 。
追記 2
今年のJLD はこのV6 エキシージ S を取りまとめたビークル・ダイナミクス担当エンジニア
マシュー ・ ベッカー 氏 来日が予定されているようですから この際 トークショー 的に V6
エキシージ S への なんでも質問コーナー なんてものを企画してみては ・・・
しかし自分がもし質問しだしたら一人でマイクを独占し JLD が終了しても続けているような ・・・ ?
それじゃ まるで 総会屋 みたいですか 。
V6 エキシージ S の次回としては タイヤ につきまして