今回の JLDにエントリーしていると思われる F1 で現状明らかになっているものとしては
タイプ 88 B と
タイプ 97 T の 2 台
初めて JLD等で ロータス F1 をご覧になる皆さんには大変良い機会になると思うのですが 、 どちらもJLD に登場するのは 3 回目になり歴代の チームロータス の F1 マシン にはタイトル写真のようなモデル が有りますので以前にも参加されてご覧になられたことの有る皆さんの中には 「 別のモデル も見てみたいなぁ ~ 」 なんて場合も ?
英国で
" タイプ 78 が売ってました ! "
なんてのを以前掲載しましたけれども 、 他にもなにかこういった売り物が有れば
JLD 開催までの日にちは少なくなってきていますが 「 今年は F1 でエントリー したい ! 」 とご要望が有れば
" ロータス界の マッコイ じいさん " が ・・・
たぶん 、 なんとかしてくれるでしょう ! ( 他力本願ですみません )
しかし 肝心の
ブツ が無ければ いくら マッコイじいさんでもさすがに無理かもしれませんので
・・・ 何台か を見つけてまいりました !
いずれも英国でですが 、 まず 最初は今回の中では一番お手頃そうな 1 台ではないか というところで 、 こちらのお店の
1990 年シーズン に使用された
ロータス ランボルギーニ タイプ 102
歴代 ロータス F1 の中では唯一の V12 エンジン 搭載車
エンジン の調子もバッチリ のようで もし JLD に参加してくれた際にはFSW のストレート でも快音を聞かせてくれそうです 。
イベント等での走行機会も有るかとは思いますが 、 レストア もしっかりされているのか各部もきれいな状態のようです 。
タイプ 102 は前年のジャッド V8 から ランボルギーニ V12 へ変更されパワーも上がったことから成績の向上が期待されたものの 、 獲得ポイントは 15 P から 3 P へと減少してしまい キャメル のスポンサー撤退の原因の一つにもなっていて歴代 ロータス F1 中の印象度としてはあまり強く無いながら 、 カーボンモノコックが激しいクラッシュによりバラバラ になってしまいコース上に ドライバー M ・ ドネリー が投げ出される という ショッキング なシーン によって 記録よりも記憶に残る 1 台になっているように感じられます 。
サイト内 の説明によればこの個体は ファーストドライバー で有る D ・ ワーウィック がハンガリーGP で タイプ 102 のリザルト としては最上位の5 位入賞を果たした時のものだそうで 、 タイプ 102 の中では 一番高評価にもなりそうな 個体ですね 。
この個体ではないかもしれませんが
バットマンディフューザー とも呼ばれた こうしたディフューザー を チームロータス も試していたとは知りませんでした ( この頃はもっぱら マクラーレンホンダ を応援していましたので印象が薄く覚えが無いだけなのか ・・・ )
こちらのお店に有るのは 1982 年シーズン エントリー の
タイプ 91 マンセル車
こちらは 1981 年シーズン の
タイプ 87 マンセル 車
シャシー ナンバー は 87 - 4 号車で ラスベガス にて行われた US GP で マンセル のドライブ により 4 位 入賞時の車両
ご希望有れば CTL にて タイプ 88 仕様へ変更可能かも ?
( ただし 別途 オプション 要 ? ? )
こちらのお店には 1960 年モデル の タイプ 18 ( シャシー No 914 ) も有りますので 「 ウイング はいらねえ ! 空力パーツ の助けなんて 邪道 ! !
