
すでに先週のジャパンロータスデー 2013 終了から 1週間が経ち F1好きな皆さんの大注目を変な意味で受けてしまった会場での ロータス E20 Showcar 展示で有りますけれども 自分も 「 えっ ~ 、 これ E20 ? 」 と思った一人でした 。
以下 ご興味有る皆さん 今回も すみませんが おつき合い下さい 。
多くの疑問に思われた皆さんと同様に自分も 2012年仕様の特徴で有る
・ 段差ノーズ になっていない 。
・ リアウイング にDRSがついていない。
と感じ 他にも
・ フロントウイング形状が単純すぎる 。
・ エキゾースト の位置が異なる 。
等々 違うと思える点をあげればきりが無くなってしまいますが車自体はLOTUS マレーシアのショールームに有った物かそれと同仕様の物と思えるものの 、 では会場の車はなにをベースとしているのか ・・・
と 変なところに拘る性分のせいか いまだに過去のルノー時代の物を改造したものか はたまた別の
カテゴリーのフォーミュラ を利用したものなのか 等 判断する資料になるものがないか ついついネット を検索してしまいます 。 実際 F1では無いモデルを使って E20 のカラーリングにした物で有れば偶々のタイミングも有り 「 偽装 ? 」 と揶揄されるのもしかたないかと言えますが 、 個人的には サイドポッド からボディ後部への絞りこみには F1らしさを感じる部分も有り ・・・
過去のモデルのカラーリング変更ではこんな物も有りますが 。
ネット を 「 LOTUS E20 Showcar 」 で検索してHIT する中で ちょっと興味をひいたこんな物が有りました 。
ミニカーメーカー のミニチャンプス から 1/43 スケール で 「 Lotus Renault E20 Showcar 」 として発売されたものですが
フロント や リアウイング 、 各部の形状は E20 と思えるものですけれども 自分が 「 ? 」 と思ったのは
これも E20 のはずですが 段差ノーズにはなっていないことです 。
ノーズ の形状あたりは JLD会場に展示された物にも近いかな と思える感じがします 。
ミニチャンプス がモデル化するくらいですから これの元になった実車が存在するのではないかと思えます。 はっきりした写真等は見つかりませんでしたが、 もしかしたらこれが近いかもしれません 。
これは 2012年 6月 US オースチン GP 開催のプロモーションイベント フォーミュラ エキスポ に E20 Showcar として
展示された物で、 全体がわかる写真は有りませんでしたが これも E20 とされていながら 段差ノーズになっておらず サイドポッド 前端 のフィン も有りません 。
E20 にしてはややノーズ が下がり気味すぎ かとも感じますが ?
個人的にはマリオ・アンドレッティ がコース初走行したこちらも ・・・ ( すみません 脱線しました )
仮に E20 のモノコック のノーズ 部分の段差の有無 が製造時期によって違っていたとすると E20 の開発時期と 段差ノーズ発生の元になったレギュレーション変更のタイミングの為ではないでしょうか。
2012年からのノーズ高さの規制が 2011年のいつの時点で決まったか確認出来ませんでしたが、2011年モデルの R31のアップデート を前方排気の失敗から比較的早く諦めた ロータス・ルノー GP は早めに E20 の設計に入ったとも考えられ 、 2012 年からの規制が決まる前に段差ノーズ で無い従来の形で試作された モノコック も有ったのかも ?
( マクラーレンチームのように高さ規制に対応しながらも段差にならないやや低いノーズ で試作された物も有ったかもしれませんね)
Showcar 自体は主にプロモーション 等のイベント展示 の他に ピットクルーのトレーニング用にも使われるようですが 、 F1通信というサイトの 2012年 4月の記事によれば この時点で ロータス F1 チーム は 29 台の
Showcar を保有していることになっています 。
( スポンサーで有る フランス トタル 向けに 2 台 、 TW スチール向けに 1 台 、 チームオーナーの J ・ ロペス 個人用
1 台 、 レースチーム用 ピットストップマシン 等 。 LOTUS マレーシアに有った 車もこれに含まれるかもしれません
又 以上は走行出来ない物だそうですが 、 走行可能な 2009 年カラー と 2010 年カラーの物がそれぞれ
2 台 ずつ 有るそうです )
これらのShowcar については Showcar 用にレース仕様と同じパーツが作られるとは思えず アップデート により実戦で使用されなくなった物 の使用は勿論 、むしろ試作したが採用されなかったパーツ やこれだけの台数分だと 1 台分のパーツを揃える為に展示用途で簡易的に製造された部品も有るのかも という気もします ( 例えば今回の車のような形で 。 又 製作されるのは見える範囲や必要な部分だけですね 、展示目的ならそれで十分ですし ロータス F1 チーム もお金が有りませんから )
その為使われるパーツによって 各 Showcar の仕様が 同一では無い場合も有るでしょうし 、 残念ながら今回の車はかなり実戦の再現度が低い各 パーツ を集めて作られた個体だったのかも 。
これはエンストン の工場で 2011 年 1 月に撮影された写真でちょっと見にくいですが
時期的には 2011 年モデルの R31 のモノコック と思えるものの
R31 の中央部がややくぼんだノーズ というよりは むしろ JLD 会場で展示されたモデルの形状のほうに近いかと思える印象が有ります 。
ただ Showcar といっても こちらは 2012 年の12 月に ヘルシンキ で E20 Showcar として展示された物ですが ( 百貨店内 ですかね、 フィンランドらしくライコネンのヘルメット と一緒に展示でした )
すでにオフシーズンですので走行可能なタイプの場合も有るかもしれませんが 、 勿論走行出来なくても
この車の仕様なら当日来場された皆さんも十分納得出来たかもしれませんね 。
以上は自分の推論ですので的外れな内容かもしれません 。
しかし 仮に正しかったとしても Showcar とはしてあるものの 今回の LCI のオフィシャルサイトに有る
写真 告知の内容では やっぱり あの写真の形のF1 が来ると自分も期待してしまいますので ・・・
もし自分が JLD の企画担当で オフィシャルサイトでの告知前に あの実車を見ていたら
あの 告知の書き方は しないかな ・・・ と 思います 。
なにか 某 カルトクイズ みたいな形で あの車が実際 LOTUS F1 チーム のファクトリーで 仕立てられた
E20 のShowcar なのか 今回も明確な結論は出ませんでしたが
お楽しみ いただけましたでしょうか 。
最後に 動画サイト に英国 エンストン に有る Lotus F1 Team のファクトリー の動画が有りましたので
時期は Lotus F1 Team となっていますので 2012 年 、 音声は残念ながら無いようです 。
製造される部品の量に比べ数多くの工作機械が並ぶ様や 最後に出てくる 大型のチームサポートトラック を見ると やはり予算がかかるんだろうな ・・・ という印象が 。
ですが 排気管 の曲げ加工や各種の部品の製造工程は手作業も多く職人技と感じる反面 、 CAD
を多用した設計部門は車の設計という感じがあまりしないような ・・・ ( 国内自動車メーカーさんの設計部門ももこんな感じでしょうか ? )
途中に出てくる黄色いタンクみたいな物が カーボンモノコック を成形する オートクレーブ だと思いますが
F1 用のモノコック を丸ごと入れるサイズ となると やはりかなり大きいんですね 。