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隼斗@hayabusaの愛車 [スズキ ワゴンR]

整備手帳

作業日:2023年2月18日

エンジンブロー、ブローエンジン解体編

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 3時間以内
1
エンジン載せ替え後は今までがなんだったのか?という程に変化したワゴンR。
最後に自分への戒めも兼ねてブローしたエンジンを処分も兼ねて解体し、状態を確認する事にしました。
もう組み立てる事もないので一気に全バラします。
因みに予想通りオイルパンからチェーンカバー、シリンダー裏まで凄いスラッジ汚れでした。
しかし、オイルに浸っていた場所、オイルが良く通る場所はスラッジが付着していた痕跡こそ有れどかなりスラッジが溶けて無くなっていたので恐らくSOD-1の還元洗浄効果ではないかなと思われます。

まずはシリンダーヘッドの燃焼室。
高温で異常燃焼したと思われるプラグの溶けた2番シリンダーのみガチガチのデポジットがほとんど無くなっていました。
1番、3番シリンダーは結構残っています。
相当高温になって焼き切ってしまったのか……
今となってはわかりません。
ピストントップも同じように2番だけ異様にデポジットが少なかったです。
タイミングチェーンは伸びとリンク部分のガタが、チェーンガイドは摩耗が確認されました。
2
抜き取った排気バルブ。
黒っぽく見える方が圧縮抜けした2番シリンダー。
真っ白にデポジットが焼けているのが1番シリンダー。
黒っぽくなったのは圧縮抜けして不完全燃焼しだしてからではないかと思います。
因みに圧縮抜けの主原因は排気バルブの摩耗によるバルブ痩せとバルブシート部へのカーボン噛みこみによる密着不良の併発のようです。
写真で見るとわかりにくいですが2番シリンダーの2本の排気バルブは他の1、3番シリンダーに比べて2本共にバルブの傘の部分の径が一回りから二回り程小さくなり、バルブシールの部分も当たり方が不均一でした。
K6Aの熱を持った時にいちばん厳しい2番シリンダーの定番のダメージなのか、オイルを燃やし続けて溜まったカーボンデポジットの赤熱によるデトネーションによるものなのか……。
いずれにせよ長いこと良い燃焼状態ではなかった事は容易に想像がつきます。
3
インテークバルブは1~3番シリンダーまで差は無く、綺麗で良い状態でした。
4
シリンダーヘッドのエキゾーストポート。
物凄いカーボンの堆積具合です。
1~3番まで同じような状態でした。
因みに新しく載せたエンジンのエキゾーストポートはこんな事は無く、薄く煤が付いている程度で指で擦るとアルミの地がすぐに出てきそうな程度のカーボン量でした。
この事からもコンディションが悪かった事が伺えます。
5
逆にインテークポートは1~3番までこんな感じで凄く綺麗な状態でした。
この事からも燃料の噴射状態は悪くなかったと思います。
新しく載せたエンジンとも大差有りません。
6
シリンダー内壁。
2番のみ側面に目視出来るほどの縦キズが入っていました。
当然ピストン側の側面にも縦キズあり。
1、3番シリンダーは綺麗で傷も無くクロスハッチが残っていました。剥がれたカーボンを噛み込んだものか、溶損したスパークプラグの破片を噛み込んだものか、それともピストンリング&オイルリングが固着してピストンがシリンダー内で振れて暴れたものか……。
7
シリンダーブロッククランク周り。
ご覧のようにスラッジ汚れでまっ茶っ茶ですがオイルが当たった所から剥がれてきています。
クランクメタル、コンロッドメタル、スラストメタル、カムジャーナル、クランクシャフト、カムシャフト共に傷、焼けも無くちゃんと潤滑はされていた模様。
8
ピストンのピストンリング、オイルリングの状態。
はっきり言ってコレがいちばん驚きました。
さぞカーボンでガチガチに固着しているかと思いきや、ちゃんと動くし広がっているんですもの。
ただしリング周辺にスラッジがあった痕跡はあるので溶けて落ちたと推測されます。
こりゃ凄い。
9
それでもオイル消費が無くならなかったのはバルブステムシールからのオイル下がりなのか、シリンダーが摩耗してクリアランスが広がった事によるオイル上がりなのか、はたまた両方か。

シリンダー内径を測定出来たら少しはわかるのかなと思いますが、残念ながらシリンダーゲージは有りませんので測定不能です……。
ただ、SOD-1の還元洗浄効果は垣間見えた気がするので軽度のオイル消費の改善、スラッジの洗浄には有用だと思います。
まぁ本当はそうならないようにしっかりオイル交換するのが一番良いのでしょうが、中古車などは前オーナーによる部分も多いので試す価値は「十分に有る」と私は思いました。
4、5回添加しても改善が見られない場合はワテクシのように手遅れエンジンかもしれません。

ここまで色々実験して来たこのエンジン、20万km到達出来なかったのは残念ですがこの経験を生かして今のエンジンのケアをして行こうと思いながら最期は自分自身の手で終わらせて葬りました。
忘れないように1~3番ピストン、2番の摩耗したエキゾーストバルブ、溶損した2番のスパークプラグは手元に残しました。
他の部分は廃棄。

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