かれこれ3年半近く、冬眠させていた964を目覚めさせるべく、復活プロジェクトを立上げました。
対象車輌は'91の964 Tiptronic 左ハンドル、走行距離 70222km
きっかけは3.11後のガソリン不足。満タンで寝かせた964から抜いて、東北の親類に持って行ってあげよう、と殊勝な事を思い付いたまでは良かったのだが~
開けてビックリ、燃料キャップ内側にキノコが生えてます。これは一大事、と自前で直す決心をしたところから始まります。
本編は長期不動車を復活させる時にどのようなポイントに注意するべきか、何かの参考になれば幸いです。
ガレージの中で半ば物置と化している「ポの字」をプロの手を煩わせる事なく、無事普段の街乗り用として再生させる事ができたらお慰みである。
先ずは腐ったガソリン77Lの処分と燃料タンク清掃の方法を調べます。廃油と共に捨てるという案はその後の処理過程で大事故を引き起こす可能性を指摘され、頓挫。
無難なのは少量づつ動く車に入れて消費してしまうというもの。結果、新品ガスに対し1/5程度ならば問題なく運転出来て処理できましたが、20Lを空のタンクに入れたらエンジンがぐずって大変でした。ガソリン成分の一部がガム状物質に変化してインジェクターやらジェットを詰まらすのが原因とされます。この時は何とかスタンドに辿り着き満タンにして事なきを得ました。
復活プロジェクトもタンクの異常に気付いてから、あっという間に2年が過ぎてしまいました。
当初のガソリンの処理と燃料配管系の一新でチャチャッと済ませる筈が、なんとエンジン、ミッションを降ろす破目に。燃料系のみならず、セル交換、リングギアの溶接山盛り、ブレーキ系の点検・交換、エンジンの各シール類交換、エンジンマウント交換、ATFクーラーラインゴムホース交換と、素人ができる範囲を超えて手を掛けてしまいました。
2013年3月現在、大きな山は越えて、あと一歩のところまで来ています。無事走り出せたら春のツーリング日和には色々なイベントに参加したいものです。
残念ながら、暑くなる前に完成させる予定だったのですが、本業が多忙になり年内の赤城の山登りは出来ませんでした。2014年の春になったら仮ナンバー付けて試走し、熱負荷を掛けてみます。
ATFのホースが切れた際にオイルがヒートエキスチェンジャーに入ってしまったのだが、未だに完全に除去出来なくてエンジン掛けると白煙がモワッーとでます。当初のような3m先が見えないような大袈裟なものではないものの、焼き切るまで熱を掛けないといけないようで、素人としては処置方法で迷っています。ここでもプロの方々数名から色々アドバイス戴いてますが、同じでなく、先に進みません。エキスチェンジャーをバラして洗浄すれば解決するのですが、エンジン降ろせる環境では無くなってしまったので、走らせて焼くしかなさそうです。
ただ、いじり虫さんのブログにもあるように、このホースの劣化が原因で発火して燃えそうになった?964もあったとか。本当に大丈夫なのか、不安は尽きない。