
箱根湿生花園。
その場所は、
ススキ広がる仙石原の近くにあって
これまで何度だって通り過ぎていたところ。
気がつかなかったのは、
湿原に咲く花になんて興味がなかったから。
人は変わるものです(笑)
秋の入り口
この日は、
富士山を撮ろうと出掛けることにしたのですが、
ここのところの富士山は意地悪で(笑)
この日も結局 天気予報とは裏腹 に
お隠れになったまま…
さらに奥へ
なので、
保険…というわけではないのですが、
他にも目的を設定しておこうと ここ に向ったのでした。
秋の実 -ツリバナ-
到着は昼過ぎ。
少し汗ばむくらいの気候も
木漏れ日のなかに入れば心地よい風♪
オミナエシの海に浮かぶ -タムラソウ-
寂しげに -マツムシソウ-
ボランティアの案内人の方に
いろいろと教えてもらいながらの撮影は、
意外と楽しかったかな。
眠りのランプ -ホタルブクロ-
龍の想い -リュウノヒゲ-
そして、
遊歩道を半分くらい進んだところで、
本日の目的の 花 を見つけます。
それは…
もうひとつの秋の桜 -サクラタデ-
まさに 桜 と見紛うばかりの
やさしい彩♪
梅のように咲き 桜のように彩づく
秋に咲く桜という意味では
これもまた 秋桜 と言ってもいいでしょう♪
「蓼食う虫も好き好き」
そんな言葉が頭をよぎりましたが、
こんなキレイな タデ ならば、
私は「変わり者」との そしり も受け入れられそうです(笑)
ため息は紫色
しばし 時を忘れて この場所に留まり、
撮りたいと思っていたものを撮るだけ撮ったら
周りを見渡す余裕が生まれる私 (*^o^*)
すると…
他にも魅力的な花が
たくさんあることに気がつきます♪
毒を持つとは思えない愛らしい彼らや
トリカブトの相談
なんとなく郷愁を誘う彼女。
ワレモコウの風
夢の世界に案内してくれるカワイイ人に
夢見るアケボノソウ
控えめなのに芯のある美しさを感じる彼女。
慎ましやかな愛
たくさんの はじめてのキレイ に
秋を感じるのでした♪
ただ…
密かに楽しみにしていた サギソウ は
柵の向こう側に終わりかけが数輪あるのみ… (T . T)
その代わり、
秋のハンター
そろり そろり と何かを狙って歩く彼を見られたので、
よし としましょう(笑)
それにしても、
湿原に咲く 日本古来の花 は、
なんだか やさしい色合い が多い気がします。
彩にあこがれて
シオン揺れる
タムラソウの幻想
日本の美とは、
こんな風に 淡く儚く控えめな世界観 なのかも
しれませんね (*^_^*)
突然のにわか雨にうたれて
疲れてしまったこともあるのでしょう。
3時をまわる頃には富士山を撮る気力はすっかり失われて、
箱根湿性花園を後にします。
帰り道。
雲を枕に
路傍に 秋桜の群生 を発見した仲間が
私のためにクルマを停めてくれます♪
風揺れる
自然の額縁
花一輪
やさしさに包まれて
空への憧れ
やっぱり、
私は秋桜の この感じ がいちばん好きなようで、
秋の訪れを心に感じるのでした。
その途中に見掛けたひらひら舞う蝶も
同じ気持ちなのでしょうか…
夏の終わり
夏の終わりと秋の訪れを
感じとっているように思えました。
【本日の1枚 -秋空色の秋桜- 】
たぶん…
思い違いされている人が多いと思うのですが、
私は花を撮ることが好き…
という訳ではないのです(笑)
「季節感を大切に今を撮る」
そう思ってとっている行動が
自ずと 花に吸い寄せられている だけなのです σ(^_^;)
しかし、おかげで ここ2年くらい の間に
身内が驚くくらい 花の名前 を覚えましたし、
花が中心の Blog が増えてしまっています(笑)
そして…
そのなかでも、秋桜に対する想いは特別なものがあって、
何度でも何度でも何度でも撮りたいという気持ちに
させられてしまいます。
もっとキレイな表情に出会えるかもしれない
そんな思いがあるからなのですが、
これからの季節、暫く 秋桜が続く かもしれません。
優しく見守って いただけるとありがたいです (*^o^*)
それにしても、
仙石原で感じた風は秋風。
秋は確かにはじまっている…
そう感じるのでした。
Posted at 2014/09/16 23:54:42 | |
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