漢 は黙って葉巻型 」 な方にはおススメの 1 台です 。
タイプ 18 の場合はエンジンを載せかえることで 2.5 L の F1 仕様 と 1.5 L の F2 仕様が有り 構造を簡略化することにより FJ にも対応が可能 、 この個体は 1.5 L のコベントリークライマックス FPF エンジン を搭載する F 2 モデル のようですね 。
タイプ 18 は チームロータス 初のミッドシップ エンジン車
こうした ヒストリック モデル の場合 ほとんどの価格が P.O.A で問いあわせてみないと分かりませんが 、 以前 映画 " Rush " 公開時の プロモーション イベントの中で紹介されていたのが母方の家系が バッハ の子孫で 大富豪ながらなぜか本人は お笑い芸人になってしまった ? タイムボム の ニック さん 。
更にお母さんが F1 好きということで 購入されたのが ・・・
1977 年に ニキ ・ ラウダ が 乗った
フェラーリ 312 T2
( ほぼ同時代ですので タイプ 78 もこれくらい ? タイトル は取れませんでしたが )
こちらは マンセル がドライブ した
ウィリアムズ ホンダ
ニック さんの為に JLD でのステージイベント に " F1 漫才 " ・・・ のコーナー を設けますので 、 是非 タイプ 78 をお母さんに購入していただき ロータスオーナー として エントリー していただけないでしょうかね ・・・ 。
ウイング が無いほうで良いですから 、 チャップマン さん是非 1 台 。
あの車は既に 日本に無かった ? !
今回検索していて驚いてしまったのがこの写真でした 。
昨年 10 月末の記事で英国ドニントンパーク サーキット に併設されているミュージアム に G ・ ビルヌーブ がドライブ した フェラーリ 312 T5 が新しくコレクション として加わった というもので 、 同じ写真を使った記事が 12 月の英国テレグラフ 紙 にも掲載されていました 。
それ自体はなんでも無いのですが後方の車両は
" アンドレッティ のロータス 80 " と解説されているのですけれども ・・・
写真を拡大してみますと 、
タイプ 80 では無く タイプ 79 で有る ことがわかります 。
自分が驚いたのはこの タイプ 79 がグリーン で有ることで 、 JLD 2012 でご覧になった方はピン ときたかと思いますが
ドニントンの写真はこの 1 枚しか検索しても見つからず ミュージアム のウェブサイト を見ても収蔵車についての紹介等は見つけられなかったのでこれだけでは断定はし難いものの 、 カラーリング の特徴や ボディ の形状もよく似ているように見え もしかしたら JLD 2012 にエントリーされていた物と同一で有る可能性も非常に高そうです。
タイプ 79 は 1978 年用に 4 台が製作され タイプ 80 の失敗により急遽 79 年にも 1 台 (
シャシー No ML 23 ) が製作されていて 今でも全車が現存していますが 、 ESSEX カラー時代を経てその後は CTL のレストア 等により 最初から グリーン で有った ML 23 含め全車 が JPS カラー になっていた時期も有りました 。
その後 JPSカラー の ML 23 は日本に輸入されおそらくはオーナーさんの意向で このグリーンカラー に塗り直され レストア を受けますが 、 JPSカラー 時の様子は F1 モデリング 誌 Vol 42 の タイプ 79 特集や 2010 年にハセガワ が発売した ロータス 79 の初期生産分に付属した 製作資料用のカラー写真によって見ることが出来ます 。
JLD 2012 以降はこの タイプ 79 ( ML 23 ) がメディア 等に掲載されたのを見たことが無く 以前ご紹介したように オーナーさんがあまりイベント にエントリーさせることはしない意向のようだ というお話を聞いていたので 大切に保管されているのだろうか などと思っていましたが 、 他の 4 台の内の 1 台を人気も高い JPSカラーから マルティーニカラー にしたとも考えにくく 、 これがまだ貸し出されているような形で有れば 今後日本に戻ってくるのでしょうけれども 相手がドニントン のコレクション でも有りますので 売却されてのことで有れば 今後日本で見ることは出来なくなった可能性が高そうです 。
JLD 2012 で数多くの ロータス F1 をご覧になれた皆さんは大変ラッキー だったかもしれません 。 同時に 本当に日本国内から タイプ 79 が無くなってしまっているのだとしたら自分としては大変残念に感じることでした 。
もし どなたか 英国ドニントン へ出かけられる機会が有り その時にも このグリーン の ロータス F1 が展示されていましたら ・・・
シャシープレート に ML 23 と刻印されているか ご確認いただけますでしょうか 。
出来ればそうでは無いことを祈りつつ 。