オーディオ近代化改修！

約39年と6ヶ月という長年頑張ってくれていたパイオニアロンサムカーボーイKP-919GとGEX61ですが、故障の頻発によりこの度引退していただくことにしました。
今年は年明け早々壊れて戻ってきても数日で故障再発。
結局戻ってくるまでにおよそ4ヶ月を要しました。
内部のかなりの電子部品を交換してもらえましたが、やはりどうも動作が安定せず。
運転中に気を取られるのも危険なので、下ろすことにしました。

とりあえずデッキ、チューナー、フェーダーコントローラー、アンプ、ハーネスを撤去。
スッキリしてしまった。

さて、現在主流のオーディオやカーナビは、1DINや2DINと呼ばれる通り、Dサイズという規格を採用しています。
対して、ロンサムカーボーイはEサイズと呼ばれる今や絶滅した規格なので、ステーを始め何も使い回せるものはありません。
スピーカーだけは使えるので継続使用します！
TS-X9は生き残ります！

せっかくなのでこだわりました。
条件は、
①Bluetooth対応。ハンズフリーもほしい。
②ディスプレイ日本語表示対応。
③イルミカラーは派手な青や赤は嫌だ。
意外なことに②の日本語表示が鬼門でした。
ほとんど存在しない。現行ではパイオニアのDEH-7100くらい。
で、色々調べて採用したのは、やはりロンサムカーボーイと同じくパイオニアのDEH-970でした。
いわゆる1DINオーディオの中ではハイエンドに属するモデルです。
ただし、2012年発売と少し古く2022年3月に販売終了してしまいました。
作業した2023年7月現在、後継機もないことからプレミアがついてしまい、新品実売価格が35000円程度だったのに50000円を超えるプライスまでついてます。
私は2022年7月新品購入という最終ラインモデルの中古美品を購入しました。

うちのRSには、ロンサムカーボーイの取り付けキット内に含まれていたこのスペーサー(グレーの部分)のお陰でインストルメントパネルが10mm手前に出ています。
画像左側がダッシュボード、右が手前です。
インストルメントパネルを外してますので画像のグレーの部分がスペーサーです。
これはあえてそのままにしたいと思います。
エアコン操作のツマミとかも手前に出てるので、そのあたりの戻しが面倒くさいのと、そもそも手前に出てる分奥行きが深くなれば、スペースに余裕が出てユニットのインストールも容易になるはず

ただ、そうするとR30用の1DINオーディオステーをそのまま使うと当然奥まってしまうので手前出し加工を要します。
画像では左側が手前になります。
見づらくてすみません。

元々の穴も利用すると、12mm手前にひとつ穴あけ加工をすればイケそう。
※元々、一番左の穴と一番右の穴を使うので、左側にひとつ穴開けを行えば、その穴と右から2番目の穴でイケる。

左右が入れ替わっちゃってますが、こんな感じです。
画像では右側が手前、一番右の穴が新規で開けた穴。

はめ込んでみる。
ロンサムの時と違い、左側に配線を収めるスペースがあるので意外とどうにでもなりそう。
元々ロンサム用にエレクトロタップで常時電源とアクセサリーは取り出されていたのでそのまま利用。
あんまりエロクトロタップは信用してないのですが、コイツは約40年使えてたので信用ありと判断。
イルミは同じくシガーソケット周りの電球から取り出されていたけど、作業効率向上を狙って簡単に配線作り直して取り出し。
また、DEH-970は背面にUSBがいるので付属のコードを差してグローブボックス内に取り出し、ハンズフリー用のマイクも背面からディマースイッチの方に取り出し。

ハンズフリーはここからこんにちは。

ここでイタズラを。
ステー＆パネルをジェネシスオートから購入。
上で加工したステーは元々持っていた中古品なので失敗してもどうにかなるようにってのと、パネル欲しかったので購入しました。
ステーは全く同じ寸法でした。
で、パネルが殺風景だったので、合皮シートを貼り付け。

さらに、以前トグルスイッチで作ってたキンコンブザー用のスイッチを移設。

さらに使うかわからんけど、思い付いちゃったのでイタズラでスマホ用マグネットホルダーなんかに使う鉄板をパネル裏に貼り付け。
あ。パネルは付属のネジでインストルメントパネル側に固定できますよ。

組み付きました。
これは金取れるレベルの仕事なのでは？

一見問題無さそうでしたが、CD等を利用するためにフロントパネルを開いたところ干渉してしまい、開ききらないことが判明。
もう数mm前に出したい。
しかし、パネルに当たってしまい極端には出せないことが判明。
ただ、もう1〜2mmはイケそう。
ステーの加工はもう無理なので、ステーの取り付け部にワッシャー1枚挟んで改善。
ま、めったに使わないし及第点かな？

オマケの作業は、以前買ってみたエンブレムキーホルダーのホルダー部分を切り取って

裏に両面テープでダイソーのネオジム磁石貼り付けて

はい。ペトリ（笑）

と、ここで問題発生
オートイコライジングという、各スピーカーを自動調整してくれる機能などを使用して設定を終えてみたところ低音が割れまくり！
細かい設定のし直しで低音をカットしてやれば割れなくなるので、どうやらデッキの性能にスピーカーが追いついていない様子
40年前のTS-X9とちょっといいts-e1010とはいえ10cmスピーカーでは当然といえば当然。
一応、スペックとしてはts-x9は50〜22,000Hz、ts-e1010は50〜64,000Hz出せるとなっていますが、特にts-x9は80Hz以下は出力させると割れまくり、125Hz辺りも音量次第では怪しい。
しかしこれはもったいない。

そこで小型のサブウーファーに手を出すことに。
シート下に納めることを考えると同じくパイオニアのTS-W010A一択に。
これまじ小さい。助かる。

運転席のシート下にマジックテープで固定。
余裕で入りました。
これ発売してなかったら選択肢ありませんでしたのでホントによかった！
配線は、消費電力高そうなのでバッテリー線だけはバッ直配線引きました。

全てがスッキリインストールされたので改めて設定。
別の機会で書くかもですが、このDEH970君マジで賢くて、全てのスピーカーチェックして設置位置や性能に合わせてそれぞれに割り振る音量や周波数などを自動調整してくれるんです。
始めは、サブウーファーがなかったので本来サブウーファーに割り振る周波数までスピーカーに割り振ったがために出た低音割れもサブウーファーの投入でどうなるか心配してましたが、見事解決！
こんな小さなサブウーファーでも十分ズンズンです！
いや、ホントに音いいよ！

なお、今回外してしまったロンサムカーボーイは少し不安定とはいえ動くのでこのまま眠らせてしまっては尚の事壊れてしまうでしょう。
TS-x9もう一組持ってるし、イタズラします。

追記:2023.10.6
合皮じゃそのうち加水分解してしまうなと思い、この際本革に張替えました（笑）
見た目はあんまり変わりませんが、本物ですよ。
本革（笑）

キンコンブザーキャンセルのスイッチも操作しづらかったのでトグルスイッチに交換。
見た目のスマートさは減りましたが、質実剛健ということで。